燈株式会社

「失われた30年」を経て、日本の産業界が再び世界の中心で輝く未来を、我々の世代で創り上げる。その実現には、世界を席巻する日本発のメガベンチャーの誕生が不可欠です。私たち燈株式会社は、「日本を照らす燈となる」という使命を胸に、AIを中心とする最先端テクノロジーで産業構造の変革に挑む、AIスタートアップです。

【世界レベルの頭脳が集う、技術者集団】
燈の競争力の源泉は、その圧倒的な技術力にあります。当社のエンジニアには東京大学出身者、またエムスリー、リクルート、サイバーエージェントといった国内メガベンチャー企業の出身者が多く在籍しています。特に日本のAI研究を牽引する松尾研究室出身のメンバーも在籍しており、世界最先端のアルゴリズムや理論をリアルタイムで事業に実装できる、日本のAI開発の最前線に私たちはいます。

弊社では、汎用的なAIツールを導入するだけのソリューション提供にとどまりません。クライアントが抱える、業界特有で複雑な課題の核心を捉え、それを解決するための独自のAIアルゴリズム開発から、現場で「使える」システムへの実装までを一気通貫で行います。課題抽出を行うDXコンサルタントと、AIアルゴリズムを開発するエンジニア、そして社会実装を担うソフトウェアエンジニアが三位一体となり、泥臭い現場の課題にまで深く入り込む。この「実現力」こそが、燈の技術力の証です。

【産業の”暗黙知”をAIで形式知化する】
私たちの技術が真価を発揮するのは、特に建設、製造、物流といった、日本のレガシーな基幹産業の現場です。これらの業界では、熟練技術者の「経験と勘」といった”暗黙知”が品質を支えてきましたが、人手不足と高齢化により、その継承が危機に瀕しています。

燈は、この課題に対し、大規模言語モデル（LLM）や画像認識、センサーフュージョンといった最先端AI技術を駆使して挑みます。

例えば、建設業界向けに提供するAIアシスタント「光 / Hikari」は、膨大な専門知識や過去の図面、仕様書を学習し、若手技術者の質問に専門家のように回答します。さらに、企業ごとに異なる承認プロセスや書類テンプレートまで学習し、業務フローに最適化されたAIエージェントとして機能。これにより、熟練者のノウハウをAIが受け継ぎ、組織全体の生産性を飛躍的に向上させます。

また、ロボティクス技術との連携も進めています。自社でセンサー開発から行い、犬型ロボットに搭載して現場を巡回させ、点群データや画像データを収集。これらのデータをAIが解析し、施工管理や安全管理を自動化する。SFのような世界を、私たちは現実のものとして実装しているのです。

私たちのAI SaaS事業は、地方までを含む全国のSMB（中堅・中小企業）の皆様を主なお客様としています。その事業モデルは、もう一つの主軸である「DX Solution事業」と密接に連携しています。DXコンサルティングを通じて見出した大手エンタープライズ企業が抱える業務課題の中から、業界共通の課題を抽出し、SaaSという形でより多くの企業様が利用しやすいように開発・提供しているのです。このアプローチにより事業は爆発的に成長し、ローンチから3年で契約社数は1,000社を突破しました。

私たちが目指すのは、一部の先進企業だけでなく、業界全体のアップデートです。そのためには、日本の産業を支えるSMB企業のDX推進が不可欠であると考えています。しかし、SMB企業にはゼロイチで個別システムを開発する体力や予算がないのが実情です。そこで、エンタープライズ向けに培った課題解決ノウハウをSaaSに凝縮し、安価で導入しやすい形で提供する戦略をとっています。

【業界特化だからこそ届く価値 - 『Digital Billderシリーズ』の事例】
その第一弾としてリリースしたのが、建設業向け請求書処理DXサービス『Digital Billder（デジタル・ビルダー）シリーズ』です。これは、建設業界における管理業務の「請求書」「経費精算」「原価管理」「見積書」「発注」といった一連の業務を紙からデジタルで完結させるSaaSです。

管理業務DXの SaaSプロダクトは市場に複数存在するものの、建設業に特化したものはほとんどありません。建設業界特有の「工事番号」や「工事種別」といった項目管理に加え、レガシーな業界であるがゆえにITリテラシーが高くないユーザー様でも直感的に扱えるインターフェースが求められます。まさに、深いドメイン知識と高い技術力の両方が必要とされる領域です。私たちの『Digital Billderシリーズ』は、これらの要件を満たすだけでなく、エンジニアでなくともお客様の要望に合わせて設定をカスタマイズできるなど、高いユーザーフレンドリー性を実現しています。

【産業の未来を担う、プロダクトとエンジニア組織】
現在、私たちのプロダクトラインナップは拡充を続けており、建設業界から製造業・物流業界へとアプローチの幅を広げています。中でも、業界知識を学習させた特化型の生成AIもローンチし、クライアントの皆様の業務効率化をさらに高いレベルで推し進めています。

こうした事業拡大を支えているのが、私たちのエンジニア組織です。アルゴリズムエンジニアが開発した最先端のAIを、お客様が実際に使えるプロダクトとして実装するのはソフトウェアエンジニアの役割であり、弊社では両者を事業拡大のキーパーソンと位置づけています。「顧客課題を解決したい」という強い思いを持った優秀なエンジニアが多く集う、同じ志を持つ方にとって非常にフィットする環境が、この急成長を可能にしています。

日本の産業界は、長年にわたり各業界を牽引してきたエクセレントカンパニーの力によって支えられてきました。しかし、その輝かしい歴史と実績の裏側で、デジタル化の波から取り残された、業界特有のアナログな業務プロセスや、熟練技術者の暗黙知に依存した事業構造といった、根深い課題を抱えています。

汎用的なSaaSツールを導入するだけでは決して解決できない、これらの複雑で個別性の高い課題。それらに真摯に向き合い、AIを中心とする最先端テクノロジーを駆使して、企業の競争力の源泉そのものを再構築する。それが、私たち燈株式会社の「DX Solution事業」です。

【技術力と実行力への信頼。だからこそ託される未来】
2021年創業。私たち燈は、まだ歴史の浅いスタートアップです。にもかかわらず、なぜ日本を代表する企業の皆様が、事業の根幹に関わる重要なDXプロジェクトを私たちに託してくださるのか。それは、私たちの確かな技術力と、机上の空論で終わらせない徹底した社会実装（課題解決）へのコミットメントを評価いただいているからに他なりません。

私たちの事業モデルは、単なるシステム開発の受託ではなく、クライアント企業の真のパートナーとして事業成長を共に追求する「伴走型」のアプローチを最大の特徴としています。

そのプロセスは、経営層から現場の作業員一人ひとりにまで徹底的にヒアリングを行い、時には我々自身が現場に直接伺い、一時情報を収集することから始まります。そこで見えてきた本質的な課題を、最高峰の技術力を持つエンジニアたちが、実現可能な技術的アプローチへとブレイクダウン。PoC（概念実証）による高速な検証サイクルを経て、クライアントのためだけに存在するオーダーメイドのAIアルゴリズムとシステムを開発・実装します。

システムを納品して終わりではない。現場で得られたデータでAIを再学習させ、システムをより強力に進化させ続ける。この「やり抜く力」が次の信頼を生む。創業から間もない私たちが、これほど得難い機会をいただけていることに感謝すると同時に、その期待を超える成果を出し続けることに、強い責任感と誇りを持っています。

【日本を代表する企業と共に、産業の未来を共創する】
この独自の事業モデルと、皆様からいただいた信頼を糧に、私たちは各業界を代表する数多くのエクセレントカンパニーと共に、日本の産業構造を根幹から変えるようなプロジェクトを推進してまいりました。

・大和ハウス工業様とは、生成AIを活用した「AIプランコンシェルジュ」を共同開発。住宅のプランニング業務という、従来は設計者の経験と創造性に大きく依存していた領域に、新たな可能性をもたらしました。

・長谷工コーポレーション様とは、国内で初めてBIM（ビルディング・インフォメーション・モデリング）と生成AI技術を融合させた新システムを構築。設計から施工、維持管理に至るまでの建設ライフサイクル全体の革新に挑んでいます。

・大東建託様とは、膨大な量の工程内検査写真をAIが自動で分類するシステムを開発。現場監督の業務を大幅に効率化し、品質管理の精度向上に貢献しています。

・伊藤忠丸紅住商テクノスチール様とは、鋼材取引における重要書類「ミルシート」の電子化とAIによる自動仕分けを実現。サプライチェーン全体のDXを力強く推進しています。

これらの実績は、ほんの一例に過ぎません。私たちはこれからも、志を同じくする日本中のエクセレントカンパニーと共に、産業の未来を照らすし、「日本を照らす燈となる」べく、各業界の奥深くにある課題の解決に挑み続けます。