Notion Labs Japan合同会社

ビジネスの現場で急速に広まっているAIワークスペース
有能なビジネスパーソンの必須ツールとなりつつある『Notion』。スタートアップ企業を中心に利用が広まり、今や大手企業でも効率的に業務を進めるビジネスツールとして活用事例が急速に増えている。

『Notion』は、ドキュメント作成や共有、プロジェクト管理、ナレッジ共有を一か所で実現できる「コネクテッドワークスペース」と呼ばれるアプリケーションだ。エンジニアリング、デザイン、マーケティング、セールス、バックオフィス等、どのような職種で用いる機能を、ノーコードで簡単に活用できる仕組みが整っている。

「自分が行いたい仕事を実現するためのAIワークスペースを自由に組み立てて、利用できるできるサービスです。現代のビジネスパーソンは、いろんなSaaSを別に別に使い、業務を進めています。それぞれのSaaSが担う機能、例えばデータベースやチャート等をソフトウェアの部品、ブロックとして提供しており、『Notion』で自由に組み合わせて使うことで、作業効率が格段にアップします。カスタマイズ性が高いため、ユーザーの業務やワークスタイルにマッチしたオールインワンツールを簡単に作ることができます。また既に作られたワークスペースをテンプレートとして簡単に利用することも可能です。」（ゼネラルマネジャー アジア太平洋地域担当・西勝清氏）。

『Notion』のカスタマイズ性の高さは、各ユーザーにジャストフィットするツールを提供できる反面、全ての人がいちからカスタマイズしたいわけではないこともNotionは認識している。『Notion』充実した「テンプレート」を用意している。
「『Notion』は数多くのテンプレートを用意して、気軽に利用してもらえる環境も整えています。使い方に慣れたら、少しずつ自分に合ったカスタマイズをすることで、自分だけのワークスペースを作ることができます」（西 氏）。
さらに、『Notion』はチームの情報共有を促進する「コネクテッドワークスペース」としても高い評価を得ている。プロジェクト管理、議事録管理、社内Wiki、ナレッジシェア等、チームでの業務において『Notion』で情報を一元管理する、さらにそれら全てにAIのアシストを利用することで、生産性の向上が実現できる。

「『Notion』は、次世代のコラボレーション・スイートです。いろんなSaaSを併用すると情報が散らばってしまいますが、『Notion』なら一箇所にまとめて管理できます。メンバーそれぞれのノウハウやスキルを基本的にドキュメントで共有し、会社の知識を貯め、会社の成長に繋がる資産とします」（西氏）。

『Notion』ほどファンから愛されるプロダクトはないだろう。ユーザー参加型のプロダクトでもあり、作成したテンプレートを『Notionテンプレートギャラリー』に公開することで、他のユーザーが活用できる機能を備えている。公式Webサイトでおすすめとして紹介されたり、報酬を得たりするチャンスもあり、熱烈なユーザーによって活用の輪が広がっている。

さらに、『Notion』のユーザーによってコミュニティが立ち上げられ、効率的な活用方法を議論する場が生まれている。オンライン・オフラインを問わず、多くの熱烈なユーザーが集まって『Notion』の魅力を語り合い、プロダクトの未来を共に考えている。

「先日、新しく立ち上がった『Notion』のコミュニティに参加しましたが、金曜日の夜に50人を超える人々が集まり、『Notion』の活用法について情報交換をしている光景を見て、改めて『Notion』というプロダクトがユーザーに愛され、支えられていることを実感しました。SaaSプロダクトは、PLG（Product-Led Growth=製品主導型成長）もしくはSLG（Sales-Led Growth=営業主導型成長）という戦略を取りますが、『Notion』はCommunity-Led Growth。ユーザーと共にプロダクトを成長させています」（西氏）。

ユーザーに愛される『Notion』を日本で広めるために、Notion Labs Japan合同会社で働くメンバーは、高いスキルを持つだけでなく、プロダクトへの深い愛情も抱いている。

「当社のメンバーは、みんな『Notion』が大好きです。最高のプロダクトだと信じ、日本のビジネスパーソンにジャストフィットするツールを届けるため、日々努力しています。プロダクト開発はアメリカ・サンフランシスコのエンジニアが担当し、当社は日本および（アジア太平洋地域でのユーザー拡大を担う『Go To Market』を担当しています。自ら愛するプロダクトを広める仕事は、とてもやりがいに満ちています。Notionのミッション『人生の仕事に美しい道具を』に共感してくれる仲間を求めています」（西氏）。

Notionの創業者でありCEOのIvan Zhao（アイバン・ザオ）氏は、コーディングの知識がない人でも、自分好みのソフトウェアを構築できることで、人はより創造的になり、より多くを実現できると考えている。

「創業者のIvanは、ソフトウェアをエンジニアのみならず、非エンジニアでも自由に組み立てるようにすることで、ビジネスはより創造的になり、やりたいことが実現できると考えました。その思いをミッションに込めており、私達日本オフィスのメンバーも同じ気持ちで働いています。当社は仲間を迎え入れる際、スキルだけでなくバリューズ（価値観）を重視します。ミッションに共感し、当社が目指す世界を共に築く仲間を歓迎します！」（西氏）。

『Notion』はアメリカで生まれたサービスだが、そのストーリーには「日本」が深く関わっている。

2013年に開発をスタートした『Notion』は、その後ピボットを経験した。当初は現在のサービスよりもノーコード開発ツールに近い形で、ビジネスに必要なアプリを簡単に作れるプロダクトを目指していた。しかし、初期のプロダクトは思うように軌道に乗らず、創業者のIvan氏とSimon Last（サイモン・ラスト）氏は、気分転換を兼ねて、以前から訪れたいと考えていた京都を訪問した。

「民泊サービスを利用しながら京都に長期滞在する中で、ドキュメントによる非同期型コミュニケーションという、『Notion』の現在のコンセプトが生まれたと聞いています。『Notion』のコードの最初の一行は京都で書かれました。その点では、日本生まれのサービスとも言えます。京都滞在中に日本の工芸・建築の美しいデザイン、細部までのこだわり、また、もてなしの心に触れ、隅々まで気を配ったUI/UXを作り上げる『Notion』の強みも生まれたと言います」（西氏）。

日本生まれの『Notion』は、日本でのユーザー数も多く、世界に広がる中で、日本市場が果たした役割は大きいという。

「アメリカ以外の国において世界で最初に設立されたのが日本オフィスです。私は2020年9月にNotionに入社し、日本オフィスの立ち上げから関わっています。日本で最高のスタートアップを立ち上げてほしいと創業者から言われており、自由に日本市場における『Go To Market』を進めています。日本市場を重要視し、当社はアジア太平洋地域A市場でも中心的な役割を期待されています」（西氏）。

ミッションの実現に向けて、Notionが今力を入れているのが「AI」だ。2023年2月に、『Notion』のワークスペース上で利用できるAIサービス『Notion AI』をリリースした。

「当社はAIファーストで製品開発を進めています。自社でLLM（大規模言語モデル）を開発するのではなく、UI/UXにいかに落とし込み、人が自然にAIの価値を享受できる状態することにNotionの革新があります。文章の添削・改善・要約をはじめ、記事やメールの作成、さらにはアイデア出しやデータベース構築、翻訳、Q&AもAIに任せられます。進化の激しいAIの世界は、過去のSaaSと同じように、各種専門のAIという形で点で広がっています。『Notion AI』は仕事で利用するAI機能をを一つにまとめ、オールインワンAIを実現したいと考えています。『Notion』だからできること、『Notion』だからつくれる世界。『Notion AI』は、Notionのミッション実現を加速させてくれます」（西氏）。