フォアフロントシステムズ株式会社

フォアフロントシステムズ株式会社が、SNS（ソーシャル・ネットワーキング・サイト）ビジネスに参入したのは、深牧氏が代表取締役に就任した2004年。ネット上に新たなコミュニティーを形成するというSNSが世間から注目され始めた当時、新商品開発や販売戦略に生かすためのマーケティングツールとして将来性があると見込んだからである。<br /><br />もともとシステムの開発専門の会社として2002年に設立された当社。システムの運用ノウハウを活用して実現可能なSNSの提案を生み出すことに強みがあり、競合他社との差別化を実現している。<br /><br />これまでにない商品やサービスは、いわば「市場が商品をつくるのか、商品が市場をつくるのかわからない」状況にあるようなもの。当社は、そこに「タイミング」「将来性」「インパクト」の要素を持つ仕組み（システム）が導入された瞬間に、明確な市場が創出されるという考えがある。<br /><br />当社のSNSシステムの代表的なユーザーには、大手化粧品メーカーがある。ホームページに「マイポーチ」というコーナーを設け、商品購入者には購入金額に合わせたポイントを与え、ネット上のコミュニティーへ参加することを促すもの。コミュニティーで活発に議論されたことは、次の商品開発に活用されている。

深牧氏が営業担当者に期待するのは、商品ではなく「自分」を売り込む、ということ。顧客のビジネスに役立つ提案をするということはすなわち、営業担当者の人間性を売るということだからだ。あの人に担当して欲しい、と顧客に言われるような営業マンになってもらうのが理想だ。<br /><br />現在募集している職種は、エンジニアと営業担当者。エンジニアは、ASP、 PHPの言語を習得しているのが望ましいが、当該分野への未経験者でもやる気があれば受け入れるという。営業担当者には社会人としての経験を有していることを望むが、特別な営業経験を積んでいる必要はない。<br /><br />当社で働く人に求めるものは「ヒューマンスキル」。ITに関する知識を持っていることが望ましいが、それ以上に仕事を楽しむ力があるということが重要だ。<br /><br />仕事を楽しむ能力があれば、自分のモチベーションをコントロールできる。自分のため、あるいは世の中のために仕事をするという意識をもてる素直な人であれば、かならず成果を出せるはず。深牧社長には、やる気がある人材なら当社の環境で育てあげることができる、あるいは育っていくという強い確信がある。

そんな当社社員の強みは、顧客と「コミュニケーションがとれること」と、「納期を守れること」。相手がどういうレベルで話している内容を理解しているかを把握することが、円滑なコミュニケーションを達成する秘訣だというのが深牧社長の信念だ。<br /><br />営業部で卓越した成果をあげている佐藤氏は、「お客さんに好かれることが、社会人として一人前となること」という意識が高い。お客様から受注を獲得できると、「自分が必要とされている」という満足感、充実感を得られるという。それまでの職場ではこのようなやりがいを感じることがなかった。<br /><br />システム部のマネージャーである大高氏はシステム開発のベテランだ。管理職として心がけていることは、今後入社してくる部下に対して「働きやすい」環境を作ることだ。<br /><br />システム開発力を武器に、顧客へのサービス内容をさらに向上させる‐これから「面白いこと」ができる会社であるという期待感のみなぎっている会社である。