グローバルにソーシャルビジネスを展開し、着実に成長!
株式会社ボーダレス・ジャパンは、社会問題を解決するソーシャルビジネスを生み出す起業家集団だ。2007年の設立以降、世界各地で様々なビジネスを展開している。
創業者の田口一成氏は早稲田大学2年生の時、ドキュメンタリー映像でアフリカの栄養失調に苦しむ子供の姿を見て衝撃を受けた。そして、人生をかけて「貧困問題」を解決することに決めた。
それから自分が何かできることはないかとNGO、NPOを訪問してまわった田口氏。そこには共通の問題が存在していた。それは資金がないため事業が継続できないということ。その経験から、田口氏は収益をあげて継続的に社会課題を解決するソーシャルビジネスでの起業を考えるようになった。
大学卒業後、田口氏は起業資金の貯蓄とビジネス経験を積むことを目的に東証1部上場の専門商社・株式会社ミスミに就職。2年後に退職し、2007年にボーダレス・ジャパンを創業した。当初、社会貢献活動に充てる資金を得るために日本で不動産の賃貸仲介を行っていた。その中で、田口氏は外国人留学生が不動産業者からの偏見によってアパートを借りられない状況を目の当たりにした。それならば「このような社会問題を解決するビジネスを自分たちで創った方が速い」と、外国人への偏見・差別をなくための国際交流シェアハウス「ボーダレスハウス」の運営を始めた。外国に来ても現地の人と接する機会がない・友人もいない孤独を抱える人は多くいるが、そんな人々に支持され、今では日本(東京・大阪・京都)、韓国、台湾で120棟以上運営するまでに成長している。
その後、2010年にはミャンマーの貧困農家の収入向上を目指すオーガニックハーブティーのフェアトレード事業「AMOMA」を開始。しかし、単純にフェアトレードと訴求して買ってくれるほど日本の消費者は甘くはない。ボーダレス・ジャパンはハーブの薬効に着目し、助産師の監修のもと、妊婦、授乳期ママ用のハーブティーを開発。その結果、メディアからも注目を集め爆発的にヒットし、楽天市場のハーブティー部門では常時ランキングトップのブランドになった。現在では、日本国内のみならず、韓国、中国でも販売している。
さらに2013年、バングラデシュに革製品の生産工場を立ち上げ。バングラディシュでは年に一度のお祭りで食肉用に牛を屠殺するのだが、その際に出る牛革を使ったビジネスに取り組む。工場で現地の貧困に苦しむ人々を雇用するだけではなく、丹念に作られた革製品を東京、福岡、大阪、名古屋、神奈川の直営店舗において販売しビジネスマンを中心に好評だ。現在では800人以上の従業員を採用し現地の雇用創出を実現。同業他社の1.5倍以上の賃金水準を保って安定した生活ができるようサポートするほか、従業員が手に職をつけて技術力の高い革職人として確かなキャリアを歩めるようにしている。
2017年3月には各事業を独立させ、ボーダレス・ジャパン100%出資の子会社化。ボーダレスグループとして「社会起業家のプラットフォーム」を目指すべく、ソーシャルビジネスを多く生み出し、それを世界中に広げるサポート体制を整えた。
(2019年7月時点では29事業を展開)
社会問題を解決するソーシャルビジネスであれば、社会問題やビジネスモデルに制限はない。今後さらに、日本でも海外でも新しい事業を立ち上げていく。
ソーシャルビジネスを次々に産み出し、社会問題解決を加速させる仕組み
田口氏が貧困問題を解決したいという決意からスタートしたボーダレス・ジャパン。現在はグループ全体で18のソーシャルビジネスを持ち、2018年3月~2019年2月の年間売上は49億円。このグループが凄いのは、社会問題の解決が最大の目的でありながら、売上を伸ばし利益を生み出すことも両立している点だ。
ボーダレスグループの社会問題解決の一例として、オーガニックハーブ栽培の事業「AMOMA」をご紹介する。ミャンマーのリンレイ村では、もともとたばこの栽培を行っていた。しかし、農薬による健康被害がひどい上、土壌が弱くなり肥料にコストがかかっていたため仲買人に借金をしながら農業を行っている状態で、借金が膨れ上がっている悪循環があった。
そこで、リンレイ村が抱える問題を解決するため、メンバーが1年間住み込みでハーブの有機栽培のテストを行った。そして、リンレイ村で育つハーブの種類、収穫量を試算し、村人に対してオーガニックハーブの栽培を提案した。さらには仲買人からの借金を立て替えたり、マイクロファイナンスを提供したりすることで村人が抱える問題を根本的に解決しているのだ。
手間をかけて仕入れた産地が確かで安心安全なこのハーブは、妊婦・授乳期ママ向けの高付加価値な商品「AMOMA natural care」として消費者の支持を得た。このように、ボーダレグループは社会問題の解決と利益を出すビジネスを両立させてきた。
さらに、国内外問わず社会問題解決をさらに加速するため、新卒採用とビジネスプラン採用を実施。「この社会問題を解決する」という強い志を持った人は、ボーダレス・ジャパンから最大3,000万円の資本金や事業戦略ブラッシュアップ、マーケティング、PRなどのサポートを受けて、グループ会社として起業することができる。
ボーダレスグループは今後も世界中に存在している社会課題を解決するソーシャルビジネスを次々と創出し社会を変革していくだろう。
無駄を徹底的に排除した働き方でワークライフバランスが整った職場
ボーダレスグループはメンバーの自発的な行動を重んじている。会社として事業を推し進めていくというよりも、社会問題を解決したい人ありきで事業があるのだ。1人ひとりに裁量権が大きく与えられ、自発的に課題を見つけ解決していく行動力が求められる。
また、各事業社長が3か月に1度、メンバーに対して「夢・志」を確認する面談の時間をとっている。「自分はこの事業で何をしたいのか」、「何のプロフェッショナルでありたいのか」を明確にイメージさせ、会社の事業とメンバー自らのやりたいことを合致させているのだ。自発性を重んじる風土こそボーダレスグループが成長し続けられている理由だろう。
また、ボーダレスグループでは短時間集中して無駄のない働き方を目指している。メンバーは日々、その日にすべき仕事を洗い出し、朝会で共有している。こうすることで、すべき仕事が明確になり効率的に働くことにつながる。実際に、午後7時には会社の電気を消灯し全メンバーが帰宅する。家族のいるメンバーは家族との時間、独身者は趣味の時間を持ったりとワークライフバランスが整っている点も特筆すべき点だ。
ボーダレスグループはメリハリある働き方でワークライフバランスを充実させつつも社会問題を解決したい、そんな人にとって最適な職場だろう。
株式会社 ボーダレス・ジャパンの社員の声

40代前半
2014年05月入社

20代後半
2015年01月入社

30代前半
2016年04月入社