株式会社ジェイ・ディー・パワーアジア・パシフィック

世界的に情報ネットワークが進展し、現在では消費者の商品やサービスに対する知識はもとより、価値観や嗜好の多様化などにも大きな影響を与えている。いまや消費者を理解することはかつてなく困難となった。だからこそ、消費者の動向を捉え、そのニーズを真に理解することが、企業経営の成功への条件となっている。<br /><br />J.D. Power Asia Pacificは、米国J.D. Power and Associatesの日本法人として1990年に設立された。多くの企業が関心を寄せる「顧客満足度調査」のリーディングカンパニーとして、信頼性の高いコンサルティングを提供している。現在の顧客企業は、自動車産業、情報通信、航空、ホテル、ヘルスケア、住宅、金融など、非常に多岐にわたっている。<br /><br />元々、自動車業界のクライアントを中心に、ＣＳ(顧客満足度)調査およびコンサルティングを展開してきた同社。近年は、情報通信、航空、ホテル、ヘルスケア、住宅など、自動車以外の顧客も急増、非常に多岐にわたる業界をそのフィールドとしている。たとえば、金融業界もその一つ。契約プロセスや金利状況、ATM利用の際など、顧客がどんな部分を満足と感じているかを導き出す作業と言う意味では、本質的なことはなんら変わることはない。

今日の消費者主導の市場においては、「消費者のニーズ」は企業活動における最も重要な指針となっていまるといっても過言ではない。そして、膨大で多様な消費者のニーズから、経営指標となり得るような価値ある情報を導き出すのは困難であるのも事実である。<br /><br />「消費者のニーズは、その『声』に現れる」これが、J.D. Powerの根底にある考え方である。つまり、“Voice of the Customer”（VOC：顧客の声）こそが企業を成功へと導く鍵。J.D. Powerは、まず、顧客視点による満足度を測定するCS調査を行い、顧客が商品やサービスに対して抱いた期待と評価、つまり”VOC”を、データとして整理。さらにVOCを指数化し、商品やサービスの品質改善などに役立つ具体的な情報“Actionable Information”に変換して企業に提供し、生産やサービスの現場から経営レベルまで、ビジネスを幅広くサポートしているのだ。<br /><br />このように、創業以来30年以上にわたって消費者視点の企業活動をバックアップしてきたJ.D. Power and Associates。いまでは世界的に認められるCS調査機関として、その活動拠点も米国をはじめ、欧州、アジア、オセアニアへと広がっている。

J.D. Power and Associatesのアジアにおけるビジネスの拠点が、J.D. Power Asia Pacificである。J.D. Power Asia Pacificでは、東京オフィスとシンガポールオフィス、上海オフィスを中心にほぼアジア全域をカバー。それぞれの国や地域において、商品やサービスの顧客満足に関する多様な調査を実施しており、顧客企業への提案を通じて産業、社会の発展にも貢献しているといえる。<br /><br />同社のメンバーとして勤務することで、世の中の流れや消費者の気持ちを論理的に捉え、分析していく力を、どこの企業にいるよりも身につけることができるかもしれない。いわば資本主義の根本である「モノが売れていくメカニズム」の専門性を深めることで、キャリアの幅も深さも劇的に変わる事になる筈だ。