株式会社ソリッドシステムズ

建築業界向けのBIM（ビルディング・インフォメーション・モデリング）・AI関連システム、重機自動運転システムの開発を中心とした事業を展開する株式会社ソリッドシステムズ。2018年の設立以来、顧客の要望に対する迅速な対応ときめ細やかなサービスをモットーとした展開により、高い評価を獲得しながら連続黒字経営を実現している。

メイン事業の1つが、BIMや点群などの3Dデータを活用したシステム開発だ。GNSS（グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム＝全球測位衛星システム）、CPS（サイバー・フィジカル・システム）といった最新技術との連動により膨大な情報を取得・管理するこのシステムは、建築現場における重機の運転と3Dデータを連携させ、遠隔操作や自動化を実現するものである。

また、収集した3Dデータをもとにしてコンピューター上で現実の世界を再現するデジタルツイン、VR、メタバースなど、最新技術を駆使したシステム開発は、常に状況が変化する建築現場をリアルタイムで管理できるものとして評価を高めているという。

「当社の強みは、企業ごとに異なる課題や要望に合わせてゼロからシステムを構築することができる点にあるだと思っています。メタバースやデジタルツインといった技術導入に対するニーズは、建築業界に限らず、幅広い領域から寄せられている状況にありますが、仮想空間でのシミュレーションだけでは要望に応えきれません。ロボットや重機、CPSなど、リアルタイムで実際の“モノ”と連携し、課題に即した機能を実装することで仕事に直接的に活用できる。そんな、企業課題に即したシステム構築を行っているのが当社の事業の特徴なんです」

そう語るのは、代表取締役である石澤愛氏。クライアントからの要望に応じ、自社のパッケージシステムのカスタマイズはもちろん、システムの新規構築も可能な技術力を有することが、自社の最大の強みだと石澤氏は自信を見せている。

「他社に比べ、対応できるカスタマイズの幅が広いのも当社の強みです。自社のパッケージシステムもカスタマイズが容易な仕様になっていますし、大手にはないフットワークの軽さ、対応力の高さが多くのお客様からご好評いただいているのだと思っています」（石澤氏）

ソリッドシステムズでは、クライアントからの要望に応じ、自社の技術を活用しながら共同でシステム開発を進めるというスタイルを採用している。今後についても、そのスタイルを貫きながら分野や業界を限定せず、幅広い領域で柔軟な対応力と高度な技術力を発揮していく。

「現在は、重機の自動運転や遠隔運転といったプロジェクトなど、建築業界の企業からの要望に応える案件が多い状況にあります。そのシステムで採用されているロボットやドローン、AGV（無人搬送車）といった技術は、それぞれ専門的な分野でありながら、一方で汎用性が高いという側面もあります。今後はその汎用性を生かしながら、建築業界以外のクライアントを対象とした事業の展開にも挑戦していきたいと考えています」（石澤氏）

実際にソリッドシステムズには、幅広い業界・領域の顧客からの要望が寄せられ、受注数も増加している状況にあるという。その案件増加に対応するため、建築業界に限定されない、多様な技術力を有する人材を迎え入れたいというのが、現在の考えなのである。

「実績を重ねる中で、お付き合いのあったお客様のつながりからご紹介を受けるケースも多く、受注案件は増大しています。建築業界ではない他分野のクライアントも多くなっていることから、異業界での経験・知見を有する技術者も含めた人員の強化を進めたいと、当社では考えているんです」（石澤氏）

先端技術を駆使した高い対応力を発揮し、建築業界での実績をもとに他分野での事業展開を推進する。そんなビジョンを描く同社で、技術者として活躍する上でどのような仕事の面白味を実感することができるのだろうか。

「入社後の早い段階から、新しい技術に触れながら業務を担当できるというところに、面白味を感じていただけるはずです。これから入社する方は、最初は付随する技術に関する業務を担い、その業務を通して中核となる機能を実現する主幹技術に対する理解を得ていただくことができると思います。少人数体制ゆえの意思決定の早さも実感していただけますし、業務で迷うことや不明な点は即座に解決できるというスピード感も、当社の魅力だと私は思っています」（石澤氏）

今回、新たに数名の技術者を迎え入れる予定だが、その人材に求めるのは楽しみながら仕事をする前向きな姿勢だという。

「日々の業務の中には楽しいことばかりではなく悩むこともあると思います。困ったことがあれば周囲に相談したり、解決に時間を要することにも粘り強く前向きに向き合うということが大切だと思います。少数精鋭の当社の環境では、コミュニケーションを取りながら関係性を築くこともスムーズに行えますし、その関係性があるからこそ問題解決のためのスピーディなフォローも可能になっていると思います」（石澤氏）

社内環境で特徴的なものが、フルリモート勤務やフレックスタイム制といった社内制度による働きやすさである。社員たちは、オンラインのコミュニケーションをベースに密な連携を取りながら、自由な働き方と効率的な時間の使い方によって高いパフォーマンスで成果を生み出している。

「企業として優先しているのは、売上増加や事業規模ではなく、働く社員たちが心地よく仕事ができる環境をつくること。快適な環境で働く社員たちが、質の高い成果を生み出すことで、企業も社員も共に成長できると思っています。」（石澤氏）

社員が楽しく、心地よく日常を過ごすことができてはじめて成長を実現することができる。そしてその社員の成長が企業の成長につながるというわけだ。

「年齢を問わず、ご自身の技術力やスキルを蓄積することで、今後のキャリアに不安なく、安定した人生を送ることができるはずです。その蓄積があることで、変化の多い世の中にも対応しながら仕事で成果を出すこともできると思いますし、ご自身のライフプランも明確に描けるようになると思います。当社の環境で自分らしく働きながら、最新技術に触れられる業務を通してスキルアップを続け、ご自身の理想に沿った人生を送っていただきたいと私は願っています」（石澤氏）