代表取締役CEO
石井 穣氏
神奈川県出身。学生時代にWebアプリ開発とWebデザインのスキルを習得し、タイ・バンコクにて旅行サービス事業をスタートさせる。その後同社の創業者と出会い、2016年12月にジョイン。入社後約半年で現職へ就任。現在は同社の海外進出プロジェクトを主に担当し、アメリカでの事業展開に取り組む。趣味はサーフィン。仕事の合間のリフレッシュとして、幼少期から慣れ親しんできた海へ向かう。石井さんは学生時代からWeb業界で起業されていたんですね！
はい、仲間と制作会社を立ち上げました。ですが、まだまだプログラミング技術もデザインセンスも弱く、かなり苦戦しました。せっかくお仕事を頂いたのに、クライアントの要望に応えられなかったり、スケジュールを遅らせてしまったり……。もちろん学生起業だからといって甘えていいことではありません。信頼を失ってしまった時は本当に申し訳なかったし、悔しかったですね。 そこからは自分の問題解決力を上げました。プログラミングの世界では“デバッグ力”とも言えますね。ためらうことなく挑戦しながらも、過去と同じ失敗はなんとしても避けようと、予防策を考えて組織でもナレッジ化しました。 このデバッグ力は、CEOである今の立場でも存分に生きています。問題解決の思考はあらゆる仕事に共通していると感じますね。おかげで未知の領域にも恐れず、自信を持って資金調達等のビジネス領域を進められています。
そもそも、御社にジョインするきっかけは何だったのでしょうか
とあるイベントで、創業者であり現在もプロダクトフェローを務める甲斐と知り合ったことがきっかけです。その時見せてもらった、『STUDIO』の前身となるプロトタイプに感動してしまったんです。当時からデザイン性も優れており、先ほどお話ししたように開発で大苦戦した私は、「こんなプロダクトがあったら使いたい！」と思いましたね。私のようなプログラミング経験者でもそう思うのですから、このプロダクトのニーズには期待できました。コードが分からなくてもWeb制作をしたい人は沢山います。そんな人達が簡単に使える、救いとなるようなサービスだと思ったんです。 そこから、STUDIOの前身となる会社へ入社します。サービス化までは大変な道のりでしたが、諦めませんでした。思い切って単独の企業としてMBOし、現在ユーザー数40万人（2024年3月現在）になるまで成長させました。 今でも、初めてプロトタイプを見た時の感動は忘れられません。
CEOとしての石井さんが現在取り組んでいることを教えてください
アメリカを皮切りにした海外展開がメインですね。現在私を筆頭に、カリフォルニアにグループ会社を立ち上げ、『STUDIO』を広めるための土壌作りや経営企画を進めています。 またそちらと同時並行で、プロダクトの構築や改修にも携わっています。というのも、世の中でどんどん技術が進歩し、注目トレンドが移り変わる中で海外展開するには、『STUDIO』が世界共通で使えるプロダクトにならなくてはなりません。そうしなければ、世界レベルでの普及は難しいでしょう。さらに私たちは事業戦略として『Product-Led Growth』を志向しています。つまり、なおのことプロダクトの力で支持してもらえなければ意味がないんです。 だからこそ、当社では心から自信を持てるプロダクトを作ることを大切にしています。プロダクトを中途半端な気持ちで作ってしまえば、ユーザーもそれを感じ取ってしまいますから。
現在一緒にモノづくりをするメンバーはどんな方々なのでしょうか
今の話にも通じますが、モノづくりへの強いこだわりを持っている人が多い印象ですね。こだわりといっても、「こうでなければいけない」と融通が利かないわけではありません。最新技術をしっかりキャッチし、目指すべきプロダクトにはどんなエッセンスが必要かを見極める姿勢があるんです。 そのようなこだわりは共通している一方で、当社ではあまり「こうあるべき」というスタンスは持っていません。メンバーそれぞれが持つ趣味嗜好や価値観、得意分野を尊重しています。むしろ、その個性と個性の化学反応を楽しんでいるんです。社内ではこれを、“Jam”と呼んでいます。このJamによって、一人ひとりが持つ創造性を生かして新たなものが生まれます。 一人ひとりがモノづくりを楽しむこと、そしてそれぞれの創造性のJamも楽しむこと。こういったステージを用意することは、CEOである私の使命の一つだと考えています。
とても素敵な職場ですね。その中でも、「こんな人と働いてみたい」という思いはありますか
多様性を大切にしてはいるものの、やはり自分の仕事にプライドを持って取り組める人と働きたいですね。それはエンジニアも、エンタープライズ担当も、コーポレートチームも同じです。自社のプロダクト……当社で言えば『STUDIO』というプラットフォームをきちんと知り尽くして、誇りを持って組織を一緒に盛り上げていける方なら、喜んでお迎えしたいです。 プライドを持つスペシャリストが集まったチームは、とてつもなく大きな力を発揮するんですよね。私を含め、当社のメンバーのうち数人はフリーランスや副業を経験してきました。だからこそ当社へ来て、「一人じゃできない、チームだから成し遂げられることはとても多い」と強く実感しています。これからジョインされる方がモノづくりやチームワークの面白さを味わえることは、自信を持ってお約束します。
