株式会社Full.の立ち上げに参加することになった背景は?
新卒で自動車ディーラーに入社し、セールスとして働いていました。けれども、インターネット全盛の今、クルマもネットで買う時代が来ると感じ、キャリアチェンジを決意して退職しました。ところが、そのタイミングでコロナ禍が始まり、転職活動は思うように進まず、途方に暮れる日々が続きました。 そんな折、東京でWeb広告の世界で働いていた友人から「先輩が起業するから、一緒に働かないか」と声をかけてもらいました。私は福岡在住で、設立メンバーは全員東京在住。けれども、持ち前のコミュニケーション力を評価してもらい、「ぜひ立ち上げに参加してほしい」と言ってもらえたことで、オンラインでの参画が決まりました。 そして、私が代表者を務めることになったため、会社の登記は福岡に。オフィスは東京にあり、他のメンバーはそこに集まって働いていますが、私は今も福岡に住み、フルリモートで業務を担っています。
創業者・オーナーに代わって、代表者を務めている理由は?
誰が会社の代表であるかは、本質的な問題ではないと考えています。私たちのチームは、それぞれが得意なことを生かし、会社の成長に貢献すること、それが第一です。私は対外的な仕事が得意なので、その役割を担っているにすぎません。 当社のオーナーである創業者は、前職で成果報酬型の広告運用において大きな実績を上げてきた人物です。彼が代表業務に追われて広告運用に携わる時間を削られるよりも、私が代表業務を担い、彼が自由に躍動できる環境を整えることで、会社はより大きく、より速く成長できると確信しています。 実際、1期目で10億円、2期目で20億円という売上を、たった4人のチームで達成できたのは、分業制が機能した結果だと捉えています。今後もオーナーが広告運用に専念できる環境を維持することが、私の重要な役割です。 3期目となる今期からは、社員やインターンの採用を積極的に進めており、新入社員のマネジメントも私が担っています。オーナーの近くで働きながらスキルを磨いてもらえれば、会社の売上にも直結します。だからこそ、彼らが無理なく働き、最速で成長できる環境を整えることが、私の責任です。肩書きに縛られず、役割に責任を持ち、成果で応える。それが、私たちの組織のあり方です。
デザインはどこで学びましたか?
当社に入るまで、私はまったくデザイン経験がありませんでした。Photoshopの使い方も知らず、創業メンバーの一人にツールの基本操作を教えてもらいながら、あとはGoogle検索やYouTubeを頼りに、見よう見まねでデザインのイロハを学んでいきました。 幸いにも、成果報酬型広告の運用においては、いわゆる“デザイン力”、洗練されたバナーや美しいホームページを作るスキルは必須ではありません。センスよりも、パターンを試し、結果に応じて微調整を繰り返すことが成功に繋がります。私の役割は、運用者であるオーナーの希望を丁寧にヒアリングし、それを形にすること。彼の指示は的確で、迷うことがほとんどありません。希望するアウトプットを忠実に実装すれば、自然と成果に繋がる。その精度にはいつも驚かされます。 現在は、デザイナーチームも組織され、私の役割はマネジメントが中心になっています。チームが円滑に動けるよう、コミュニケーションに気を配りながら、メンバーが安心して力を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。ゼロから始めたからこそ、試行錯誤の価値を知っている。そんな私だからこそ、チームの挑戦を支える存在でありたいと思っています。
オーナーのすごいところは、どんな点だと感じていますか?
「やり切る力」が半端じゃない。当社オーナーの働きぶりを見ていて感じます。成果が出るまで改善を続ける。もちろん、爆速でPDCAを回しながら。普通のビジネスパーソンでは到底真似できないスピードと持久力で、走り続けています。 Web広告の運用は、やり切ろうとすればするほど、大変な仕事だと痛感します。正解がない以上、成果が出るまで黙々と改善を繰り返すしかない。もちろん、経験によって“勘所”のようなものは身に付いていきますが、それを得るまでには多大な努力が必要です。ただ、その努力をやり切れば、必ず報われる。オーナーの姿を見ていると、そう確信できます。 Web広告運用では、データ分析も欠かせません。成果を求めて改善を重ねるといっても、やみくもに動けばコストが増すだけ。データをしっかり読み解き、ターゲットとなる消費者の行動や価値観を見抜き、それに合致した広告を作成して訴求する。言葉にすれば簡単ですが、実際にはかなりのハードワークです。 とはいえ、リターンも大きい。だからこそ、若手のビジネスパーソンが自分の豊かな将来を築くには、Web広告運用はうってつけの職業だと思います。努力が成果に直結する世界で、自分の力を試したい人にこそ、挑戦してほしい仕事です。
仕事をする上で、大切にしていることは?
成果報酬型広告運用の仕事は、ビジネス全般に通じるシビアな「勝ち負けの世界」だと感じています。どれだけ予算をかけても、時間を割いても、商品購入に至らなければ意味がない。インプレッション型やクリック型の広告運用とは違い、成果報酬型は「購入されなければ負け」。まさにプロスポーツのような世界です。 だからこそ、体調管理が何よりも重要だと思っています。プロのアスリートがコンディションを整えるように、広告運用者も規則正しい食事と睡眠、そして適度な運動が欠かせません。デスクワーク中心の仕事だからこそ、意識的に身体を動かす必要がある。私は学生時代にやっていたバスケットボールを趣味として再開し、心身のバランスを保つようにしています。 成果報酬型広告運用は、単なるオペレーションではありません。マーケティングスキルを磨き、市場や世の中の動向を読み取り、それに合った広告を作成して商品を売る。正解がないからこそ、試行錯誤を繰り返しながら成果を追い求める。その過程で得られるスキルは、ビジネス界隈で活躍するための大きな武器になります。 この仕事を通じて、自らビジネスを起こし、大きな成功を手にすることも夢ではありません。そのためにも、ハードワークに耐えられる生活習慣を整え、日々のコンディションを万全に保つことを大切にしています。