社員の『こうなりたい』という想いを大切にする会社
SESを主体に事業を展開する株式会社オキシスは、社員一人ひとりの想いをとても大切にしている会社だ。社員は毎年、自分の目標を設定して社長と面談するのだが、その実現に向かって最適な仕事環境を提供できるよう、営業担当が案件を探してくる。要件定義や設計など開発の上流工程のスキルを磨きたい、プロジェクトをマネジメントする経験を積みたいなどと社員が願えば、それをかなえるために力を尽くしてくれるのだ。面白いのは、目標が仕事に限られていないところだろう。たとえば、何月はプライベートで時間がほしいから残業の少ないプロジェクトにアサインしてほしいとか、結婚したいから仕事をセーブしたいといった要望にも応えるよう努力してくれるというのだ。
「もちろん、全ての要望に応えられるわけではありませんが、ゆくゆくは起業したいという目標も喜んで応援します。人はそれぞれやりたいことや自分なりの考え方を持っているので、無理やり会社の方針に従わせようとしても上手くいくものではありません。押し付けすぎてしまうとモチベーションが下がって、本来発揮できるはずのパフォーマンスも出せずに、効率が悪くなることもあります。だから当社は、社員一人ひとりが自分の人生と向き合った結果見出した『こうしたい』『こうなりたい』という想いを大切にしたいのです。いわば“人(社員)起点”の職場づくりを重視する、それが当社の基本的なスタンスです」(代表取締役社長・冨樫康隆氏)
こう聞くと、社員それぞれが好き勝手に働いて組織として機能しなくなるのではないかと思うかもしれない。しかし、実際は逆で、社員たちは「会社の役に立つのなら」と率先して協力してくれる。自分たちが働きやすい環境を整えるため会社が努力してくれるのだから、自分たちも会社のためにできることは最大限協力するという雰囲気が自然に醸成されているのだという。この一体感が、仕事への前向きさを生み、お客様からの信頼につながっている。その結果、お客様もオキシスならと条件面で柔軟に対応してくれるようになり、さらに働きやすい環境が整うという好循環を生み出しているのだろう。ここが、同社の大きな強みになっている。
自身の目標達成のため、前向きに努力できるやる気ある人を歓迎
社員の多くがお客様先に常駐しているため、一堂に会するのは月に1回の帰社日と勉強会のときだけとなる。しかし、オキシスの社員たちは横のつながりも強い。その理由の一つが、毎月のように行われているイベントだ。といっても、会社が決めたイベントばかりではない。社員が率先して社員同士を誘い合い実施しているのだという。
「女子会や誕生日会、帰社日には帰社会として飲みに行ったり、イベントごとは本当に多いですね。社員同士で話をまとめて『こんなイベントがしたい』と連絡してもらえれば、会社として補助を出すようにしています」(冨樫氏)
社員の常駐先を回って、仕事の状況や相談事などに対応するなど、心のケアも欠かさない。こういったきめ細やかな配慮があるから、定期的に人材を採用し続けているのに設立以来、退職者が1名しか出ていないという高い定着率を誇っているのだろう。
ただ、ここまで環境づくりに心を砕いているからこそ、社員にはやる気を求めると冨樫氏は強調する。
「当社は社員の『こうしたい』『こうなりたい』という前向きな気持ちを応援しています。ただし、会社としてどれほど環境を整備しても、その想いを実現できるかどうかは、結局のところ本人のやる気次第でしかありません。私にできるのは環境をつくり出すことくらいだと思っていますから。だから、自身のITスキルを伸ばしたり、目指す将来像に到達するために必要なものを吸収したりと、自分を磨いていける自主性ややる気のある人でないと困ります」(冨樫氏)
「会社としての規模は小さいので、若手であっても会社の中心のポジションに就くチャンスもあります。そこに魅力を感じない人でも、自分のやりたいことをしっかりと持っていて、その達成のために頑張れる人は、ぜひ話を聞きにきてください。あなたの目標を実現するために当社として何ができるのか、一緒に考えていきたいと思います。お待ちしています」(冨樫氏)
熱い思いを語ってくれた。