日本トップクラスの導入・支援実績を誇るEC/通販統合型パッケージ
主に通信販売業を行っている企業に対して、ワンストップのICTサービスを提供している株式会社エルテックス。主力製品の『eltex DC』は、独自開発によるEC/通信販売の統合型パッケージ。PCやモバイルからの受注を担うECフロントと、電話やFAX、ハガキを受け付けるコンタクト(コール)センターの受注という複数のチャネルを束ね、さらに受注管理、在庫管理、発送管理、入金管理といったフルフィルメント業務を統合する。オプションで店頭のタブレットPOSとも連携し「オムニチャネル」にも対応可能だ。
さらに、サービスラインナップも充実。顧客体験最適化ツール『eltex CX』は『eltex DC』のデータベースと連携し、広告効果集計・分析や多次元分析、ターゲティングメール、サイト内レコメンド、WEB接客といった機能を提供する。
ショートメッセージ通信サービス『eltex SMS』は、モバイルユーザーへの督促連絡など確実なコンタクト手段を提供。
インフラトータルソリューションの『eltex ITS』は、クライアントのニーズに応じてオンプレミス、プライベート/パブリック(IBM Cloud、AWSなど)クラウドを提供。さらにサーバーやネットワークの設計・構築および24時間365日の運用・監視体制を提供する。
「ECフロントから基幹システム、各種サービスまで当社一社で全て提供できるので、EC/通販事業者様に対して高い付加価値を提供できる」と代表取締役社長の森久尚氏は胸を張る。
同社の大きな特色であり強みとなっているのは、“元請”にこだわり、実際に実現させていること。派遣は一切行っていない。これにより、顧客のシステム投資目的や事業の状況をダイレクトに把握し的確な提案ができる、幅広い経験を積めるので社員の成長機会が多いといったメリットがある。また、インフラトータルソリューションや、SaaS型の『eltex CX』によるストック型のビジネスが半数以上を占めており経営基盤の安定性も強みだ。
顧客の期待を超える最高のICTサービスで、日本トップ水準のソリューション企業を目指す
同社の設立は1985年。コンピュータに関心を深めた代表取締役会長の犬飼邦夫氏が独立して創業した。当時のビジネス向けのコンピュータ環境は大型汎用機が主体で、PCは個人の趣味の対象であった。また、PC通信も始まっていたが、このPCとネットワークをビジネスに活用できないか、と考えたことが創業の契機となった。同社は、PCとネットワークに特化したシステムインテグレーターとしてスタートしたのである。
その直後から、航空会社や自動車メーカーなどをクライアントとして獲得、先駆的なシステム開発に携わるようになる。
90年代の中頃になるとインターネットが普及を始め、電子カタログや発注機能を搭載したペンPC数万台規模という営業支援ネットワーク構築を受注、メディアでも紹介され話題となった。また、当時から日本でもECが広がり始める。その大きな可能性や将来性に着目し、いち早くEC構築を手がけ始めた。
「下請けではお客様の声を直接聞けず、また、こちらの考えを直接ぶつけることができません。それでは、本当に顧客の期待に応えられているかわからず、面白くありません。直接やりたいと強く思ったことが元請けにこだわるきっかけになりました」(森氏)
元請けでやっていくためには、強みを持つ必要がある。そこで同社は黎明期から実績のあるEC/通販分野に狙いを定めたという経緯があるのだ。
そんな同社は、ミッションとして「高度な技術と充実したサービスで、社会の健全な発展に貢献します」と標榜。
これを実現させるビジョンとして「世の中の期待を超える製品・サービスを提供し、社員・お客様の幸せをつくる価値創造型企業」を目標と掲げている。
同社は「中~大手向けEC/通販統合型ソリューションでシェアNo.1」を目指している。具体的には、年商数十億~300億円(それ以上は“超大手”)の通販事業者200社強におけるトップシェアをねらう。
「間違いなく達成できると見ています。しかし、その後、No.1の座を維持し続けることは簡単ではないでしょう。そこに努め続けるとともに、周辺サービスの品揃えを充実させ、『エルテックスなら何でも揃う』と言っていただける会社にしていきたいと思っています」と森氏は意気込む。
社員主催のイベントが豊富で、“和気あいあい”とした雰囲気
2019年4月現在、社員数は114名。うちエンジニアが80名超を占める。組織は5~10名のグループに分かれ、各グループが業績責任を持つ形で自律的な運営が行われている。
同社の業務環境は、元請けにこだわることで形成されている面が大きい。顧客にダイレクトに接し、自らヒアリングした課題を解決するためのソリューションを、自らが考えて提案できる。自ずと高い責任感が養成される。顧客に認めてもらうハードルも高いが、それだけに成長できる機会に溢れているといえる。さらに、顧客ニーズに直接触れて、新しい製品やサービスを企画し提案するチャンスにも恵まれている。
「社員が技量を磨き、優れた製品やサービスを提供し、お客様の満足を得ることにつながります。すなわち、元請けにこだわることで当社のミッションやビジョンを実現させるとともに、社員の満足にも繋げているといえるでしょう」と森氏は強調する。したがって、同社のエンジニアはすぐに「できません」とは言わず、代替の提案を行うという。
「お客様からは、『柔軟、臨機応変に対応してもらえる』『こんなに話の通じるエンジニアは初めて』といった言葉をいただきます。かといって、過剰な業務負荷に及ぶことは避けていますが」(森氏)
教育研修制度も、階層×ビジネス・マネジメント・専門スキルのマトリクスでプログラムが充実している。
「スキル面のプログラムは十分かと思いますが、もう一つ成長に必要なマインド面を鍛えるプログラムが薄いので、これから予算をかけて充実させていきます」(森氏)
企業風土の特徴は、“オン・オフのメリハリ”がある雰囲気。オフでは、1泊2日の社員旅行や家族同伴の年末の懇親会といった会社主催のイベントのほか、社員有志による「社員会」主催の数々のイベント、会社公認制の社内サークルなどの要因が大きいという。社内サークルは設立自由で、会社は活動費を支給して奨励している。社員会主催イベントには、花見やBBQ、ワインパーティー、ボウリング大会など年に4~5回ある。
「いずれも参加率がめちゃくちゃ高いです。なお、協力会社など外部の方にも参加してもらっています」(森氏)
風土に関する社員アンケートでは、「役員や上司との距離が近く、気軽に話せる」「面倒見がいい」「手を挙げればやらせてもらえる」といった声が寄せられているという。
「プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを指向するエンジニアとして、また技術を究める職人的なエンジニアとしても、プラス思考の方がいいと思っています。当社にはそういった人間ばかり集まっています」(森氏)
オフィスは、横浜ビジネスパークの広々とした環境。快適なワークスタイルが実現できるだろう。