株式会社ユナイテッド・フェローズ

株式会社ユナイテッド・フェローズはインターネット広告代理店事業を軸にビジネスを展開している会社だ。大阪本社、名古屋支社の2拠点体制で、広告チームとシステム開発チーム合わせて約50名（2015年12月現在）の従業員が一丸となって働いている。

主なクライアントはソーシャルネットワークサービスやEコマース、スマートフォン向けアプリの運営といったインターネットビジネスを展開している企業である。各クライアントのニーズや課題に対応するために、広告戦略の提案だけではなく、広告の運用支援からバナーまたはランディングページの制作、さらにWebシステムやアプリの開発・制作までワンストップで手掛けているのが同社の最大の特徴だ。

アフィリエイト広告やリスティング広告、バナー広告などの各種インターネット広告をはじめ、ランディングページやスマートフォン・アプリなどを活用した集客方法の提案や運用支援はもちろんのこと、サービスそのものの開発や制作を請け負うことも可能としている。直近では数百万人規模の会員登録が見込まれる婚活SNSのシステム開発からアプリ開発、サイト制作、広告戦略・運用まで一括受注している。

取締役・南原俊雄氏は、自社の強みを次のように語る。
「広告主にとって最も重要なことは費用対効果です。システム開発やサイト制作を含め、全て内製化することで、不要な外注費がカットできていることが弊社の強みです。社内に開発機能や制作機能を持った上で、お客様の目的と予算に応じて、リスティング広告、アフィリエイト、LPO、ソーシャルメディア、コンテンツ制作などなど様々な手法を組み合わせて実施し、効果検証を行いながら、お客様と一緒に最終的なゴールを目指しています」（南原氏）

成果報酬型のビジネスモデルを採用していることも同社の特徴だ。
「Webサービスをブラウザ経由で利用していた時代から、“スマホファースト”と呼ばれる時代に移行し、インターネット広告の手段も変わってきました。広告主のニーズとしても、スマートフォン向け広告への期待度が増大していますが、実態としては、供給する側が追い付いていません。その中で弊社は、早くからスマートフォン・アプリに最適化されたサービスを意識してきました。最近は技術の発達により、効果測定の精度も上がってきているので、そういったデータをしっかり分析し、効果を出して行くためのプランニングをして提案しているため、高い確度で成果を上げています」（南原氏）

ユナイテッド・フェローズ社が設立されたのは2007年のことである。
2000年以降インターネットの急速な普及により、広告媒体もインターネットへ移行が進んで行った。アフィリエイト広告が台頭しはじめ、さらにGoogle社やYahoo！社のリスティング広告が登場するなど広告やメディアの世界では急激にデジタル化が進行する。
インターネット・メディアの中でも、特に着目したのは、モバイル広告だった。i-modeのコンテンツビジネスが活況を呈していた時期だったこともあり、同社は自社媒体を作ってi-modeの広告代理店業をスタート。さらにエンジニアを採用して、アフィリエイトの仕組みを独自に開発し、アフィリエイターを集め、本格的な営業活動を展開するために設立したのが、ユナイテッド・フェローズ社であった。

設立時のメンバーはアルバイトを含めた5名。クライアントは、紙媒体の頃から取引のあった地域密着型の飲食店やサービス業などだった。設立当時から大事にしてきたことは、従来までと同様に、クライアントが欲していることは何か、その要望を満たすためにどうするかを常に意識することだ。紙媒体からWebメディア、求人広告から集客のための広告へと、扱う対象は変わったものの、顧客の要望を満たしていくスタイルを踏襲することで確実に成果を出しながら業容を拡大してきたのである。

しかしその一方で、インターネットビジネスを取り巻く環境は激しく変化してきた。同社においても、紙媒体時代から蓄積してきたメディア作りのノウハウを核としつつ、マルチデバイス化や最新技術に対応することで持続的に成長してきたのだが、この間、クライアント層や案件の規模感も変わってきた。

現在では首都圏のクライアントが増え、手掛ける案件の規模感も当時とは比較にならないほど大規模なものとなっている。その変化に伴って、これまで以上に強固な事業体制を築く必要に迫られるようになった。特に開発部門は、激しい変化への対応が必要となっているため、エンジニアの採用を急ピッチで進めているところである。

同社は、20代前半から30代半ばの社員が中心となって構成された若い組織だ。「ユナイテッド・フェローズ」という社名の通り、社員同士の繋がりを重視してきた会社で、アットホームな雰囲気が漂う。学生時代にアルバイト入社し、雰囲気の良さからそのまま社員になるケースも多く、そのためか離職率も低い。社内イベントも活発で、定期的な飲み会や毎年恒例の社員旅行も盛況だ。社員旅行は沖縄、グアム、北海道などへ行った実績がある。

意思決定のスピード感も少人数の組織ならではのものだ。全体が見渡しやすいオープンな環境で、形式的な会議よりは、何か問題が発生した時に必要なメンバーで集まって相談し、その場で解決していく方針だ。

現在、在籍するエンジニアの経歴は様々だ。なにかしらの実務経験を経て転職してきたエンジニアもいれば、未経験で入社し、入社後に基本的なスキルを身に着けてきたエンジニアもいる。

「インターネット広告の潮流は非常に早いため、常に最先端の技術や情報に触れることが出来ます。それがこの業界で働く魅力です。逆に言えば、新しいことに積極的に取り組んでいかなければ生き残っていけません。そこで弊社では、技術者には積極的に社外の勉強会にも出席してもらっています」（南原氏）

セミナーや研修、技術者同士のオフ会など、開催地が東京であっても、それがスキル習得に有効であると認められるものであれば費用は惜しまない。このような環境だからこそ、未経験で入社したエンジニアも、着実にスキルを身に着けることが出来、変化の激しいWeb技術にも対応してくることが出来たのである。

現在、同社が求めているのは、アプリ開発の経験・スキルを持ち、企画からプログラミングまでマルチにこなせる意欲的な人材である。増え続ける大規模案件に対し、スピード感を持って取り組んでいくために、そういった人材には大きな裁量を与えていく考えである。

今後は、現在の広告ビジネスを発展させる一方で、自社サービスを立ち上げ収益化することを目標に掲げる。具体的には、人と人、人と物、人とサービスの出会いを最適化するマッチングビジネスを構想中だ。2016年度中にはサービスを立ち上げる方針である。

「新しいサービスを一緒に立ち上げて行く仲間を募集しています。我々が全く関与する必要がないくらい積極的にプロジェクトを推進できる人材が理想です。事業運営に関わりたいという想いを持った人も大歓迎です」（南原氏）

ユナイテッド・フェローズ社は、新たなキャリアを踏み出すには最適な環境が整った会社である。