株式会社ビーバーズ

建設業界における人材紹介や人材派遣、M&A支援、DX支援……。自らを「経営課題総合ソリューション企業」と呼び、様々なサービスで企業を支援する、株式会社ビーバーズ。同社は若手メンバーが早くから活躍し、ビジネス人材としてのキャリアアップをスピーディーに実現するベンチャー組織だ。

同社の成長を語る上で、“スピード”というワードは無視できない。

創業者である代表取締役の山本大輔氏は、その象徴的な存在だ。2017年に大手証券会社へ新卒入社した1年後、早々に有名M&A支援企業へ転職。2年間にわたって企業同士のM&Aを支え、新人賞も獲得している。そして2020年3月には同社を設立。この間、なんと3年弱という高いテンポ感だ。

山本氏が短期間で成し遂げた数々のチャレンジには、中身の濃い実績がある。そして、解像度の高い目的意識がある。

山本氏は、創業時から「経営課題総合ソリューション」を掲げていた。その大きな理由は、M&A支援企業時代に感じた建設業界の課題にある。

建設関連企業をメインに手掛け、2年弱で10件以上のM&Aを実現させてきた山本氏。そこには他の業界よりも深刻な人材不足に悩む経営者も多かった。

建設の世界は、地域に根差した中小の老舗企業が多いのも特徴の一つだ。その分、古来の慣習が色濃く残っている。

年功序列から実力主義の評価へ、終身雇用から流動的な組織へ。そしてワークライフバランスも重視されるように。“働く”をキーワードに日本社会が瞬く間に変化を遂げる中、建設業界は立ち止まってしまっている――。そのことに山本氏は気付いたという。

「業界の当たり前を変えることで、“働く”も変えられるのではないか」そう考えた山本氏は、人材面だけでなく、多角的に建設業界を支える組織が必要だと考えたのだ。

そして、同社は誕生した。

湿原に生息するビーバーは、木をかじってダムを作ることから、「森の建築家」とも呼ばれている。人間の乱獲等によって絶滅の危機に陥った歴史もあるが、現代では保護も進み、復活の兆しがある。

近年の日本の建設業界も近いものがある。特に、重要でありながら人数が極めて少ない建築士や施工管理技士。彼らの存在価値を業界に広め、組織体制から見直すことで、建設業界の未来は明るくなるのではないか――。そんな思いから、同社の社名は“ビーバーズ”に決定した。

「経営課題総合ソリューション」を掲げる同社。人材支援に止まらない一気通貫型のサービスが評価を呼び、毎年300%以上の売上成長を遂げている（2025年1月現在）。

クライアントは全国にわたり、大手企業から地域密着の建設会社まで様々。自社で新規開拓した後、継続的に支援しているクライアントが多い。

山本氏だけでなく、社内のメンバーも業界の課題を熟知しているため、担当者は各クライアントの悩みに適したサービスを提供。例えば、初めは人材募集で支援したクライアントに対し、ITシステムや就労環境の見直し、M&Aによる組織体制の改変といったことにも伴走する。

「ここまで踏み込んで支援してくれるとは思わなかった」 という声をもらうこともしばしば。営業部隊が主体の会社でありながら、目先の利益に走らずクライアントとじっくり対話し、信頼関係を築く。そんな姿勢が支持されているのだ。

その点は、人材サービス領域における求職者との関係性も同じだ。同社では、人材派遣・人材紹介・外国人エージェント（高度外国人材紹介）等、多様な形の人材支援サービスを展開している。

「5回以上も面接対策してもらい、自信を持って面接に臨めた」「入社後のギャップが全くない」「転職後はしっかりと休日を取れるようになった」等、登録者からは喜びの声が続々と上がっている。同社の支えで転職成功を遂げた人が、この建設業界で数多く活躍しているようだ。

また、とある登録者からは「エージェントが採用企業から信頼されており、特別枠で採用してもらえた」という声も。クライアントとの厚い信頼関係が、登録者のキャリアにもプラスの影響を与えていることが分かる。

さらに外国人エージェントにおいては、外国人材の視点に立ったフォローアップも徹底している。社内には、建設関連人材の多い国にルーツを持つバイリンガルメンバーがおり、言語・文化の壁を超えて転職・就労を支援している。その結果、外国人材も入社後の定着率が高く、紹介した企業からの継続的な相談も多い。

「当社の業績や継続支援率の高さを考えても、クライアントひいては建設業界の課題解決に、少しでも貢献できていると自負しています」採用担当の家城真志氏は、このように話す。

目覚ましい成長を遂げる同社だが、現状に甘えることはない。クライアント・登録者、そして建設業界への支援は、既存サービスに止まらず、新しい商材等も加えて加速させていく方針だ。

「そのためには、当社においても優秀な“人材”が不可欠です。当社の考えに共感してくれる方、そして当社の戦力となってくださる方を、お迎えしたいと考えています」（家城氏）。

成長するしかない環境。――同社には、そう思える要素が揃っている。

「近年は、恵比寿ガーデンプレイスタワーに拠点を移しました。当初はゆとりのあるオフィスでしたが、毎月のように新メンバーが入り、あっという間に席が埋まっています」と語る家城氏。

この拡大フェーズの同社に、ベンチャーマインドを持つメンバーが続々と入社。中でも、“結果にこだわる”という姿勢を持つ人が多い。

同社の言う“結果にこだわる”とは、大きく二つに分けられる。

まずは、売上創出という結果。

先に触れたように、同社は目先の利益にとらわれず、じっくりと信頼関係を構築していく営業スタイルを取る。その一方で、同社の成長がなければ、クライアントや求職者の未来を支えることはできない。だからこそ一社一社、一人ひとりを本質的に支えながら、“クオリティーの高い売上”をスピーディーに作り出していくのだ。

そのためには、クライアントや求職者とのコンタクトを多数設けることはもちろん、社内のメンバーでも知識をフル稼働させることも重要。個々人の努力にチームの力も加わることで、“クオリティーの高い売上”が実現する。

次に、組織拡大・成長という結果。

経営課題総合ソリューション企業である同社では、今後も新規事業を展開していく。そこでは売上を作ることはもちろんだが、サービス・商材の開発や、部署・チームのマネジメント等も必要になる。だからこそ同社では、入社1～2年程度で重要ポストへアサインされることも珍しくない。また、実際にメンバーの声から生まれ、公開に向けて動いている新規事業もあるという。

「採用においては、学歴やキャリアよりも実行力を重視しています。むしろ自身のコンプレックスをエネルギーに変えて、目的を達成させる。メンバーにはそういった人が多いかもしれません」（家城氏）。

実際に、大学中退後に同社へジョインしたとあるメンバーは、入社3年で年収1,000万円を達成。同社が求めているのは、過去ではなく今なのだ。

「思い切り成長できる環境をご用意できていると、自信を持って言えます」家城氏は、改めて胸を張って答えた。

また取材で、家城氏が「部活動のような空気感がある」と言っていたことも印象的だった。

結果を出すために全力投球し、仲間との協力や、スキルアップの時間も惜しまない。まるで青春の延長戦のように仕事に打ち込み、自分自身とチームで高い場所を目指す。それがビーバーズなのだ。

自分に自信がない、けれど、何者かになりたい――。そんな熱い思いを滾らせているあなた。ぜひ、同社のドアを叩いてほしい。