大成温調株式会社

大成温調株式会社は、空調と給排水設備の専門会社（JASDAQ上場）である。
企業、官公庁を顧客として、一般施設工事、産業施設工事、リニューアル事業を展開している。

【一般施設工事】
高層ビル、ホテル、病院、学校、マンションなどの空気調和設備と給排水衛生設備の設計・施工。省エネルギー対策を考慮した設備システムや集合住宅向けセントラル方式、さらに科学的データに基づいた免震機能など最新技術を駆使。

【産業施設工事】
IT関連や医療、バイオメディカルの分野に欠かせないクリーンルームの設計・施工のほか、食品の生産工程での危害の発生を予防する衛生管理システムHACCP(ハセップ)に基づいた環境システムなど、安全指向への対応にも積極的に取り組む。

【リニューアル事業】
空調・給排水衛生設備システムの、環境とコストに配慮したリニューアル総合計画の立案から設計・施工までを行なう。また、設備および周辺機器のトラブルの早期発見・事故防止を目的とした保守点検などを実施。

海外展開にも注力している。現在はハワイ、中国、ベトナム、シンガポールの4拠点を構えており、全体の売上の約20％を占めている。今後も東南アジアを中心にさらに強化していく方針だ。

2020年に当社は、新ブランドLIVZON（リブゾン）を掲げ、「たてものを、いきものに」をコンセプトした。
「空調給排水の設備工事のスペシャリスト」の基盤を維持しながら、今後は建物のライフサイクル全体に関わる「総合たてものサービス企業」へ進化を遂げる方針。すでに新築物件だけでなく、竣工後のメンテナンスと調査・診断を踏まえたリノベーション事業も強化しており、建物の一生をワンストップで見られる包括的なソリューション提供集団を目指す。

●長期ビジョンを策定
2021年7月に「LIVEZON DREAM2030」という長期ビジョンを策定し、総合たてものサービス企業の実現に向け、３つの戦略を具体化した。

「デジタルトランスフォーメーション（DX）戦略」
経営と業務プロセスのデジタル化だけでなく、生産プロセスの変革にも着手し、一人当たりの生産性の向上を目指す。デジタルテクノロジーの研究開発をもとに、将来的には新たなビジネスモデルの構築も見据える。

「機能戦略」
空調・給排水の設備工事をコア事業とし、対応できる幅を増やし多機能化し電気設備・内装など周辺分野を拡充と、コンサルティングから施設管理まで一貫した体制を築き、多様な提案ができる企業を目指す。

「地域戦略」
国内外支店・現地法人の地域によってニーズも違い、また自社の得意分野にもばらつきがあるため、人材面・資金面の経営資源の再配分を行う。海外事業においては、現地企業との資本・業務提携やM&Aなど戦略的に展開する。

80年という歴史を築きながらも、新しいことへの挑戦を今後も続けていく。