代表取締役 宮季 高正氏

経営者になろうと思ったきっかけは？

20代の頃はフォトグラファーで、東京でモデルさんの撮影等をしていました。ただ、この仕事でずっと食べていくのは大変だろうなと、なってから気付いたのです。それで何かスキルを身に付けようと考えて、電子機器メーカーに入り、営業やマーケティングの仕事をしました。 経営者という仕事を意識したのは、リーマンショックの時に「これまでの構造がガラリと変わる、しがらみも一気になくなる。ものすごくダイナミックに変化するな」と感じたのがきっかけ。やるなら経営が面白いのではないかと思ったのです。 プラポートは義父の会社で、後継者がいませんでした。将来的に継ぐことを意識して働き始めたのが2010年頃です。入社してすぐ、社内のあちこちにプラスチックの端材が転がっているのを見て、これがネットで売れたら面白くなるなと考え、立ち上げたのが「カットプラドットコム」。プラスチック材料を好きなサイズにカットしてお届けするサイトです。これが当たりました。 2020年にプラポートを事業継承し、経営者に。同時進行で『SeｌｌBOT』の構想をスタートし、今に至っています。

経営する上で意識していることを教えてください。

私はある意味で固定概念がありません。元々、左脳よりは右脳派で、「かっこいい」とか「美しい」とかが好きです。製造業でも作業着を着なくてもいいし、「こうだから、こうしよう」というのが好きではありません。それで、ロゴの入ったお洒落なポロシャツやTシャツを作ったし、オフィスも私が継いでからは全て刷新。社内の打ち合わせスペースだって、アップルストアをイメージしてシルバーのイメージでかっこよく作りました。何事もいいと思ったらすぐにやるし、嫌だと思ったらすぐに止めます。 あとは、常識をすごく嫌っています。例えば、土日だって機械を動かしていいのではないかと思って、そのように変えました。でも、そうやって会社を劇的に変えていくことに対して付いていけない人が出てきたのも事実で、退職してしまった人もいます。 一方で、「そういう人に無理に合わせる必要はない」とも考えているのです。私の理想であり、経営理念として掲げている「生きがいと感動の創造」が私自身の一番の仕事であり、そこに共感してくれる人が、このバスに一緒に乗ってくれればいいかなと思っています。 座右の銘は「思えば叶う」。思わなかったら叶わないと思っています。思うか、思わないか、この差はとても大きいと考えています。

ミッションや経営理念にはどんな思いが込められているのでしょうか？

プラポートに入社して仕事をし始めた頃、正直言って「この会社はなくていい」と思うぐらい、存在意義が感じられませんでした。お客様から言われた図面の通りにプラスチックを加工して作るだけ。それはどこでもできます。オリジナルのものを作っているなら別ですが、他でもできることなら、私達がやらなくてもいいわけです。 じゃあ、どうやって差別化を図るか。ものとしては同じものを作るけど、他にはない、何かを提供しなくてはいけません。それが感動という付加価値でした。人はものを買う時にQ（Quality：品質）、D（Delivery：早さ）、C（Cost：価格）で決めるといいますが、だったら「早さ」で感動してもらおうと。それで、ミッションに「プラスチックの課題をスピードで解決する」を掲げました。 このミッションと、「生きがいと感動の創造」という経営理念によって、プラポートのメンバーも含めて皆が一つになれていると感じています。会社としてのパーパス、いわば存在意義であり、その理想に向けて「信じて突き進むのみ」だと思っています。

REVOXをどんな会社にしていきたいとお考えですか？

この会社で働いて良かったと思えるような場所にしていきたいです。働くみんながキラキラしている会社にしたいですよね。 あとは、他にないものを作り、本当の意味で製造業を変えていきたいです。社名は変革（Revolution）+X（トランスフォーメーション）が由来ですが、顧客体験価値を変え、競争優位性を上げ、働き方を変えることで変革を起こし、それがやりがいに繋がり、利益を上げて給与も上がる、そんな「働く人達にとってビジョンを表現する場」であり続けたいと思っています。 オフィスも、ゆくゆくは海沿いで富士山が一望できる場所に構えたいと思っており、現在場所を探しているところです。屋上にサウナを作ったり、仕事の後にはアルコールを飲んだりできるような場所にしたいな…とか、そんな楽しいことばかり考えています。 今後、テクノロジーが進化すれば、一人の運用でいろいろなことができるようになり、一人の影響度がより大きくなるでしょう。だからこそ、人で会社の成長も決まるはずです。人に対してきちんと投資する会社にしていきます。

一緒に働く仲間に求めたいことは？

一緒に喜び合える人がいいですね。試行錯誤して失敗しても諦めず、挑戦して形にできた時に「本当にできたね！」と感動を分かち合える人と一緒に働きたいです。 あとはノリのいい人。これは、何事に対しても面白がれる「好奇心」を持つ人ということでもあると思います。何かをやろうとなった時に、「いいですね！」と一緒にできる人だと、今のREVOXのフェーズにはピッタリだと思います。 今はまさに製造業がダイナミックに変革している過渡期だと考えています。そのど真ん中に私達がいると思っているので、やりがいを感じながら一緒に頑張ってくれる人を心からお待ちしています。