ご略歴をお教えください。
2004年に大学卒業後、手に職をつけたいと考えてSEを志し、財閥系のSIerに入社しました。2年後に親友からの誘いを機に、大手人材エージェントに転職します。そこでは求人企業、求職者それぞれに対するアドバイザーを務めました。しかしながら、2008年に発生したリーマン・ショックで業績が大幅に悪化し、会社は早期退職を募集したのです。それに応じて28歳の2009年に退職し、自分の会社を起業しました。学生時代にスニーカーを個人輸入した時に、日本では数万円もする人気ブランドの製品が半額で買えたのですが、そのことを思い起こして輸入した商品をオークションサイトで売り、利ザヤを稼ぐというビジネスを始めたのです。オークションサイトは、集客は不要ですが手数料が高いことが不満だったので、自らECを立ち上げるとともに、必要になった集客に熱心に取り組むようになりました。自分でキャッチコピーを考え、広告を配信したりするうちに、徐々にそうしたWebマーケティングが本業になっていったのです。 そんな頃に、Webマーケティングの勉強会で当社代表の小玉歩と知り合います。当時、Webでビジネスをするといった人はまだ少ない中、同い年の小玉と意気投合しました。よく、夜中にインターネット電話で話すようになったのですが、その小玉から「会社を手伝ってほしい」と頼まれ、2020年に取締役としてジョインすることにしたという経緯です。
Frontline Works株式会社をどういう会社にしていこうと考えていますか?
一言で言えば、マーケティングの“虎の穴”のような事業にしていきたいですね。世の中のWebマーケティングスクールの中身を見てみると、古かったり、机上の空論を教えるだけのところが少なくないと感じます。それに対して、『FRONTLINE WORKS』はマニアックな施策まで追求している面があり、必ず成果に繋がる最新のスキルを伝授していると自負しています。こうした強みをさらに強化して、受講者が必ず成功できるブランドとして磨き上げていきたいと思っています。
そのために社員に対して期待することや、社員がFrontline Worksでどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
人材育成の一つのゴールとして、メンバーには自ら起業して食べていけるようになってほしいと願っています。小玉は副業で会社をクビになり、私もリーマン・ショックで早期退職しました。会社員で居続けることに、身をもって危うさを感じたわけです。そこで起業という選択肢を選んだわけですが、自分の腕で食べていくことができれば、それが一番人生を安定させることに繋がるのではないでしょうか。 そして、そうした起業家を育成することが目的の当社の社員であればなおさら、業務を通じて起業に必要なWebマーケティングを学び、3年ぐらいで独立できる人材になってほしいと思っています。中には、当社から独立してBtoCのサービスを手掛ける会社をつくり、上場させたメンバーもいますよ。そんな人とも、もちろん良好な関係は続けています。 求職者の方にも、自分の力で食べていけるスキルを身に付けることをお勧めします。そのためには、当社の環境は最適であると言い添えておきます。
永瀬さんの仕事観をお聞かせください。
2026年6月に、小玉の最新の著書である「人生は仕事が10割」が出版されました。小玉と共に私が執筆しましたが、この本のテーマは“No FIRE”というものです。“FIRE”(Financial Independence, Retire Early)とは、経済的に自立し、できるだけ早く仕事を辞めて、自由な人生を手に入れるという欧米人のライフスタイルを指しています。ここ数年、日本でもFIREを目指す人が急増しました。 FIREの根底には、“仕事=苦しみ”という前提があり、「仕事はつらいものだから、できるだけ早く終わらせたい。人生を取り戻すために、仕事から逃れたい」といった価値観があります。 一方で、日本には全く異なる労働観がありました。“はたらく”とは“傍(はた)を楽(らく)にする”こと、つまり、自分のそばにいる人を楽にするために動くことという価値観があるのです。 ここには、仕事が苦しみであるという発想がそもそも存在せず、むしろ仕事とは人と人を繋ぐ行為であり、他者を思いやる手段であり、人生を形作るピースであるという感覚があると思います。だからこそ、「人生は仕事が10割」なのです。 私の仕事観も、まさにそういったものであると言えますね。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
仕事が大好きなので、そもそもオンとオフを分けるといったことをしていません。旅行も好きでたまに出かけていますが、その最中でも仕事をしているぐらいです。 そうした中でも、発想を変えたりリフレッシュするため、山を歩いたり、行ったことのないところに行ったりすることがありますね。そんな時間がオフタイムと言えるかもしれません。
