ご略歴をお教えください。
学生時代にヨーロッパを旅行して、当地の建物に魅かれ、建物や家の設計に関わる仕事に就きたいと思い焦がれるようになりました。そんな中、表参道にあたかもヨーロッパにあるようなカフェが存在していることを知り、よく足を運んでいたのです。そのカフェを経営していたのが、当社でした。 就職活動では大手ハウスメーカーばかりを回ったのですが、1997年の当時はどこも「女子は事務員」と言われました。それでも、と悩むほど建物が好きだったわけです。今でも好きで、「生まれ変わったら一級建築士になりたい」と思っていますが。 そんな就活の中、大学の就職課に当社の求人票があることを見つけ、「あのひらまつか!」と早速会社説明会に臨み、面接へと進む中で創業社長の平松宏之に一目ぼれをしました。そして、悩んだ末に当社を選んだという経緯です。 本部に配属されましたが、入社当時はバックオフィスで営業サイドには10名ぐらいと少人数で、私は出店企画や新店舗のイベント企画、PR、広報等を担いました。コンサルタント等には全く頼らず、全てを自前で貫く主義でした。ですから、現場は手探りで進めていくしかなく、おかげでものすごく揉まれて勉強することができたと思います。 その後も本部のあらゆる業務に携わり、2025年6月にCOOに就任しました。
株式会社ひらまつをどんな会社にしていきたいと考えていますか?
創業以来の四十数年間、当社の社員は「お客様の喜びが全て」と懸命に、がむしゃらにお客様に向き合ってきました。だからこそ、当社は今日まで発展してこられたと思います。一方で、そんな社員の幸せも意識しなければならない時代になり、この双方をいかにバランス良く追求していくかが問われていると思います。 そのためには、会社だけでなく社員自身も努力する必要があるでしょう。効率的により短時間でハイレベルな仕事ができるようになることを目指すべきだからです。一人ひとりの成長スピードが速められれば、お客様満足もより早く高めることができ、その結果として収入アップという社員自身への見返りに繋がります。 そのような人財戦略を経営の根幹に置いて追求していきたいと考えています。
そのために社員に対して期待することや、どう活躍してほしいかといった思いをお聞かせください。
仕事を楽しんでほしい、ということです。「好きこそものの上手なれ」ということわざがありますが、好きなことは楽しんで行うことができ、自ら上達したいと思って自ずといろいろ吸収しようとするからです。これに勝る成長のドライバーはないのではないでしょうか。 だからこそ、会社としては社員が楽しく仕事ができる環境をつくる必要があるわけですが、社員は誰かがそうした環境をつくってくれるのを待っているだけであってほしくはありません。自らが努力して、自らの環境を楽しくするアクションを起こしてほしいですね。 その結果、一人ひとりが幸せになってほしいのですが、ある状況を幸せだと感じるか否かは本人次第のところもあります。コップに水が半分入っているのを「まだ半分もある」と捉えるのか、「もう半分しかない」と捉えるかで幸福感はガラリと変わる。人生は全てがそうだと思います。ですから、あらゆる状況においても自ら幸せであるとポジティブに捉えられることも大切ではないかと思っています。 当社には、そのように自分を生かし、自らの意志で成長できる環境があると自負していますので、求職者の方はぜひ関心を持っていただければ嬉しく思います。
植杉COOの仕事観をお聞かせください。
仕事とは自己表現の一手段だと思いますね。社員の個性を最大限に尊重する当社における仕事は、それぞれの自己表現そのものだと思います。 当社のSPIRITの1番目は、「誰かを幸せにするこの仕事を、誰よりも楽しむ。」と書かれています。私の仕事は、さしずめ「ひらまつ」というコミュニティに関わる人達を少しでも幸せにしていくことだと思っています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
夫と、フレンチブルドッグの女の子である愛犬の三人で仲良く暮らしています。あとは時々ゴルフを楽しんでいますよ。