株式会社フロム・サーティー

株式会社フロム・サーティーは、通販支援事業・新規事業開発コンサルティングなどにおいて実績のある企業だ。設立は1983年。以来、通販支援事業を行ないながら、10年目には独自に化粧品通販会社を立ち上げ、大きな成功を収めた。この体験を生かして、広告代理業や新規事業開発コンサルティング業などを展開しているのが特徴である。

同社のすべての事業の裏づけとなっている通販化粧品ブランド「ミラクルスパイス」は、店舗を持たずにダイレクトマーケティングのみで17年もの間、愛される商品の販売を続けている。「派手な宣伝をしなくても支持され続ける」という「真の売れる仕組み」作りのノウハウが、そこに凝縮されている。

また、この化粧品事業から構築した、購買力の高い顧客層のデータベースは、同社の大きな経営資源となっている。コンサルティング販売を通じて取得したきめ細やかな顧客データにより、さまざまな商品を効率的に「売れる」ターゲットに提供していくことができるからだ。中小企業や地方企業など、顧客網に不利な条件を抱える企業にとって、同社は頼りがいのあるパートナーとなっている。

同社にはこれまでに、多数の通販会社を大手企業に育て上げてきた実績がある。特に、健康食品や化粧品の分野に強く、現在では有名ブランドとなった通販会社を立ち上げ期から手がけている。市場調査、マーケティング、商品企画といった一連の流れをすべて請け負うことの可能な体制を整えているだけでなく、クリエイティブの制作も行なっており、立ち上げにおけるトータルでの支援が可能だ。広告においては、月間2,000万枚というチラシ印刷の実績から、印刷における強い価格交渉力があるほか、成果報酬型のチラシサービスを2010年にリリースするなど、紙媒体に大きな強みを持つ。また紙だけでなく、インターネット、4大マス広告もあわせたメディアミックスでの広告戦略も得意としている。

新規事業開発コンサルティングについては、「SHP（商売繁盛プロジェクト）」というサービス名称で展開している。ミラクルスパイスで培ったノウハウをもとに、商品開発段階からかかわり、事業の特性に合った販売チャネルの構築、広告プロモーションなどトータルでアドバイスを行なう。これまで幾度も、初年度から数億円の売上を生み出すことに成功しており、その実力は広く認められているようだ。真珠振興会、住友VISAなどの大手顧客の新規ビジネス立ち上げにも関わっている。

また、国内で構築したダイレクト販売網を活用し、最近では海外の企業による日本進出支援にも乗り出して実績をあげている。たとえば、メキシコ家具の輸入・販売業者の支援事業では、メキシコ政府の全面的なバックアップを受けて、日本において実質的にメキシコ家具の独占販売権を取得している。このほか、アメリカ、フランス、イギリスなどの各国でコンサルティングを提供している。

コンサルティングは「机上の空論」ではなく、結果を伴った、しかも大きな成功をもたらすものでなければならない。そのような使命感を持って、同社では事業を展開している。平均年齢は31歳と若く、少数精鋭のメンバーだが、各事業におけるノウハウや既存のリソースをフル活用して、何よりも「現場」を重視した仕事を遂行している。

コンサルティングにおいては、企画や分析の力はもちろん重要だ。しかし、それによってできあがったプレゼンテーションで終わることなく、ダイレクトマーケティングの現場において先頭に立って実践をする機会が多いのが、同社での仕事の特徴だ。自らが汗をかいて実現プロセスを踏むことに興味のある人に向いているといえるだろう。そして、現場での実践があるからこそ、同社の社員は成長することができるのだ。