デジタルやテクノロジートレンドを駆使して、大企業の新規デジタルビジネスを次々と立ち上げ!
株式会社ADDIX(アディックス)は、新規デジタルビジネス構築・実行支援をおこなう「デジタルビジネス」を核に、「デジタルマーケティング」(ソーシャルメディアマーケティングをはじめとしたデジタルコミュニケーション支援)、「デジタルプラットフォーム」(ADDIX独自のノウハウを活かした自社サービス)の3つのビジネスドメインで企業の様々な課題を解決する会社だ。
「設立10年を期に今までのデジタルマーケティング領域を超え、ビジネスをデザインする企業体へとシフトしています」と言うのは、HRユニット シニアマネージャー 兼 事業推進室 室長の加藤 右嗣氏。今まではデジタルマーケティング領域で企業のコミュニケーション支援を中心に事業を展開していたが、近年ではデジタル領域における新規のビジネスやサービスを生み出し、伴走して軌道に乗せるプロジェクトがコアになっている。
例えば、ADDIXが手がけているプロジェクトとしては、ANAホールディングスのクラウドファンディングプラットフォーム「WonderFLY」 や、同じく同社のロボティックス・VR・AR・センサー・通信・ハプティックス(触覚)技術等、様々なエクスポネンシャル・テクノロジー(指数関数的に急成長している技術)を活用したプロジェクトである瞬間移動手段「ANAアバター」などがあり、サービスデザインパートナーとして、新規デジタルビジネスの開発から実行までを支援している。
ADDIXは80人余りの小さな会社。なぜ、こんな大企業からの話が舞い込むのか。「企業がデジタル領域で実行まで含めて新しいことをやるパートナーを探すときに、相談する先が案外ないとのことです。コンサルティングファームは経営やIT(システム)の提案に寄ってしまい、実行まで伴走してくれないケースもあります。広告代理店はメディア戦略が得意で、Web制作会社やデジタルマーケティングエージェンシーはサイト作りやインターネット広告自体が目的になってしまいます。実際、これらの会社とは部分競合していますが、実行を伴ったビジネスデザインという位置づけの会社は、なかなかありません。またグループに運用・オペレーションに特化した会社やクリエイティブの会社がある点も特徴かもしれません」(加藤氏)。
その隙間にピタリとはまるのがADDIXなのだ。
同社の躍進のきっかけは、集英社のWeb事業を立ち上げ、収益化に成功させたことだ。女性誌の総合サイトを作り、マネタイズの仕組みも構築。当初は人員も出向し、営業、マーケティング、ディレクションなどの実務を担った。ADDIXの創業者は、複数のベンチャーを渡り歩いた事業創出と経営のプロだ。その人脈と知見から舞い込んだ案件だった。見事に成功させると共に、プロジェクトの過程でリレーションができた外資系を中心とした有名アパレル・コスメブランドなどとデジタルマーケティングプロジェクトもスタート。その後はADDIXの評判を聞きつけた会社からの相談が来るなどして、クライアントは広がった。BtoBtoCの黒子的存在の企業であるため、一般には知られていないが、今や知る人ぞ知る会社として確かな存在感を発揮している。
ソリューション型とプロダクト型の両軸で事業展開。地方の中小企業活性化の一助にも
創業以来、実績が何よりの宣伝となって成長してきたADDIX。改めて事業内容を整理すると、ANAホールディングスや集英社の事例のように企業ごとに個別の課題解決や目的達成を支援するデジタルソリューション事業(ビジネスデザイン・デジタルマーケティング)と、パッケージ型の自社のプロダクト&サービス事業(デジタルプラットフォーム)の二本柱で事業を展開している。
デジタルソリューション事業は、ファッションやメディアを中心に数々の業界のデジタルマーケティングに関わってきた。外資ファッションブランドのデジタルマーケティング(Web戦略やECサイト構築、メディアプロモーション)も多く手がけ、日本では早くからFacebookをはじめとしたたソーシャルメディアマーケティングにも取り組んできた。現在はデジタルマーケティングにとどまらず、デジタル領域における新規ビジネスやサービスの構築をおこなうデジタルビジネスも主力になっている。
そして、もう1本の柱である自社プロダクト&サービス事業は、デジタルソリューション事業で企業の様々な課題に向き合うなかで蓄積された知見やノウハウを、多くの企業に共通する課題の解決に役立てるべくプロダクト化・サービス化したものだ。代表的なプロダクトは、Googleアナリティクスのサイト解析とレポート作成を自動で行うツール『FARO REPORT』と、クラウドソーシングにより専門のコンサルタントがWebサイト分析とコメント付きのレポートを作成するサービス『FARO CONSULTING』。『FARO REPORT』の導入企業は5,000以上。デジタルソリューション事業と違い、いずれも低料金で利用できるサービスで、これまで依頼はあっても、支援できなかった地方や中小規模の企業に、ADDIXのサービスのエッセンスを提供している。
事業の比率は、デジタルソリューション事業が大部分を占めるが、ADDIXのサービスをより多くのクライアントに届けられる事業であることから、プロダクト&サービス事業にもますます注力していく考えだ。
「デジタル領域に課題を抱え、その企業の持つ価値を十分に発信しきれていない企業はたくさんあります。当社の持つノウハウを自社プロダクトを通じて、広く還元することで、中小規模の企業の支援や地方創生の一助にもなりたいと考えています」(加藤氏)。
" Enjoy Digtal Co-evolution "というビジョンのもと次々とやりたいことを実現する社員たち
「Co-evolution=共進化」というビジョンのもと、人材育成や働く環境の整備、事業化の支援などを行っている。
会社の後押しを受けて既に夢を具現化した人も、具現化しつつある人もいる。
一人は、スポーツビジネスをやりたいと訴え、もう実際にリリースし、軌道に乗せている。
一人は、経験はないが海外でビジネスをしたいという強い意欲を持ち、ベトナムのオフショア開発拠点のマネジメントに携わり、現在はADDIXの事業を支える重要な拠点となっている。
そしてもう一人が、現在、フランス・パリでビジネスを開拓中の女性だ。フランスを愛してやまない彼女は新卒で入社して以来、「フランスでビジネスをしたい」と訴え続けた。目の前の仕事でパフォーマンスをしっかり出しつつ、たびたび事業計画書を提出。その熱意と入社以来の成長を評価し、満を持してパリに送り出した。現在はリモートで日本の仕事もしつつ、パリでビジネスの種を探し、少しずつ形にしているところだ。
ある外国人のメンバーは、周囲にアイデアを話し、一歩一歩実現に向かって進んでいる。
入社年次も雇用形態も職種も国籍も関係なく、誰にも平等にチャンスがある会社だ。
「やりたいことがあれば実現できる会社。能動的に動ける人には本当にいい環境です。動けば社長を中心に周りも応援してくれます」と加藤氏。加藤氏も中途入社組だ。以前は人材ビジネスに携わり、何百という会社を眺めて来た。そんな目の肥えた加藤氏が、チャンスのある会社だと断言する。
「これから来る人には新しい風を吹かせてほしい」と加藤氏は期待する。個性豊かで夢あふれるメンバーに、さらに新しい発想を持つメンバーが加われば、ADDIXという会社がますます多層的な魅力を放つ。そんな仲間を求めている。