ウイングプラスが社員を大切にしようと動き始めたきっかけは何ですか?
社員やその家族、お客様等、当社に関わる全ての人達のために、会社は存続し続けなければならないというゴーイングコンサーンの考え方に共感したのが最初でした。 当時は少数精鋭のプロフェッショナル集団を標ぼうしていたのですが、新しく若い力を入れていかないと会社を存続させていくことができない、全員の人生を守るためには自分達が変わっていく必要があると方針を転換しました。 会社の方針の変化に付いていけない人、一人でやっていきたい人の中には辞めていった人もいました。でも、残った人達は面倒見の良い社員ばかりで、互いに協力し合ったり、後進の育成に取り組んでくれたりと、現在の当社の形がこの時から少しずつ出来上がっていったように思います。
社員を大切にするため、具体的には何をしているのでしょうか?
会社として考えていることは「社員がどうしたら幸せな人生を送れるか」ということです。それを実現するには、社員がやりたくないことばかりしているようでは無理でしょう。やりたくないことであっても、その経験は何かしら本人のためにはなるものですが、どうしても気持ちは後ろ向きになり、経験から学べることも小さくなってしまいがちです。やりたくない経験も自分のためになると気付くことにも時間がかかります。 それよりも、まずはやりたいことに前向きに取り組む中で、技術力やお客様との交渉力等、仕事の力を伸ばしてもらうことを優先しています。力が付くことで分かることというのも沢山ありますからね。 そのため、どのプロジェクトに参画してもらうかは、社員の意見を極力尊重しています。どんな技術に触れてみたいのか、プロジェクトの規模は?上流工程の経験を積みたいのか、開発経験を磨きたいのか?本人が思い描く人材像へ到達するために必要な経験値やスキルセットを考えながら本人と相談してプロジェクトを選ぶようにしています。
定着率90%以上と聞いていますが、働きやすい環境づくりや福利厚生について教えてください。
有給休暇は普通に取得できますよ。お客様先との調整ができて、取得できる状況であれば、「ダメ」と言ったことはありません。 基本的な考え方は、社員が長く働くためには、どのように環境を整えればいいのかということです。例えば、子育てしながら仕事をするには、ある程度時間の融通が利くプロジェクトでないと難しい面があります。子供は突然熱が出ますので、急遽病院に連れて行ったり、付き添ってあげたりするということが必ずあります。そこで、フルリモートで働けるプロジェクトや、子供が熱を出した時に、早退、お休みできるプロジェクトを探すようにしています。 でも、こういったことを考えるのは、会社として普通のことだと思いますよ。必要だからやっているだけで、こういうことを手間だと思うことの方が「どうなの」と思ってしまいます。社員の皆さんが「自分の子供を働かせたい」と思える会社になりたいですね。
山口さんの仕事観を教えてください。
仕事とは、より良い人生を送るための一つの要素だと思っています。働かないと生きていけませんし、仕事をしている時間は人生の中の大きな部分を占めています。そのため、仕事が充実していないと楽しくないでしょう。 私にとっての仕事の楽しみは、社員の成長が見られることです。当社の強みは、高い技術力を備え、自分のことだけでなく互いに尊重し合える、助け合うことのできる“人”です。そのような社員達が、さらに成長していく姿を目の当たりにするのは、本当に嬉しいことです。だから、社員が成長できる環境を追求しようと思えるし、会社として提供できる成長機会には何があるのか、考え続けられるのだと思っています。 最近は、技術力向上に繋がる研修だけでなく、人間力を高めるための研修、例えば仕事の考え方やタイムマネジメント、クリティカルシンキング等の力を培える研修も導入していますが、それも、こんな思いが根底にあります。
最後に、応募者へのメッセージをお願いします。
当社は、個人事業主志向の人だと馴染みにくい会社かもしれません。みんなで協力し合いながら、助け合いながらチームとして成果を出すことを大切にしているからです。その思いを理解して経営陣も含めて気さくに話せる雰囲気を楽しめる社員が活躍しています。ここに共感してもらえる方、そして自分で努力し続けられる方に来ていただきたいですね。 こういう話をすると、コミュニケーションが苦手だとダメだと思うかもしれませんが、当社にもそういう人はいます。ただ、心の持ちようとして、周りの人達と互いに助け合おうと思えるかどうかが大切なのです。そういう気持ちは、一緒に仕事をしていれば伝わるものなので、コミュニケーションが苦手でも、一度話を聞きに来てください。 会社の雰囲気を実際に感じて社員の人柄に触れてもらえれば、当社がどのような会社なのか、きっと感じ取ってもらえると思いますので、あなたが踏み出してくれるのを待っています。