株式会社カメガヤ

株式会社カメガヤは、スーパードラッグストア『Fit Care DEPOT』等を運営している企業。同社では、システム企画グループでサイバーセキュリティ対策を担うセキュリティエンジニアを求めている。

同社が展開している店舗ブランドは、次の4業態。総じて地域に密着し、生活者の“健康と美”をサポートしている。

●『Fit Care DEPOT』（ウィークリー・ニーズをワンストップで実現するスーパードラッグストア「フィット・ケア・デポ」）
基本的に駐車場を備えた住宅地隣接型の200～300坪の売り場面積を持ち、調剤薬局を併設。“Depot”（小型物流拠点）の名のとおり倉庫のように天井が高く、1・2階が吹き抜けで通路が広くゆったりとしたアメリカンテイストの店舗設計が特徴。
“スーパー”が付いているのは、一般的なドラッグストアに比べて広い売り場面積を生かし、ヘルス&ビューティーエイドに加え、ハウスキーピング、調剤、グロッサリー、ベビー用品、ペット関連商品等の品揃えが豊富な点を表わしている。品揃えにおいては、各店舗が独自に工夫したアイテムを並べているのも特徴的。
一方で、生活者ニーズに絞り込み、余分な在庫を持たず、過剰な安売りチラシを撒かず、過剰包装をしないといった無駄を省くローコストオペレーションを徹底している。

●『Fit Care Express』（「いつまでも健康で美しく」をサポートするトータル・ヘルスケア・ステーション「フィット・ケア・エクスプレス」）
『Fit Care DEPOT』が住宅地隣接型であるのに対し、仕事の合間や通勤・通学途中等に気軽に立ち寄れる繁華街に立地。調剤やコスメ等、立地に合った商材やサービスを提供。「健康と美の提供」というコンセプトの下、ちょっとした体調不良や体質改善、食生活やダイエット等の健康相談も気軽にできるトータル・ヘルスケアを展開。

●『Fit Care MART』（「隣人」の豊かな生活に寄りそう小商圏バラエティストア「フィット・ケア・マート」）
『Fit Care DEPOT』をより身近に、よりコンパクトにした業態として、生活必需品を提供。デイリー商材を強化し、周辺住民の毎日の生活に密着している。

●『musée de peau』（お客様の美の悩みを解消し望みを叶えるコスメティックメガストア「ミュゼ・ド・ポゥ」）
1万種類以上の商品展開によるフリーセレクションをはじめ、スペシャリストによるカウンセリング、メイクアップスタジオ、フェイシャルエステブース、ネイルサロン等、美を追求する機能を充実。従来の化粧品専門店でも、デパートの化粧品売り場でもない、顧客の希望のスタイルに合わせて買い物が楽しめる。

2023年8月現在、4業態合計で93店舗を横浜市、川崎市を中心に出店する「ドミナント戦略」を展開。地域の生活に深く根差している点は大きな特色だ。

1923年に創業した同社は、2023年5月に100周年を迎えた。
横浜で亀ヶ谷薬局を開業して以来、地域に密着し、地域で暮らす人々のニーズに応える商売に徹してきた。
「地域の人から『玉子も売ってほしい』と言われれば取り扱うといったように、商材を広げていったと聞いています」とシステム企画グループのグループ長である高橋日出雄氏は話す。そして1954年には、雑貨や食品等を扱う、ドラッグストアの先駆けとなるような全く新しい業態の店をオープンさせた。

その後、アメリカの最先端の小売業を視察した経営者は、駐車場付きで300坪以上の売り場面積を持つ小売業態を目にして、日本でスーパードラッグストアを手掛けようと1991年に『Fit Care DEPOT』の第1号店をオープンさせる。

1999年には『musée de peau』、2012年に『Fit Care Express』『Fit Care MART』を立て続けにオープン。その間、店舗数は順調に増え、2002年に30店舗、2007年に50店舗、2013年に70店舗、2019年に90店舗を突破する。2023年9月現在93店舗を数え、今後も「ドミナント戦略」を維持しながら100店舗、150店舗と拡大を目指していく構えだ。

それとともに、取扱商品のバリエーションも拡充。「ドラッグストアにこだわることなく、生活を楽しくすることをテーマにバラエティストアの領域に踏み出していく方向」と高橋氏は話す。今後は調剤薬局の併設店を増やし、高齢化社会において生涯通じて利用してもらえる店づくりも目指す考えだ。

そんな同社の経営理念やMISSIONは、次のとおりだ。
●経営理念：「幸せの追求」良い一生活者として平和で豊かな日常を追求する
●MISSION：「身近な人の役に立つ事を喜びとする会社です」

同社の社員数は387名、パートは1,852名（2022年9月現在）。その全体を束ねる「価値基準」は、次の5項目を掲げている。

・明るく元気であること
・つながりを大切にすること
・人の考えや想いを聞きいれること
・チームとして強いこと
・挑戦から生まれる失敗をおそれないこと
・“やりがい”を感じられること

「例えば“明るく元気”としては、代表の亀ヶ谷が率先して従業員一人ひとりに明るく元気に挨拶し、全体のムードをつくっています。“人の考えや想いを聞きいれる”については、システム企画グループにおいてはいろいろなことを考える必要性があり、日々実践している感じです。全社的にも、目指すゴールが同じであればいろいろなアプローチがあっていいといったカルチャーがあると思いますね。“失敗をおそれない”としては、まだまだ発展途上の会社として、トップ以下とにかくいろいろチャレンジしてみようとアクションを起こしている以上、失敗は付き物という認識があります。システム企画においても、トップから『まずはやってみようよ』と言われています」（高橋氏）。

なお、システム企画グループの運営方針としては、「店舗ファーストで考える」と「人の話をきちんと聞く」という二つのことを掲げている。高橋氏は次のように説明する。
「お客様との接点は店舗ですから、業務においては店舗を第一に優先して考えています。そして、店舗と本社の購買や経理、人事等の各部門は全て情報システムで繋がっています。そのハブとなる当グループが各部門の話をきちんと聞くのは当然のことであると考えています」

同社では、POSやEOS、EDI、在庫適正化、販売予測、物流等の各システムを統合する『FEIMAS』という情報システムを構築。その企画や保守運用を担う同グループでは、開発を担うベンダーに対して要件定義や開発ディレクションを手掛けるとともに、セキュリティ対策等の重要な業務を行っている。医療機関や調剤薬局は、顧客の健康状態に関する個人情報を扱う上で厳重なセキュリティ対策が求められている。この仕事では、大きなやりがいが得られるに違いないだろう。

同グループの人材育成面では、外部研修への参加等を積極的に後押ししている。そのほか、トップから直接要請されることの多いシステムの企画開発業務において、メンバーもトップとの打ち合わせの場に同席する機会をつくっている。「まさに最高責任者から直接要望を受け、企画に落としていく最上流工程からタッチしてもらっている」と高橋氏。また、様々な業務をローテーションして総合力を身に付けることもできる。

グループ内メンバーの親睦の機会としては、会社のコミュニケーション予算を活用しての3カ月ごとの食事会等が行われている。

そんな同グループの求める人材像として、高橋氏は次のように期待を寄せる。
「真面目で誠実な方であることと、物事を俯瞰して考えられる方であること。正確な判断と的確な運営に必要な資質であると考えています」
地域の人々の役に立つことをやりがいと感じられる人にとって、地域密着企業の同社は魅力であるに違いない。