<strong>ヒューマンリソースステーション　HR改革　中島 公美 氏</strong>

御社に入社した理由を教えてください。

私は新卒で入社したのですが、当時は就職超氷河期で女性の採用を行う企業自体が少なく、女子学生にとっては非常に厳しい時代でした。そんな中、ローソンは女子学生の採用にも積極的で、入社後も男女差なく同じフィールドで活躍できるということで、大きな魅力を感じました。 コンビニエンスストア業界には興味はありましたが、何をしているのかはほとんど知りませんでした（笑）。 規模の大きい会社なので、色々な仕事に関わるチャンスがたくさんあるかな、という思いもあり、入社を決めました。 入社前と入社後のギャップはなかったですね。男性も女性も同じ仕事ができ、同じ軸で評価されます。自分の努力がきちんと報われる環境だと感じています。

入社から現在まで、どのようなお仕事を経験されてきたのでしょうか？

入社後1年間の研修を経て、直営店の店長職に就きました。その後、スーパーバイザーとして経験を積み、現在は人事として採用を担当しています。 どのポジションにいるときも同じなのですが、「こんなに任されてしまっていいのだろうか？」と思うくらい、自由に色々なことに挑戦させてもらっています。自分で考えなくてはいけないことが多いので、大変なこともありますが・・・。 例えばスーパーパイザー時代には、自分の目標とオーナーさんの目標をすり合わせ、いかに実現していくかを自分の要領で考え、実行していくことができたので、とても楽しかったですね。 スーパーバイザーの仕事は「人対人」の仕事なので、全てが自分の思い通りにいくとは限りません。そして、全て自分でやれば済む仕事ではなく、オーナーさんに行動して頂かなくてはいけません。 そういう意味では、「計画通りにいかなかったときにどうするか」という柔軟性が身に付きましたし、相手の気持ちを察する力、自分に何が求められているのかを常に客観的に考える力が付いたと思います。 当時の経験は、人事として働く今もとても役に立っています。

スーパーバイザーとして働かれていたとき、女性ならではの視点が活かせたのはどのような場面ですか？

細かいところに気がつくのは圧倒的に女性でしょうね（笑）。 例えば、新しく担当した店舗で商品回転率のあまり高くないような日用品の上に埃がついていて、「拭いてくださいね。」とオーナーさんに指摘すると、「え？今までそんなこと注意されたことないよ。」と言われたり・・・。 自分自身女性なので、女性ならではの視点がどこにあるのかを客観的に考えるのはとても難しいですが、課題を解決するときの切り口が男性スーパーバイザーとはちょっと違うようです。オーナーさんにとっても、新しい目線でお店を見られるきっかけになることが多いようですね。 今、ローソンは高齢者や主婦など、これまでコンビニエンスストアが掴みきれなかったお客様向けのサービスを積極的に展開しています。店舗開発や商品開発の上でも、女性の感性は必要不可欠です。

ずばり、女性にとって働きやすい環境ですか？

一言で「女性」といっても、その方によって希望が違うので、全ての女性にとって働きやすいかどうかはわかりません。ただ、きちんとしたキャリアプランを描いている方にとっては、非常に良い環境だと思います。会社としても、「自分自身の夢を実現するために、ローソンというフィールドをどんどん利用してほしい」という考えを持っています。 制度面でも、産休・育休はきちんと整っていて、特に育児休暇に関しては、小学校就学までの取得が可能です。実際に産休・育休をとって復帰された社員もいますし、女性管理職もいます。 現在、「組織が更なる成長を遂げるためには女性の力が必要」という風潮が非常に強くなっており、ダイバーシティマネジメントへの取り組みも、トップ、人事一丸となって積極的に行っています。 自分自身ももちろんですが、これから参画して頂く方には、女性が長期に渡ってキャリアを構築していける環境を作る為には何が必要か、という問題提起もどんどんしてもらいたいですし、女性として色々な働き方のモデルを作っていけたらいいなと思っています。

これから入社される方へのメッセージをお願いします。

自分自身で理想のキャリアを描き、それを実現していけるチャンスに溢れた環境です。 店舗開発、商品開発においてはもちろん、会社の仕組みやカルチャーを創造していく上でも、固定観念にとらわれない自由な発想が求められています。コンビニ・流通業界の経験者はもちろん、異業種出身者方の斬新なアイデアを期待しています。 是非、新しい風を吹き入れ、今いる社員達にたくさんの刺激を与えてください。そして、一緒に新しいことにチャレンジしましょう！