株式会社ラプト

株式会社ラプト（LaPT）は、北海道札幌市にあるデジタルコンテンツ制作会社だ。支店を北海道深川市と東京都渋谷区に置き、WEBサイト、デジタルサイネージ用コンテンツ、スマートフォンアプリ制作などを手掛ける。そのほかにもシステムコーディネートや運用サポートなども提供し、ICTに関するセミナーなども開催。映像制作の分野では、プロモーションビデオや展示用映像、コンテンツ用映像などを作成する。さらに、システム保守や、学校での授業や教材づくりの支援、教職員への技術的サポートなども提供している。

ラプトの事業範囲は、「心の中にあるもの」を表現することだ。人々の心の中に潜在している声に耳を傾け、それらの思いが必要とされるところに届くよう、ラプトがインターフェースとなる。仕事に関与する人や組織、そして働く社員も含めて互いに尊重し合い、連携しながら、「まだ見たことのないもの、感じたことのないもの」をつくり上げていく集団だ。

設立1997年1月で、日本でMac市場が動き始めたころから、Macを使ったDTP、DTMなどの環境構築や、マルチメディアコンテンツ制作を行ってきた。自治体での広報誌制作をDTP化する業務に関与したのをきっかけに自治体とのつながりが生まれ、現在でも自治体向け案件に強みを発揮している。また、日本のインターネットの黎明期からWEBサイト構築も手掛けており、数多くの国内導入実績を持つCMSパッケージ『WebRelease』の、北海道地区販売代理店でもある。

代表取締役を務める小賀朋加氏は、札幌大学の非常勤講師として「メディア表現演習」などの講義を担当している。また、Fandroid EAST JAPAN（ファンドロイド・イーストジャパン）の北海道エリアの幹事も務め、教育や交流、Androidアプリケーションを中心としたスマートフォン開発に関する勉強会の開催や、技術者・クリエイター・協賛者のマッチングイベントの開催に参画している。

商用CMSパッケージソフト『WebRelease2』を使った納入実績では、主に地方自治体や病院、大学など、公共性が高く、コンテンツの幅・奥行きが広い業界に強みを持つ。自治体向けの納入実績では全国1位の実績を上げており、収益面でもWEB制作が柱となっている。現在、ラプトが取り扱うCMSテンプレートの改変依頼の問い合わせが全国から来ており、相談や講習なども含めて対応している。主な取引先は、リコージャパン株式会社や株式会社NTTデータ北海道などがある。

WEB制作では、コンサルティングから企画、取材、デザイン、コンテンツ制作、運用後の保守まで一貫して対応。得意とするCMSのほか、ブログ形式のコンテンツやデータベースと連動したシステムなど、幅広くサポートしている。CMS内部で管理するページと外部サービスからの情報をシームレスに融合させるなど、ページ数を押さえつつ更新作業も迅速に行える仕組みづくりなどに強い。

例えば北海道深川市のホームページでは、『WebRelease2』を活用しサイトリニューアルを担当。全職員が更新可能な環境を整備し、市民にとってタイムリーな情報を組織全体で迅速に発信できる体制をつくり上げた。また、同市の「北海道ふかがわ観光サイト」「北海道深川市移住定住サポートセンターサイト」でも、市役所HPで導入済みの『WebRelease2』を活用し、魅力的な観光と移住定住情報を発信している。情報入力などは慣れ親しんだ操作で運用が可能となっており、職員の負担を軽減することに成功。また、観光アプリ「深川おかわり」の配信にも関与し、特産品を活かした「お米ゲーム」やリアル謎解きゲームなど、自治体の情報発信の新しいカタチを実現した。

そのほか、札幌医科大学が2010年導入済みの『WebRelease2』を活用し、附属病院のホームページリニューアルも担当。既存のCMSを使用することで、コストの大幅削減や、大学と連動した一元管理を可能とした。
また、北海道厚生農業共同組合連合会は、2011年に『WebRelease2』を導入。クラウドでデータを管理することにより、本部、病院、クリニック、特別養護老人ホーム、看護学校のサイトデータを各拠点地域の職員が更新できるシステムを構築した。2017年には同CMSを利用して全体をリニューアル。データの再入力が不要のため、短期間でのリニューアルを実現した。

ラプトが大切にしている理念として、「お客さまの気持ちを読み解く」という言葉がある。"現場"を重視し、実際に何度も足を運ぶことで、顧客が本当に求めていること、変えようとしている方向性をしっかりとらえることを大切にしているからだ。企業風土としては、固定概念にとらわれることなく、新しいことにも進んで挑戦していく風土。"意外性"を大事にした会社運営を行っており、得意とするWEB制作以外にも、NTTデータ北海道と連携した外国人観光客誘致に向けた実証実験「さっぽろ雪まつり思い出カメラ」事業に、企画、アプリ開発、フィールドテストの分野で関与するなどの実績もある。

札幌本社と支社（深川市、渋谷区）の3拠点体制で事業を行うラプトでは、毎朝ネットミーティングを行い、事業の進捗報告や情報共有などを行っている。社員旅行などの社内イベントも不定期ながら開催されており、視察も兼ねて海外への社員旅行を企画するなど、社内の一体感はとても強い。同社フェイスブックには、社員旅行での打ち解けた雰囲気の写真が多数掲載されている。また、資格取得支援制度や育児休暇（取得実績あり）など、福利厚生も充実している。

"意外性"のパワーを使って、楽しみながら成長を続けるラプトでは、「最後までやりとげる力」を最も重視している。思いもよらないことに直面して負の方向にベクトルが向くことがあっても、速やかに方向性を修正し、最後までやり遂げる力が成長の原動力となるからだ。どんな時でも真摯な気持ちで前進できる人なら、変化やハプニングを力に変えていくことができるだろう。また、チームワークを重視しており、自分の意見をしっかり持つと同時に、チーム全体を見渡す力も求められる。

WEBやアプリといったデジタルコンテンツ制作以外にも、システムコーディネートや映像・音楽コンテンツ、システムコーディネート、運用サポートなど活躍の場は広い。そのため、「これだけが自分の仕事」という枠にとらわれることなく、経験を活かしてチームと仕事を楽しめる環境だ。また、Uターン・Iターン希望者にとっても良い職場だろう。