株式会社東証システムサービス

IT/Web・通信・インターネット系

東証唯一のシステム子会社

グローバルに活動

企業について

世界の三大市場の一つ「東証」を支える

株式会社東京証券取引所（以下、東証）の唯一のシステム子会社である株式会社東証システムサービス。1986年に設立された金融システムのプロフェッショナル集団だ。

東証は日本を代表する証券取引所。ニューヨーク、ロンドンに並ぶ世界の三大市場の一つでもある。システムの大容量化、スピード化、セキュリティの強化などを掲げた東証のITマスタープランの一端を担うのが同社である。永年、清算系のシステム設計・開発をメインに手がけてきたことにより、清算・決済分野に精通しており、この分野においてはパイオニアとなっている。

清算システムは、東証を始め日本の各証券市場で売買される株式や債券などの売買約定データを受領し、証券や資金の受渡しといった決済作業を行うもの。決済指図データの作成や指図処理を行う清算機能、先物・オプション取引に関わる証拠金などを管理する担保管理機能を持つ。証券会社や株式会社証券保管振替機構（以下、保振）、日本銀行などのシステムと接続し、日々、各種清算データや決済指図データの受け渡しなどを行っている。

毎日、2兆円規模の証券や資金の流動を支える東証の各種システム。万が一システム障害が起きた際には、日本経済の資金の流れの一部を止めてしまう可能性があり、各種システムの開発・保守・運用管理を担っている同社は非常に重大な責務を負っているといえる。また、４年ほど前からは東証の売買系、情報系、清算系といった数多くのシステムをつなぐ統合ネットワークの運用管理業務も受託。東証のシステム戦略子会社としての位置付けはますます高まっている。

東証・保振において高まる存在感

もう一つの業務の柱が、保振のシステム開発。保振のメインシステムである証券保管振替システムの設計・開発から運用までを手がけている。

通常、一般投資家は購入した株券を、証券会社を介し保振に預託する。株式の受け渡しに関しても保振に開設された証券会社の口座間で振り替えるのが一般的である。こうした株式の預託、口座間の振替、口座残高の管理といった一連の作業を自動的に行うのが保管振替システムである。

2009年1月に稼動した保振の株券電子化にも同社は対応。株券情報を紙から電子情報に置き換えるこの取り組みにおいて、大規模な業界の清算・決済制度の変更にともなう業務システムの開発を委ねられた。

東証・保振の各システムに精通している同社。今後も、新しく稼働するシステムやサービスの運用案件が増加していく見通しであり、その重要性は増すばかりである。

求める要素は責任感とリーダーシップ

同社が中途社員に求めることは、責任感とリーダーシップ。各自の今までの経験を存分に発揮し、プロジェクトへの貢献のみならず、チームの活性化にぜひ貢献してほしい、と採用担当者は応募者に期待を寄せる。
「思ったことは例え些細な事であっても声に出してくれること、考え方をメンバーと共有してくれる姿勢が好ましいですね。各自の発想からシステムの新しい可能性が生まれますから、業務やメンバーに積極的に関わっていただければと思います」（採用担当者）

いまや、日本の経済はITシステムなしでは稼働しない。つまり同社は、日本の経済を左右することにもなる極めて重要性の高い任務を負っているのだ。もちろん、一人ひとりの担う責任も重く、プロ意識を持った人でなければ務まらない業務であろう。しかし、日本の心臓部、ならびに世界の中枢を支える業務システムに携わることは、何にも代えがたい満足感を得られるはずだ。