上流工程のさらに上、「超上流工程」に取り組めるやりがい
株式会社ナノコネクトは、リアルとバーチャルを融合した新サービスの立ち上げで注目されるIT企業だ。業務内容は、スマホアプリやゲームの開発、クラウド・Webシステムの開発、業務システム開発、組込みシステム開発など。”つなぐチカラ” をスローガンとして掲げ、社名の由来である「nano(10億分の1の単位)」と「connection(つながり)」の言葉の通り、小さなつながりを大切に、多様で斬新な価値を生み出していくことを理念としている。
受託開発では、要望のヒアリングに始まりビジネスモデルの企画・プレゼン、システム開発に至るまで一括受託しているため、要件定義よりもさらに上のフェーズから携わるチャンスがあるのが大きな魅力だ。案件は直接取引にこだわり、数多くの大手企業と協業。例えば(株)NTTドコモやヤマハ(株)、JRグループといった大手企業や有名メーカーを中心に、関西圏を地盤として開発を行っている。常駐の場合でも、マネジメントの部分から任せてもらえるよう積極的に請負開発への切り替えを提案する「提案型常駐」を基本としている。
年4~5回のペースで開催される「Japan IT Week」などの展示会にも出展し、日本の“最先端”が集まる場所で自社製品やサービスを紹介。受賞や認定の実績も多く、「スマートフォン・タブレットに強い企業100」認定、「第1回SBIビジネスプラン・コンテスト」最優秀賞、「公益財団法人神戸市産業振興財団 X-KOBE」認定、「ものづくり中小企業製品開発等支援補助金」採択など、技術力・経営ビジョンともに評価されている。
代表取締役CEOを務める木島貴志氏は、幼少時からプログラミングに興味を持ち、学生時代にはフリーランスの組込みエンジニアとして活躍。神戸を拠点として活動し、2006年にナノコネクトを設立した。現在は神戸に本社、東京に事業所を置いている。「ゲーミフィケーション」については日本で注目が集まる以前から研究し、2012年にはスマホ対応の新サービスを創り出すゲーミフィケーションプラットフォーム「Skywalker(スカイウォーカー)」を開発した。
ナノコネクトは10年後を目標にメーカーとしての地位を確立し、人々の生活に変革を起こす製品をリリースすることを目指している。木島氏が組込みエンジニア出身であることから、組込み領域では一般消費者の手元に届くようなモノを量産する計画がある。
受託開発から自社製品の企画開発、次世代技術研究も手掛ける裾野の広さ
ナノコネクトでは、Web、アプリ、業務系、組込みの4領域でシステム開発を行っている。扱うシステムの幅が広いため、多領域を掛け合わせた案件も受けられるのが強みだ。組込みでは工場を確保し、少量量産機器の開発をしている案件もある(例:家電音声制御ロボット開発(Web×アプリ×組込み)、遠隔農園アプリ開発(Web×アプリ×業務系)など)。
自社製品・サービスの企画開発も行っており、Webでは「Skywalker」を活用した新サービスの立ち上げ、アプリでは新しいスマホゲーム・アプリの開発、業務系ではパッケージ開発、そして、先述の組込み領域でも開発を加速させていく。スマホ市場で新規事業を立ち上げるという面白みもあり、例えばシステム開発基盤「Skywalker」による新しいサービス開発や、スマホから遠隔操作できるロボット「すーぱーどろいど君」といった実績も数多い。
また、積極的に人材育成と研究開発に投資し、AIなど次世代技術の研究開発も加速。社内制度である「研究開発参加希望制度」を通じて、全社員が研究開発に参加できるチャンスがある。スマホ初期時代にはAndroidやヘッドマウントディスプレイを研究し、現在はディープラーニングやニューラルネットワークなどの研究が進行している。
ナノコネクトの組織戦略は、「自律的意思決定ができて成果を出せる組織をつくる」ということ。社員が能力を最大限発揮できるよう、働きやすく新しいアイデアを提案しやすい環境を整備している。日々、社員から面白い提案が出され制度化されているが、その一例が、シゴトとして休む「お昼寝制度」だ。毎日13時になると消灯し、業務の一部として15分間昼寝する。この取り組みは注目を集め、毎日放送「メッセンジャー&なるみの大阪ワイドショー」、ABC朝日放送「キャスト」、関西テレビ「ビジネスカンサイ」などに取り上げられた。
また、毎週1~2時間、自社製品やサービスを企画する「イノベーション推進制度」や、学びたい人が集まる「勉強会」、アイデアの発想法を試す「アイデアソン」の開催など、常に刺激に満ちあふれている環境を自らつくり上げている。
シゴトも遊びも“つくる”文化が、引っ越ししてでも入社したい会社をつくる
社員数は105名で、2年前から年間30名のペースで採用を行っている。IT企業には珍しく女性の占める割合が多く(約2割)、女性エンジニアも多数活躍している。既婚者や結婚予定のある人、育児と両立させている人が多いのも特徴的だ。平均年齢は31.3歳で、設立から10年ということもあり全体的に若い。社員の開発年数の平均は6.4年で、開発経験1年のルーキーから10年選手まで、幅広いバックグラウンドのエンジニアが所属している。職種別では、もともと組込みの開発会社だったこともあり、組込みエンジニアが約半数。業務系は立ち上がったばかりだが、急成長を遂げている。入社時の開発経験では経験者が約7割を占め、ブランクありが1割、未経験者は2割程度の比率だ(数字はすべて2016年10月時点)。
ナノコネクトには手厚い研修制度が完備され、なんと約100種類のセミナーが受け放題。最新のクラウド型eラーニングシステムを導入し、PC・スマホ・タブレットでいつでも手軽にスキルアップできる。ロジカルシンキングや企画書入門、プロジェクト管理など個人のスキルアップはもちろん、管理職を見据えてマネジメントスキルも習得することも可能だ。また、自社開発の教育システム「組込みエデュケーション」を用いて、ETSSクラス2レベルの技術力を3カ月で習得できる。他にも、職業訓練などで2000名以上のエンジニア育成実績がある自社開発の教育システム「Androidエデュケーション」など、非常に充実している。
キャリアアップは、2種類のコースが用意され、「スペシャリストコース」は技術を磨き続けたいエンジニア向けのコース。「マネジメントコース」は、いずれは管理に特化したいエンジニアのためのコースだ。途中でコースを変えても問題ない。また、Web、スマホアプリ、業務系、組込みなど他領域へのチャレンジができるのも魅力の一つだ。
オフィス内の福利厚生としては、オフィスグリコやコーヒー(50円)を完備している。社内勤務なら私服勤務や音楽を聴きながらの作業もOKだ。また、ストックオプション制度が導入されており、大きなモチベーションにもつながっている。そのほか、おススメ書籍のシェアやゲーム大会、各種社内イベントなどがあり、メンバー同士の一体感も強い。「仕事にワクワクを」といった言葉が本当に実現できる、日本でも数少ない企業だ。