株式会社SEMエージェンシー

株式会社SEMエージェンシー（以下同社）は、2005年に設立して以来、「お客様と共に幸せになる」という経営理念を掲げ、インターネット領域の広告代理店としてデジタルマーケティング事業やメディア運営事業を展開している会社である。

同社が特に専門性を発揮しているのが運用型広告だ。運用型広告とは広告主が目的や目指すゴールに向けて予算やターゲット、クリエイティブ等を設定し、広告効果を見ながらリアルタイムで内容を変更できるWeb広告のこと。代表的な運用手法としては、運用型ディスプレイ広告、リスティング広告、SNS広告、アフィリエイト広告、SEO、ランディングページ制作、動画広告等が挙げられる。

同社が設立時から貫いてきた姿勢が「クライアントファースト」だ。自社の目先の利益よりもクライアントの業績拡大を重視し、運用型広告を含め、デジタルマーケティングに関わる戦略の企画立案から施策設計、実行、分析に至るプロセスを一気通貫で提供し、一社一社と着実に信頼関係を積み重ねてきた。

これまでの運用実績と豊富な知見が認められ、2025年には4年連続となるGoogle「2025 Premier Partner」に、2024年には「LINEヤフー Partner Program」“Select”に認定を受けた。国内で両方の認定を受けているのは全国を見渡してもわずか49社。さらに50名以下の企業となるとかなり希少な存在だ。このほか、広告関連の3団体が設立したデジタル広告品質の認証機関「JICDAQ」の認証も取得した。目に見える運用実績で評価されたのは当然のことながら、こうした信頼ある第三者の認定・認証も、クライアントの安心に繋がっている。

同社のデジタルマーケティング事業に対する信頼性は、全クライアントの7割を上場企業が占め、大手企業のプロモーション支援が多い点にも表れている。クライアントの業界は地方銀行や証券会社といった金融系が66％を占めており、教育・人材・ウェルネス等他業種のクライアントも増えてきている。年々着実に業績を伸ばし、2024年度には過去最高の売上を更新した。

同社が目指すクライアントファーストは、CVR（Webサイト訪問者や広告クリック者のうち、商品購入・会員登録・資料請求等に繋がった割合）向上として結果を出すこと。このコンバージョン率向上の原動力であり、同社が強みとしているのが「PM（プロジェクトマネージャー）体制」である。多くの同業他社のセールス・コンサルタントが戦略立案と実行を兼任しているのに対し、同社はセールスチームと、デジタルマーケティング戦略を構築する「PM」のチーム、広告運用コンサル・オペレーション・クリエイティブ等を行う「実行担当」のチームを明確に分けている。

PM体制がもたらすメリットは、PMは売上目標を持たず、戦略とCVRの結果にコミットできること。実行担当も各々の専門性を駆使し、広告運用に専念することができる。つまり、クライアントにとってプラスになる施策だけを提案し、クライアントファーストを実現しているのである。

Web広告の枠売りではなく、人にしかできないコンサルティングによって価値を伸ばそうとしている同社では、「プロジェクトマネージャー職」と「セールス＆マーケティング職」の積極的な増員を図っている。同社が求める人物像について、執行役員の刈込正樹氏は「SEMが提供している価値に賛同できる人」を挙げている。

「当社はしっかりと成果を出す広告運用によって、高いマージン率をキープしています。これはひとえにクライアントファーストを築いてきたからです。正直なところ、Webの知識は後付けでもいいと思っています。それよりもクライアントの課題を抽出する力、相手に信用していただくための人間力とコミュニケーション力に期待しています」（刈込氏）。

またチャレンジ精神旺盛な人にとっても、同社には早期から成長機会があるという。

「大手のクライアントになると、年間数億円の予算を動かすことも珍しくありません。当社では新卒入社2～3年目の若手社員がこうした大規模案件の担当に抜擢され、多額の予算の中であらゆる運用施策を試し、実践を通じて成長に繋がる経験を積んでいます」（刈込氏）。

一人で何十、何百のクライアントを抱えてしまっては、どうしても伴走支援が手薄になってしまうもの。同社ではPM一人あたりの担当社数は平均6社程度となっており、PMはセールスチームを挟まず、一社一社とじっくりと向き合える「密着型運用」を実現している。クライアントと深い信頼関係を築き、クライアントの課題解決に伴走したい人にとっては理想的な環境といえる。

また一人ひとりの主体性を重んじるカルチャーも、仕事環境面の醍醐味を後押ししている。

「当社は創業当初から“まずは自分でやってみよう”という姿勢を大切にし、営業手法や広告運用施策全般において、トライ＆エラーを歓迎するカルチャーが浸透しています。例えば20代・4年目くらいの若手メンバーは、1店舗目を出店したフィットネスジムを担当した際、“テストマーケティングをやってみたい！”という強い思いで、Webページ構成や訴求方法について試行錯誤しました。1年間にわたるたくさんのA/Bテストから学びを得て、“これだ”という最適解を導きました。そのフィットネスジムを50店舗に拡大させた結果が、大きな自信に繋がっていることは間違いありません」（刈込氏）。

在籍する35名（2025年12月時点）のうち、半数以上は新卒入社4年未満。大半を20代が占める若い組織となっている。今の若い世代の価値観を大切にする同社では、従業員の声を取り入れながら新しい制度の導入や取り組みを行ってきた。人事考課制度の作成をはじめ、書籍や社内セミナー費用の補助、健康促進手当（ジム・ヨガ等月会費支給：上限月1万円）、住宅補助手当（渋谷or表参道から5駅以内に住む人に3万円）、オフィスコンビニ等もその一例だ。2025年には各課から代表を選出し、会社が大切にするクレド（価値観・行動指針をまとめた文章）の刷新も行った。

「当社には年齢・社歴に関係なく、早期から主体的に意見を発信し、新しい仕事で成長できるチャンスがあります。デジタルマーケティングの領域で価値あるスキルを磨きたい方は、ぜひ私たちと一緒に頑張りましょう！」（刈込氏）。