ご略歴をお教えください。
和歌山市の出身です。実家の先祖は宮大工で、和歌山城の改築に関わったという記録が残っています。竣工後に仕事がなく職人が遊んでいたので、余った材木で家具をつくり始めたのが創業の経緯です。それから父の代まで200年以上、家業として続いています。 私は幼少の頃から7代目の祖父が経営する姿を見て育ち、「長男のお前も経営者となる」と言われていたのです。そして、家具という商材から建築に関心を持ち、京都にある大学の建築科に進学して大学院の建築学専攻を修了しました。 しかし、周囲の学生は建築家を目指す者ばかりの中、自分はそもそも経営者になる意識でいたという異なるキャリア観を持っていました。したがって、就職に際しては経営を間近で学ぼうと、2017年の修了後に新卒一期生を募集していた株式会社Y's & partners、現在のプラットフォームホールディングスに入社します。会社は、食や旅、美容に関する事業を運営していました。 会社はM&Aに積極的で、私はそのM&A戦略担当に就きます。そこで、28歳の2019年に福岡で6店舗の美容サロンを運営していた会社を買収し、私が代表取締役に就任しました。 店舗ビジネスに取り組む中で、集客のためのマーケティングの重要性を認識し、ある大手ポータルサイトから広告プランの提案を受けました。しかし、営業担当者による「インプレッションが重要」という提案に対し、私は自店舗のブランドイメージを重視したいという異論を持ったのです。加えて、自店舗を利用したこともない人からの提案に納得いかない思いもありました。 そこで、当時盛んに行われ始めていたSNS運用に自ら取り組んでみたのです。すると、集客だけでなく採用にも効果が上がりました。SNSに大きな可能性を感じ、グループ代表に相談して2022年11月に社内ベンチャーとしてSNSマーケティング支援を手掛ける株式会社Norenを設立し、代表に就任します。 美容サロンやホテル等をクライアントとして順調に事業を運営していたところ、IPOを目指してグループを再編することになりました。グループには飲食店の運営および飲食店向けWebマーケティング支援を手掛ける株式会社レスパがあったのですが、2024年4月に両社が合併し、当社を設立したという経緯です。
設立時にSOEL株式会社をどういう会社にしていこうと考えましたか?また、現在ではいかがですか?
IPOを前提に設立した社会の公器たる存在として何を目指すかを改めて考え、飲食業や観光業への支援を通じて日本の魅力を世界に届ける会社であると定義しました。その上で、社名を考えた際に、日本語の「そえる」を思い付いたのです。そこから、 ・ユーザーの生活に華を“添える” ・クライアントの想いに“沿える” ・ニッポンという国が“蘇える” というMISSIONに展開させました。 その思いは、設立時からずっと変わっていません。ただし、Norenを設立した頃はこちらからお客様に仕事を頂くために伺っていたところから、現在ではお客様の方からご依頼いただいたり、営業に行くと「SOELさんは知っていた」と言われるようになりました。メンバーがメディアの取材を受けたり、同業者からも一目置かれる存在になったのではないかと自負しています。
そのために社員に対して期待することや、社員がSOELでどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
今のようにAI等が進展して事業環境が日々変化する中、会社も刷新し続ける必要があると思っています。この私がそうであったように、会社を変えるのは若手社員です。なので、会社を変える提案をしてほしいと願っています。 私は当社の社長であることにこだわっているわけではありません。会社にとって別の若手社員の方が私よりも良ければ、喜んで社長の座を譲ります。社員には、常に「自分が社長ならばどうするか」を考え、提案し続けてほしいと思います。 また、社員への思いとしては、フリーランスとして活躍できる人であっても会社に在籍する価値はコミュニティの一員であることだと思うので、仲間という宝物を大切にしてほしいと思っています。同じビジョンやクレド、カルチャーを共有する仲間として、会社という一つの船の乗組員として力を合わせて目的地に向けて前進させていく。その経験が非常に貴重な宝物になると思うのです。船を降りてからでも、関係は一生続けられるでしょう。 求職者の方へのメッセージとしては、面接を受けていただくだけでも、普通の会社らしくない当社に接して刺激を受けることができると思っています。ですので、ぜひお気軽にアクセスしていただけると嬉しいですね。
岡崎社長の仕事観をお聞かせください。
当社は、「仕事を遊びに。遊びを仕事に。」というフィロソフィーを掲げていますが、これは私の仕事観でもあります。クリエイティブな仕事は夢中に取り組むことができ、興奮しながら楽しめるものだと思います。しんどい局面も含め、ビジネスとして真剣に取り組めるからこそ楽しいのでしょう。そんな仕事は、私にとっては“遊び”と同じで、それがない人生はつまらないと思います。 では、クリエイティブの対極にある仕事とはどんなものか。おそらく、決められたことを決められたとおりにこなすだけの作業のような気がしています。そのような作業も必要でしょうが、AIに置き換わると思いますね。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
意識的に街を歩いて、店に並ぶ行列やアーティスティックな作品等を見つけては、感じたことを言語化して毎週の朝礼で話すことを自分に課しています。そういう意味では純粋なオフタイムではないのでしょうが、そもそもオンとオフの境目があるわけではありません。 一方、週に3日ほど、朝7時からキックボクシングのジムに行って汗を流しています。それも経営者仲間が多く集っているので、自然とビジネスの話になることが多いといった感じですね。
