株式会社ユニゾン・テクノロジー

株式会社ユニゾン・テクノロジーは、SES事業とIT特化の転職エージェント事業とを展開する企業。エンジニアが安心してキャリアを築ける環境づくりに重点を置き、SES事業においては納得感のある80%還元の評価制度、案件選択制、チーム体制等、成長を後押しする仕組みを整えています。ネットワークやサーバー、クラウドを含むインフラ領域、ソフトウェア開発に強みを持ちつつ、幅広い技術に挑戦できる点も魅力だ。

同社を率いる代表の土肥将司氏は、元々エンジニアとしてキャリアをスタートした。開発やインフラ等の複数の領域を経験し、下流から上流まで幅広く業務を担う中で、IT業界全体の構造を知りたいという思いから、営業職やプロジェクトマネジメントにも従事した。そこでSES業界特有の構造的な課題に直面する。多重下請けによる不透明な取引や、スキルと報酬が正しく結び付かない状況は、現場で働くエンジニアに大きな不満と不安をもたらしていた。スキルを高めても十分に評価されず、年収にも反映されない。そのような状況が常態化していることに強い疑問を持ち、「エンジニアが実力に応じて正当に評価され、安心してキャリアを築ける環境をつくりたい」という思いが芽生えた。これこそが同社創業の原点である。

創業当初は一人でオフィスの家具を組み立て、環境を整えるところからのスタートだった。創業1年目は人材がなかなか集まらず、厳しい局面が続いたが、着実に信頼を積み重ねたことで2期目からは取引先が増加し、事業は安定軌道へ。3期目には技術力と組織力が高まり、当初描いた成長の道筋通りに拡大を遂げた。

土肥氏が注力したのは「納得感のある評価制度」の構築だった。エンジニアが成長を実感しながらキャリアを積み上げられる仕組みをどう設計すべきか。創業初期から議論と検証を繰り返した。3～4カ月かけて制度設計を行い、スキルや貢献度が正しく報酬に反映される環境を整えたことが、現在の組織成長の基盤となっている。

同社が掲げる理念は「社員も顧客も成長させ、ひいては日本全体を成長させる」こと。エンジニアが成長を実感できる仕組みを整え、その成長が結果として顧客企業のプロジェクト成功に繋がる。そして社会に還元された成長は、再び同社に循環していくという考え方だ。挑戦やプロ意識、素直さ、やり切る力といった七つのバリューを土台に、社員一人ひとりが自分の成長の指針として活用できるよう工夫されている。

同社はIT人材のキャリア支援や教育等、複数の事業を連動させながら成長を続けている。各事業は互いに補完し合うことで相乗効果を生み、エンジニアの成長機会を最大化している点が特徴だ。特に2024年に立ち上げたSES事業は急速に拡大しており、同社の成長をけん引する存在となっている。

SES事業では、ネットワーク・サーバー・クラウドといったインフラ領域を中心に幅広い案件を扱っている。プロジェクトの具体例として、一棟ビルのネットワーク新規構築や大規模リプレイス案件、オンプレミスからクラウドへの移行、WebアプリケーションのECサイトの構築等がある。チームは2～5名規模で編成され、リーダーを立ててチーム単位で参画するスタイルを基本としている。
土肥氏は「一人で案件に入るよりも、経験者と若手が一緒に取り組むことで学び合いが生まれ、安心感を持って挑戦できる」と語る。知識の吸収スピードが速まり、若手も早い段階から成長を実感できる環境づくりに力を入れているのだ。

案件選択の仕組みも特徴的だ。複数の案件から候補が提示され、エンジニア自身がキャリア担当、マネージャーと相談しながら選択できる。本人の希望を尊重しつつ、成長に繋がる案件をアサインするため、納得感を持って新しい挑戦に臨めるのだ。ローテーションもあり、3カ月から半年程度で新しい案件に移るケースも多く、多様な経験を積める。

さらに、公平な評価制度が成長を後押しする。経験豊富なエンジニアには単価の8割を還元する「高還元型」を、若手や経験の浅いエンジニアには23段階のキャリア指標を設けて、段階的にステップアップできる仕組みを用意している。入社時に運用・監視しか経験がなかったエンジニアが、1年で上流工程に挑戦できるまでに成長し、年収も大幅に上がった事例も多くある。

同社はまた、成長環境をさらに強固にするため、ラボ環境や勉強会を整備。実機に触れて学べるラボや、リーダークラスによるノウハウ共有、資格取得支援、毎月の1on1を通じたキャリア伴走等、エンジニアが学び続けられる仕組みを整えている。こうした取り組みは、チーム体制での参画と相まって、安心して挑戦できる土台となっている。

そして、今後はリーダー人材の育成を強化していく方針だ。若手が成長し、リーダーとして後輩を育てることで組織は厚みを増す。良質な案件経験を重ねる中で、次世代のマネジメント層が育ち、その成長がまた次の世代へと受け継がれていく。

同社の社員数は現在100名以上の規模に拡大している。組織はSESを中心としたシステムインテグレーション事業部と、人材・教育関連事業部を主軸に構成され、営業や管理部門を含めて互いに連携しながら事業を推進している。
社内の雰囲気は「フラットで風通しが良い」と多くの社員が口を揃える。チャットツールを使った日常的な情報共有に加え、勉強会やイベントがオンライン・オフラインを問わず定期的に開かれている。具体的には3カ月に一度、全体懇親会やBBQが実施され、普段は別々の現場で働くエンジニア同士が顔を合わせ、技術や近況を交換できる。こうした仕組みが、SESにありがちな「帰属意識の希薄さ」を解消し、仲間との一体感を育んでいる。

ワークライフバランスの面でも安心できる。平均残業時間は月7時間前後に抑えられ、万一負荷が高まればプロジェクト変更等で柔軟に調整する体制がある。「エンジニアに無理をさせたくない。スキルや経験に合わない案件に長く留まることは、本人にとっても会社にとってもプラスにならない」と土肥氏は語る。事業部リーダーや営業担当が細やかにフォローすることで、長く安心して働ける環境をつくり出している。

学習支援も手厚い。ラボ環境や勉強会に加えて資格取得や外部講習の受講支援があり、入社後3～6カ月で構築スキルを身に付けるエンジニアも少なくない。失敗を恐れず挑戦できる風土があるため、未経験の分野にも一歩踏み出しやすい。

さらに、同社は「スキルや成果が正しく報われること」を大切にしている。努力がそのままキャリアや報酬に反映され、スキルが上がれば報酬も上がる。報酬が上がることで生活やプライベートの幅も広がり、より健全なサイクルで挑戦を続けられる環境がある。
「当社では、スキルと年収の両方にこだわってほしいと思っています。技術が上がれば自然と年収も上がり、その結果としてプライベートも充実する。そんなサイクルを大切にしています。頑張った分だけ正当に評価される環境で、一緒に未来をつくっていきましょう」と土肥氏は呼びかける。
社員一人ひとりが、自分の成長を会社や顧客、そして社会の成長に繋げていける。同社の理念に共感を覚えたならば、気軽にコンタクトしてみてほしい。