株式会社Colorful Palette ENCORE

株式会社Colorful Palette ENCOREは、CGキャラクターを用いたライブイベントの制作・運営を専門とする企業です。
細部への徹底したこだわりと最高のユーザー体験を追求する企画力、そして高度なクオリティコントロールにより、同社のライブは他と一線を画しています。ライブ特化型描画を実現する独自技術「Deep-Enhanced-Creative-Output-Engine（DECO-Engine）」も、その象徴といえる存在です。

同社がメインで手掛けるのは、セガが開発するリズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」（以下、プロセカ）のライブイベント。親会社である株式会社Colorful Paletteがゲーム開発に携わっており、その関係性を生かし、「プロセカ」に登場するCGキャラクター達が歌って踊るライブをColorful Palette ENCOREが運営しています。

「プロセカ」は2020年9月30日にリリースされ、瞬く間に音楽ゲームアプリのトップランナーへと成長。アプリ内のコンテンツだけに止まらず、リアルライブ「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE（通称・セカライ）」も展開されています。第1回公演は2022年1月に開催され、2023年には1月と3月に東京・大阪の2都市で開催。着実にファン層を広げてきました。

そうした中、2024年6月にColorful Palette ENCOREが設立され、「セカライ」の企画・運営を親会社から引き継ぎました。

「株式会社Colorful Paletteが開発に参加する『プロセカ』のライブを企画・実施しました。かなり細部までこだわり抜いた制作をしました。その結果、業界内にかなりのインパクトを与えるライブを開催することができ、商業的にも成功しました。技術力もどんどん上がり、『プロセカ』だけでなく他のIP（キャラクター）でも『セカライ』で培った経験を生かそうという話が持ち上がり、CGキャラクターを用いたライブイベントの制作・運営チームがスピンアウトする形で、当社はスタートしたのです」（代表取締役・石川宣永氏）。

設立後初の主催公演として、2024年12月にインテックス大阪4-5号館、2025年1月には幕張メッセ国際展示場9-10ホールにて、「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 4th - Unison -」を成功させました。ライブの規模は回を追うごとに拡大しており、事業としても着実な成長を遂げています。

Colorful Palette ENCOREが手掛ける「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE（通称・セカライ）」は、ファンの心を掴み、瞬く間に大規模イベントへと成長しました。もちろんその原動力には、株式会社セガと株式会社Colorful Paletteが共同開発したリズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」（以下、プロセカ）の世界観とキャラクターの魅力があります。

しかし、多くのファンから支持される理由はそれだけではありません。観客にとって一度きりのライブを最高の体験にするという同社の情熱とこだわりが、「セカライ」に“魂”を与えています。

「演奏も照明も生にこだわっています。単にスクリーンでCG動画を流すだけなら、ライブ開催するメリットはありません。ゲームと違って、ライブはたった1回しかない貴重な体験。その1回の体験を最高の形にするため、私達は妥協せずに極上のUXを追求します。感動して涙を流す観客や、膝から崩れ落ちる人もいるほど、感動を与えられているのは、私達の誇りです。CGキャラクターを用いたライブイベントでは、ビジネス優先で進められるものもありますが、当社はゲーム業界でキャリアを積んだ人材も多く、作品やキャラクターへの熱量が違います」（石川氏）。

同社は「セカライ」の運営に加え、「プロセカ」ゲーム内で配信される「コネクトライブ」の制作・運営も担当。リアルタイムで歌い、しゃべり、観客のコールやコメントに生で反応するという、バーチャルライブの常識を変える取り組みです。

「『プロセカ』のゲーム内で視聴できる『コネクトライブ』は、これまでのバーチャルライブとは異なり、リアルタイムに歌ってしゃべるライブです。ライブ中のコールやメッセージに生の反応をします。『セカライ』のリアルライブで培った経験を生かして、『プロセカ』のゲーム体験をアップさせる役割を担っています。その他、『プロセカ』に収録されている楽曲をオーケストラで演奏する『セカイシンフォニー』というイベントの企画・運営も手掛けています」（石川氏）。

「セカライ」は毎回新しい挑戦を経て進化を遂げてきました。その挑戦は、3DCGの限界を押し広げる技術革新にも及んでいます。

「新しい3DCGのライブを創造したいと考えて、日夜チャレンジを繰り返しています。技術的には、ゲームレベルのグラフィックで3DCGのライブを開催したいと思っています。キャラクターの感情が観客に伝わるライブを作りたい。感情を伝えるには、表情や動作をより細やかにしなければなりません。観客に感動を届け、最高のライブ体験を演出する。そのために、飽くなき努力を続けていきます」（石川氏）。

Colorful Palette ENCOREは、「セカライ」で培った高い技術力と表現力を武器に、他社IPを用いたライブ演出の制作・運営も視野に入れ、3DCGライブの価値そのものを押し上げていく構えです。

Colorful Palette ENCOREは、親会社である株式会社Colorful Paletteがサイバーエージェントの完全子会社であることから、同グループのカルチャーが色濃く根付いています。社内メンバーの中には、グループ内企業から転籍した人材も多く、チャレンジを推奨する社風が企業文化のDNAとして浸透しています。

オフィスは渋谷にあるビルに構えており、福利厚生等もサイバーエージェントグループの基準に準拠。ベンチャーでありながら、大手企業並みの安定感ある就労環境が整っており、腰を据えて安心して働ける環境が実現されています。

「ゲーム業界の出身者が多いこともあって、技術に対する探究心が強いメンバーが集まっています。新しい3DCGのライブを創造するため、R&Dにも力を入れており、社内のあちこちで日常的に活発な議論が巻き起こっています。設立間もない小さな会社ですから、部署間の垣根もなく、最高のUXを実現するため、全員が真剣に『プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE（通称・セカライ）』と向き合っています」（石川氏）。

事業ドメインがアニメ・ゲーム系エンターテインメントであることから、Colorful Palette ENCOREで働くメンバーは、深く愛し、突き詰めた「好き」や「推し」を持っているそうです。

「当社の社員はゲームに限りませんが、みんな何かしら強烈な思いを込めた趣味を持っています。そのため、他のメンバーの趣味への理解が高く、自らの趣味を人生の中心に据えて生きている人には、とても居心地がいい会社だと自負しています。私もゲームが大好きで、帰宅してからも会社のメンバーとオンラインゲームを楽しんでいます。自分自身が何かしらのファンとして『好き』や『推し』を極めることは、当社の仕事ではプラスに作用すると思っています。『セカライ』に情熱を傾けてくれるファンの気持ちが痛いほど分かりますから」（石川氏）。