愛媛だからできるコト・モノを企画し、自治体関連を中心に実績多数
株式会社プライサーは、WebシステムやWebサイト、スマートフォンアプリなどの提案・開発・保守などを行っている会社だ。守備範囲はWeb関連だけにとどまらず、紙媒体のデザイン制作や広告・イベントの企画、各種プロモーションの提案、観光満足度調査、イベントのサポート業務など幅広く手掛ける。
設立は2009年4月で、本社を愛媛県松山市に置く。社名の「PRICER」には「値段をつける人」という意味が込められており、クライアントやユーザが求めている本質を捉えた上で、モノづくりやプロモーション提案などを通じて新たな「価値」を生み出していく。
代表取締役を務める石津知転(いしづともひろ)氏は、1979年、高知県の出身。IT分野一筋でキャリアップのために転職を繰り返し、2009年にプライサーを設立した。座右の銘は、“明日やろうは馬鹿やろう”。その言葉の通り、アイデアを即実行していくスピード感は並外れている。起業のきっかけとなったのは、石津氏自身が「やりたいことをやりたかったから」。
設立当初は広告代理店経由だった営業スタイルも、「クライアントのこだわりや自分たちのこだわりを制作に反映させ、よい”モノづくり”を実現したい」という想いから、現在は代理店を通さずクライアントと直接取り引き。地元行政の観光プロモーション企画などを数多く受注している。
代理店などを介さずクライアントと直接やり取りすることで、より細かなニーズに対応できるようになったと語る石津氏。クライアントのもとへ足を運び、生の声を直に聞くことを大事にしている。また、クライアントから「こうしてほしい」という要望があったとしても、それが本当にクライアントのためにならなければ、新たな企画を逆提案。その企画力と実行力で愛媛県では多くの地方公共団体の事業を委託され、行政部署を超えての相談や依頼にもつながっている。地方公共団体以外にも、観光関連や小売業、防災関連、子育て支援関連など、地域に密着した領域に強みがあることが特徴だ。
地域の観光や防災、健康、子育てなどの分野でWebやアプリの実績多数
プライサーが持つ優位性は、綿密なヒアリングから企画・提案し、システム構築、デザイン制作、プログラミングなどを自社内で一貫して提供できるパワーにある。すべての行程に携わるため、費用や納期、イメージに至るまで相違は発生しない。社内には経験豊富なプログラマやソフトウェアデベロッパー、システムエンジニア、デザイナー、ディレクターが在籍し、Webシステムの開発からコンテンツ制作、アプリ開発、保守・運用に至るまでニーズに応じて対応する体制を整えている。すでに観光や防災、健康、子育てなど幅広いジャンルのスマートフォンアプリを開発・リリースしており、その経験と蓄積したリソースが、発注側コストの削減や納期の短縮にも貢献している。
では、導入事例を見てみよう。愛媛県観光物産課向けに構築したスマートフォンアプリ「みかん人倶楽部」では、ポイントラリーシステムと観光動向分析システムを手掛けた。愛媛県宇和島市商工観光課・危機管理課・保険健康課の依頼を受けて開発・運営・保守を行っているスマホアプリ「伊達なうわじま安心ナビ」では、市の観光情報や緊急支援情報、健康づくりを目的としたウォーキング機能など、市民や観光客のニーズに応じた機能を提供している。そのほか、「さくらひめ」のプロモーションWebサイト制作(愛媛県営業本部)、「きつきガイド」の制作(大分県杵築市)など多数の実績がある。自社サービスとしては、愛媛県20市町の防災ガイドアプリをリリース。これは、GPS機能を活用して測位した現在地から附近の避難場所などを表示するというものだ。
スマートフォンを一人一台持つのが当たり前になってきている今日、プライサーはスマートフォンアプリの開発を加速していくとともに、Webサイトでもスマートフォン閲覧を一番に考えたデザインやサイト構成を進めていく方針。さらに、今まで手掛けてきたスマートフォンアプリをパッケージ化し、全国の自治体へ向けて導入を提案していくという。
地方ならではのマルチタスク人材を育成し、地元愛を仕事につなげる
令和2年5月31日時点の従業員数は27名(パート含む)で、平均年齢は35.7歳、男女比は男:女=7:3だ。採用は中途採用がほとんどで、経験者・未経験者ともに採用実績がある。アットホームでフレンドリーな社風が特徴で、代表・石津氏を中心に、その道10年以上のベテランが脇を固める。わからないこと、疑問に思うことなどは気兼ねなく質問しあえるオープンで朗らかな雰囲気が持ち味だ。
残業は1日1時間程度と少な目。全体ミーティングが週1回行われ、週明けに前週の報告と当週の相談を兼ね、スタッフ全員が集まる。部署ごと、プロジェクトごとのミーティングは、必要に応じてスケジューリングしている。社内行事は、新年会や忘年会、歓送迎会などが開かれており、社内フットサルが不定期で実施されている。
福利厚生は、社会保険に加入していることはもちろん、退職金制度も完備。教育面では経験豊富なスタッフがていねいに指導するほか、厚生労働省管轄の「キャリアアップ助成金制度」を活用し、人材育成や処遇の改善に取り組んでいる。
プロジェクトはチームで取り組む案件が多く、社内でのコミュニケーションの機会は多い。役職や部署の垣根をなくすため、ワンフロア、一列デスクで作業を行っている。少数精鋭のため、プログラマといった肩書きの枠を越え、必要に応じて仲間の仕事をサポートし合う。そのため自分の職種以外の仕事を経験する機会も多く、それがスキルアップにつながり、自分自身の枠を拡げることにもつながっている。
プライサーが大切にしている理念、それは、「愛媛県じゃないとできないこと」をコンセプトに、ITを活用した地域活性化に取り組むこと。そして、今日できる事を明日しないこと。さらに、既成概念にとらわれることなく、本質を見抜いて行動に移すこと、の3つだ。そのため、モノを作ることが好きな人はもちろん、主体性を持って成長を意識しながら仕事に取り組める人が活躍できるだろう。
株式会社 プライサーの社員の声

20代前半
2018年04月入社

30代後半
2018年04月入社

30代後半
2017年09月入社