株式会社クロスプラススタジオ | インタビュー

グラフィックチームリーダー兼キャラモデラー　K・S氏ゲーム系専門学校を卒業後、新卒で大阪市内のゲーム制作会社に入社、キャラモデラーのキャリアをスタート。大手ゲームメーカーのプロジェクトで、主にコンシューマゲームの開発に従事。チームリーダーも勤める。アニメ風からフォトリアルまで幅広い作風に対応することが強み。2021年4月株式会社クロスプラススタジオ入社。

子供の頃はどんなゲームを体験されていたのですか。

私がゲームを購入できたのは高校生になってアルバイトができるようになってからです。お金を自由に使えるようになって最初に買ったのが家庭用ゲーム機で、対戦ゲームや友達と遊ぶゲームをやりはじめました。それがとても楽しく、元々ものを作ることが好きだったこともあり、ゲーム業界を志すようになりました。子供の頃は、家庭用ゲーム機が自宅になかったので、その代わり、絵を描いたり、ボードゲームを作ったりして遊んでいました。その時に「ものを作ることが楽しい」という気持ちが芽生えました。他の人の言葉を借りますが、ゲームを作ることの8割、9割は大変で、しんどいことの方が多いですが、その中で1割、2割は楽しいことがあります。仕事も大変だなとは思いますが、「楽しいな」と思いながら仕事をしたいとは常に考えています。自発的に、いかに楽しんで、自分の気持ちを乗せて作れるか。それは幼少期にものを作って遊んでいた頃と、やっていることは変わらないのかなと思います。

クロスプラススタジオに入社された経緯をお話しください。

きっかけは友人からの紹介でした。クロスプラススタジオには、私が入る前に、専門学校時代の友人が複数名在籍していました。私は就職して10年目を迎え、より幅広い経験をしたいと思い、転職も考えていました。そんな時、先に入社していた友人たちと会って仕事の話になると、実に生き生きと楽しげに話している。彼らは、なぜこんなに楽しそうなのだろうと思いながら見ていました。ある時、代表の川本と友人を交え会って話す機会があったのですが、その際、友人が生き生きと働けている理由が分かった気がしました。それは言いたいことが言える、気安さです。私の友人は歯に衣着せぬ物言いで話しており、川本もそれを咎めたり、気にしたりする様子はなく、逆に笑って聞いている。そのような関係性が、生き生きと働ける要因なのだと思いました。私は、忌憚なく意見が言えることは重要な要素だと思っています。私からすると小規模な会社に求めることは、大手が提供してくれるようなものではありませんでした。小規模な会社の魅力は伸び代です。その中で、色々と試行錯誤して規模を大きくしていくというところにも面白さを感じて、入社を決めました。

実際にご入社されていかがですか。

昇給について積極的な姿勢、仕事の評価がしっかりと給与に反映されることに少し驚きました。もちろん当社でも社内の査定基準はあります。ただ、客先から評価を得られた、あるいは能力がある人員に対してはしっかり返してくれる会社だと思います。もちろん前職の会社でも、ある程度は評価していただいていましたが、その評価を給与に反映する意識は、当社の方がより高いように感じます。それは働く上で安心できる要素です。また入社前に感じた通り“気安さ”のある会社です。言いたいことや、言うべきことを物おじせずに言える環境は会社の風土としてあるように感じます。

現在従事している仕事の内容と、面白さ、やりがいをお話しください。

私はキャラモデラーとグラフィックチームのマネジメントを兼任しています。前職時代、10名以上のチームを１人で見ることもありましたが、大きな違いは、１人のプレイヤーとしてしっかり力を発揮できるところです。前職ではリーダー的な役割の比重が高く、プレイヤーとして評価される機会が減っていました。現在は、自身の裁量で業務量を采配できますので、リーダーをやりながら、モデラーとしての腕も磨き続けられます。キャラモデラーとしては、現在、メインクライアントである大手ゲームメーカーのプロジェクトに参加しています。やりたくても簡単にはできない重要な仕事を任せていただいていると感じます。それゆえ当初は不安もありましたが、現在に至るまで、多くのキャラクターを担当させていただきました。

今後のビジョンをお話しください。

現在当社は事業規模の拡大を計画しており、代表とはエスカレーター式に人を増やしていかねばならないということは話し合っているところです。当社は新卒採用と新人の育成に力を入れてきました。エスカレーター式というのは、そうやって育てた社員が、その後に入ってくる新人達を育成する立場に回るというサイクルを作っていくことです。ただ、その最初の新人を教えるための人員が今は不足していますので、現状では、教える側の負荷を減らしながら育成できるよう、育成用の資料の拡充に取り組んでいます。同時に、その資料を活かしながら育成に当たれる中堅以上の人材も確保していく必要があります。グラフィックチームも、人数は多ければ多いほど良いと考えています。グラフィックの業務は多岐にわたります。私はキャラモデラー以外の分野に関しては決して明るいわけではありません。したがって背景モデラー、モーションデザイナーなど、様々な職種の中堅の方にご入社いただければ心強く、さらに規模拡大の展望を広げていけます。クロスプラススタジオにより幅広い可能性を生むため、新人に教えられる知見を持った方に入っていただければありがたいですね。クロスプラススタジオは、野望のある方にはやりがいのある会社だと思います。やりたいことをやりたいと言いやすい風通しの良さがありますし、フットワークが軽いため実現しやすい環境でもあります。個人的には、個々のデザイナーが熱意を持ってスキルを高めながら、会社も成長させられるような環境作りをしていきたいと思っています。会社のことばかり考えるのではなく、各々に自分の好きな働き方をしてもらって、それが結果として会社のためになる。そんな環境を作ることが私のリーダーとしての仕事だと考えています。力のある方には是非私の座を渡したいと思っているところもありますので、中堅の方は存分に力を発揮していただきたいですし、若手にはいち早く腕前を上げていただいて、大きな裁量を持てるようになって欲しいですね。