株式会社Euphonauts

株式会社Euphonauts（以下同社）は「一人ひとりが“幸せ”を実現できる社会をつくる」をビジョンとし、2023年に設立したITコンサルティング会社である。現在は東京・大阪・名古屋・福岡にオフィスを構え、SES事業とITコンサルティング事業を軸に活動範囲を年々広げている。

同社は「すべてのエンジニアがパフォーマンスを最大限に発揮できる場所をつくり、クライアントに最高のサービスを届けたい」という想いを込め、ほかには見られない組織文化を形成してきた。特に働き方や収入、キャリアなど、エンジニア一人ひとりと向き合いながら最適な未来づくりをサポートするスタンスが支持されている。ちなみに社名は「euphony（心地よい響き）」と「onauts（航海者）」を組み合わせた造語であり、ロゴマークには幸せの象徴である四葉のクローバーと航海船をあしらっている。

創業メンバーの一人である採用担当兼取締役の川上貴大氏は、同社の設立背景について付け加える。
「SESの働きづらさをこの世からなくしたいと思いました。まず着手したのが、案件の自由選択制度の導入。営業が獲得した案件ありきではなく、エンジニアがやりたいと言った案件を探しにいく形を徹底しています。さらには誰もが平等・公平に評価される報酬の仕組みを構築しました。参画案件の単価と必要なスキルをすべて社内システムで公開したのです」（川上氏）。

現在は社会保険料・交通費・法定福利費を含め、業界内でも高水準の82％を本人に還元しており、評価の見える化によってエンジニアの納得感を高めている。

また「次のステップを相談できる人が社内にいない」というのも、SESのエンジニアにありがちな悩みだ。同社ではいち早く社内にキャリア相談窓口を設置し、専任のアドバイザーがエンジニアとひざを突き合わせて話せる体制をつくった。

例えばアドバイザーの一人は、20代にしてフルスタックエンジニアとしてフルリモート＆年収1,000万円を実現し、スキル・実績に裏づけられたサポートを実践している。仮にまだ明確な未来像が見えていなくても、成長意欲さえあれば「何を目標にするのか」「それに向かって何を勉強すべきか」というグランドデザインが描けるようになっている。

自分が好きなモノ・コトに一生懸命になれる場所をつくれば、エンジニアも最高のパフォーマンスを発揮することができる。そう考える同社が設立時に掲げたミッションは「日本一多趣味な会社をつくる」だ。

「ビジョンの“幸せ”の根幹をたどっていくと、結局は“趣味”にいきつくのです。例えばプライベートの趣味が充実すれば、もっと楽しい時間を増やしたいから生産性の高い仕事をしよう、もっと稼ごうという気持ちになるはず。日本ってどこか稼ぐ目的として趣味を口外しにくい風潮があると思いませんか？いろいろな趣味を持ったメンバーが堂々と“これが好き”と言える組織をつくり、モチベーションと成長の好循環を生み出したいと思っています」（川上氏）。

同社では同じ趣味を持ったメンバーが3人以上集まると手当が支給される「趣味会」があるほか、有給休暇とは別に年間5日間の「趣味休暇」を取得できる制度も設けられている。この休暇さえあれば、人気ゲームの発売日に並びたいときにも気兼ねなく休むことができる。趣味に関するコミュニケーションはSlackで行われているという。
「今のところ趣味チャンネルは53個あります。ジャンルは映画やサウナ、カフェ、BBQ、バレー、お笑い、ボードゲーム等本当にバラバラで、各々が自由にチャンネルを立ち上げています」（川上氏）。

もちろんSlackでは仕事にリンクするコミュニケーションも活発に行われている。コーディングでつまずいたら「プログラミング」のチャンネルへ。PC・ハードのことで困ったら「PC製作」のチャンネルへ。メンバー同士が定期的なイベントやコミュニティ活動で交流を図ることで、オープンかつ自由な企業文化を醸成している。

このように一人ひとりが趣味に全力を注げる働き方を含め、働きがいやワークライフバランス、成長支援などに配慮した環境づくりが認められ、2025年には一般財団法人日本次世代企業普及機構（ホワイト財団）による「ホワイト企業認定・GOLD」を獲得した。日本一多趣味な同社は、今後より一層多様性あふれる組織を発展させていく。

同社は大手SIerや上場企業をはじめ様々な業種のクライアントと取引し、SES・ITコンサルティング会社として最上流のPMO・PMからインフラ、開発、クラウド、Webサイト等、幅広い領域をカバーしている。これもエンジニア一人ひとりの「これにチャレンジしたい！」という希望を叶えるアサインを積み重ねてきた結果である。

今後も同社はSES・ITコンサルティング事業に注力すると同時に、ITの垣根を超えた事業にも果敢に取り組んでいくという。その最たるものの一例が「趣味から事業への派生」だ。2025年1月、メンバーの趣味から新しい事業を創出するプロジェクト『Fav-lab（ファブ・ラボ）』をスタート。第一弾として、音楽をやっているエンジニアによる音楽家のためのマッチングサービス『アンサンブルメンター』がリリースされた。このほか、トレカ好きによるトレカ大会（四葉杯）の主催や、地下アイドル好きによる地下アイドル事務所の運営など、あふれる〇〇愛とアイデアを駆使して世の中にクリエイティブな価値を届けるチャレンジが活発化している。

こうした事業展望を見据え、同社は活躍できる人物像として「趣味」と「自主性」をキーワードに挙げている。
「まずは何でもよいので、プライベートで没入できるものを持っていること。いろいろな趣味を持つメンバーが集まっている組織なので、お互いの個性を認め合い、思いやりながら、コミュニケーションの中で刺激し合おうとするタイプの人に合っていると思いますね。また当社の経営は“これをやれ”と一方的に指示するスタンスではなく、働き方においても、キャリア構築においても、一人ひとりの自主性が前提になっています。だからこそ自分がやると言ったことをやり切る責任感がない方には難しい会社かもしれません」（川上氏）。

最後に求職者へのメッセージを語ってもらった。
「転職活動は人生を再考する貴重な時間です。ぜひ当社との出会いを通じて、どんなことにチャレンジしたいのか、それを通じてどんなプライベートを実現したいのかを考えるきっかけにしてみてください！」（川上氏）。