永渕代表がラフ株式会社を立ち上げるまでの経緯について教えてください。
私はもともと放送作家を志しており、学生時代には東京のラジオ局で契約社員として働いた経験があります。ただ、実際の仕事は雑用が中心で、放送作家としての経験を積める環境ではありませんでした。 その後は食べていくためにエンジニアを選び、IT企業で総合商社向けの会計システムを担当しました。安定した環境でしたが、より刺激的な仕事を求めて大手人材関連会社に転職し、IT人材紹介に携わりました。 その後、リーマンショックによる早期退職制度を機に会社を離れ、独立する道を選びました。当初は特にやりたいことがあったわけではなく、生活のために物販事業を始めました。 スニーカーの輸入販売を手掛ける中で、ネットショップ運営や広告の知識を独学で習得し、それが後のウェブマーケティング事業、そしてオンライン講座事業の立ち上げに繋がりました。こうした紆余曲折を経て、今に至っています。
なぜ「好きを仕事に」という考えに至ったのでしょうか?
最初は生活のために独立し、目の前の仕事をこなすことに必死でした。しかし、物販事業を進める中で広告やマーケティングを学び、そのスキルを生かして他の人の事業を支援する機会が増えていったのです。 その過程で、自分が学んだ知識や経験が人の人生の転機に役立つことを実感しました。スキルや知識を得ることで生き方の選択肢が広がり、それが人生を前向きに変えていく姿を間近で見たとき、「好きを仕事にできる人が増えたら、社会はもっと豊かになるのではないか」と考えるようになったのです。 私自身もサラリーマン時代は与えられた仕事をこなすだけでしたが、独立してからは主体的に取り組む喜びを知りました。その経験を踏まえ、単に稼ぐためのスキルではなく、自分の「好き」や「得意」を生かして働ける人を増やしたいと強く思うようになり、この考えに至った経緯です。
永渕代表が大切にしている行動規範のようなものはありますか?
私が大切にしているのは「事業によって誰かが不幸になるようなことはしてはいけない」という考えです。近江商人の「三方よし」にも通じますが、事業を行うことで会社だけが得をし、社員や顧客が犠牲になるような状況は長続きしません。 現実には、利益のために社員に過度な負担を強いたり、顧客に不利益を与えたりする企業も少なくありません。しかし私は、仕事は一生続けるものだからこそ、関わる全ての人が幸福である状態を目指すべきだと考えています。 ステークホルダー全員が納得できる事業をつくることは簡単ではありませんが、そこを妥協せず追求することが、結果的に長期的な成長に繋がると信じています。この規範を持つことで、自分たちの事業が本当に社会に必要とされているのかを常に問い直すことができるのです。
これまで影響を受けた人物はいますか?
二人の人物から大きな影響を受けました。一人目は大手人材関連会社時代の上司です。その方は非常に厳しい方で、毎日のように1時間ほど面談を行い、営業の基礎や仕事の姿勢を徹底的に叩き込まれました。当時はつらいと感じることもありましたが、顧客の会社情報だけでなく、担当者の背景や人生まで想像し、徹底的に準備する姿勢を学びました。営業とは単なる商品提案ではなく、人を深く理解することだと教えられた経験は、今の自分の礎となっています。 二人目はユニクロ創業者の柳井正氏です。かつては「ダサい」と言われていたユニクロを、誰もが利用する社会インフラに変えた経営手腕には強い感銘を受けています。一代で世界的な企業を築いた姿勢は、自分が経営者として事業を成長させる上で大きな目標であり、常に刺激を与えてくれる存在です。
最後に応募者の方にメッセージをお願いします。
私たちは「好きを仕事にする」ことを本気で応援する会社です。学びを通じて人の人生を前向きに変えることを使命とし、誰もが自分の可能性を広げられる社会をつくりたいと考えています。 今はまだ「学ぶのは一部の意欲的な人」というイメージが強いですが、私たちは「学ぶのが当たり前」という常識をつくりたい。その先には、ユニクロが衣服を社会のインフラにしたように、教育の在り方を変える未来があります。その挑戦には、新しい文化を一緒につくりたいという強い気持ちを持った仲間が不可欠です。 安定よりもワクワクを選び、自分の力で新しい世界を切り開いていきたいと考える方にとって、当社は必ず成長できる場になると信じています。ぜひ、一緒に次の常識をつくっていきましょう。
