代表取締役 友瀬貴也

社長就任までの経歴は？

2007年にティ・エ・エスに入社して2010年に社長に就任しましたが、それ以前は広告会社、IT系ベンチャーで働いていました。 元々チャレンジするのが好きで、ベンチャーという環境が自分に合ってそうだ、面白そうだと思って飛び込みました。いろいろなものが整っていない中で、手探りしながら仲間と力を合わせて何かを作っていく経験はとても面白くて、今の仕事をするうえでの糧になっています。経験してよかったなと思っていますね。 ちなみに、ティ・エ・エスで働き始めて一番感じているのが、旅行業界がいかにアナログで古い慣習に縛られているかということです。メールを使えば便利なこともわざわざファックスでやりとりしたり、紙で台帳のまま保存しておくといったIT業界では考えられないようなことが当たり前に行われています。

経営者として大事にしていることを教えてください。

社員のみんなと、できるだけ人生の長い時間を一緒に過ごせたらいいなと思っていますね。よく言われることかもしれませんが、アットホームな、家族のような付き合いができたら理想的です。その中で私の役割は、みんなが過ごしやすいような環境をつくること。そして、家族がちゃんと食べていけるように、常に会社のみんなのことを考えて行動すること。私にできるのはそれだけだとと思っています。 そのためにも、数字には固執し、会社としての基盤づくりには力をいれたいと考えています。目標を掲げ、クリアしていくことで達成感を共有できれば、安心して働けることにもつながるはずだからです。 あとは、仕事を通じて皆で喜び合える機会をたくさんつくっていければいいですよね。それが単純に私にとっての喜びですし、そういう時にメンバーの一員であることを自覚できるような気がします。仕事をしていれば当然、大変なことも多いですが、みんなで力を合わせて何かにチャレンジしていくことは、ずっとやり続けていきたいと思っています。

好きな言葉や、仕事をするうえで心掛けていることがあれば教えてください。

「自由」でしょうか。常に「やりたいことをしよう」という気持ちで何事にも取り組んでいます。やっぱり、振り返ったときに後悔したくないという気持が強いんだと思います。 あとは、束縛されるのが好きではないということもありますね。だから、社員の皆を何かで縛るようなこともしたくありません。常に自由に取り組めるような環境を用意してあげたいと考えています。 以前同じ職場で働いていた上司には影響を受けているかもしれません。彼は本当に自由で、言いたいことを言うんですが、ワンマンに見えてもの凄く周囲をきちんと見て把握している方だったんです。誰よりも自社サービスのことを知っている。そういうところが凄いと思いましたし、自分も経営者としてはそうありたいなと思いますね。

今後、ティ・エ・エスをどんな会社にしていこうとお考えですか？

やはり、世界をもっと見据えて、ワールドワイドにサービス展開していけるようにはしていきたいですね。ランドオペレーションとしてはナンバーワンを目指したいですし、個人旅行のシェアを拡大させるなど、できることに挑戦していきたいと思っています。 あとは、IT会社で培った知見を取り入れて、ITシステムを使ったサービスの導入にもチャレンジしてみたいですね。たとえば予約手配を行えるツールを開発してパッケージ化するといったような、業界を変える試みにも挑戦したいです。 あとは、インバウンドのニーズを分かっているティ・エ・エスだからできるようなサービスにも広げていけたらいいですね。ホテルの運営とか、新しい視点で違ったサービスを始めることも可能性としてはあると思っています。制約はありませんから、ぜひこんなことをやってみたいという思いをぶつけてほしい。新たな出会いを楽しみにしています。