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インタビュー画像代表取締役・大口 真豪氏 1973年生まれ。奈良県出身。1996年大学卒業後、新卒で大阪市の化学品専門商社に入社。世界各地で国内化学品メーカーの商品を販売。2004年6月、株式会社大真を設立。化学品、金属の輸出入事業を開始。2019年3月、株式会社BuyChemJapanを設立し、国内発の化学品マーケットプレイスの開発を始め、2021年10月より本格始動。また、2012年から海外留学を志す若者に向けた奨学金を運営。現在までに17名の支援を行っている。

NPBOの構想に至った経緯をお話しください。

NPBOの構想が生まれたきっかけは、あるNPO法人との関わりです。私は、ニートや引きこもりの支援をしているNPO法人と、20代の頃にご縁があり、いろいろと関わらせていただいてきました。現在も就業体験を受け入れたり、資金面でサポートさせていただいたりしています。そういった繋がりの中で、私は非常に真面目に若者のことを考えて活動されている代表や職員の存在を知り、非常に感銘を受けました。 ただ、その活動は非常に大変です。土日も関係なく働きますし、給料は民間企業と比較して半分ということも珍しくありません。行政からの補助金が途切れたら、雇用も維持できません。それが日本のNPOの実態です。 一方では、有名大学を出て大手企業に就職した人が、会社と合わずに短期間で退職し、そういったNPO法人に転職する人もいます。つまり、大変ではあっても、優秀な若者を惹き付ける何かがあるのです。私は、それが非常に惜しいなと思いました。少し工夫してメカニズムや仕組みを整えれば、人を惹き付ける魅力はありますし、情熱を持った人達がより安定して、社会課題の解決に向けて打ち込める場になるはずだと感じました。 そんなことを考えていた時に、リーマン・ショックがあり、我々自身も注文が激減しました。それが原点を見つめ直すきっかけとなったのです。何のために、この仕事をしているのかと改めて考えてみました。私は若い頃の経験から、「世界と日本の距離を縮めたい」という思いを持っていました。しかし、商社のビジネスが本当に日本と世界の距離を縮めているかといいますと、実際はそうはなっていません。世界と直接アクセスしているのは私自身であって、私達のお客様であるメーカーの人達がたまに海外に出ると、相変わらず借りてきた猫のようになってしまいます。 そこでビジネス側では、日本の売り手と海外のバイヤーがダイレクトに結び付くマーケットプレイスの構想に繋がりました。また、海外の方とコミュニケーションが取れる日本人を排出する必要も感じましたが、こちらは営利事業では解決できない問題です。そこで非営利事業として、「真面目に努力をして海外留学を志す、優秀な若者のための奨学金」をスタートしました。一人か二人でも世界に発信できる日本人の数を増やしていこうと、商社事業で得た利益から税金を払って残ったお金で支援する方法でスタートしました。 なぜこれができたのかというと、営利も非営利も目標が同じだからです。手段は異なりますが、「日本と世界の距離が縮まる」という目標は同じです。企業とNPOにはそれぞれの特徴があり、それを同じ枠の中で運営できれば、双方にとってメリットが生まれます。例えば、有名企業を辞めてNPOに転職する人にとっては、株主の利益を最大化することや、売上を昨年度より5%伸ばすことだけでは魅力がありません。しかしその営利活動が、同じグループ内で行う社会貢献活動に繋がっているなら、転職する人を惹き付けられるかもしれません。そうなればビジネス側と非営利側は、Win-Winの関係性で結ばれます。そう考えたことがNPBOの構想に繋がりました。

奨学金を受けた方の中から、既に社会でご活躍されている方もいらっしゃるのですね。

第一期の方は現在30代半ばです。そういった方との交流も続いています。欧米の大学は9月頃から始まりますので、奨学生は大体7月か8月ぐらいに現地に向かうのですが、その前に必ず壮行会を開いています。そこで奨学生は「こういう勉強をして来ます」というプレゼンを行いますが、同時に、前年度の奨学生も参加して、成果報告をしてくれるのです。交流や情報交換の機会にもなるのですが、何よりも行って帰ってきた人の顔や話しぶりが、たった1年で非常に成長しているのです。それがすごく良いですよ。 2012年に第一期生を送り、しばらくは株式会社大真のCSR活動として行っていましたが、それを見るたびに大変感動し、もっと規模を大きくして、沢山の人が育つサポートをしたいと思いました。2021年に財団を作ったのはそのためです。志を共有していただける方から寄付を募り、もっと大きな規模で取り組みたいと考えました。 海外に行って経験を積めば、若者は劇的に変わります。今、日本は本当に大変な局面を迎えており、明るい兆しは全く見られませんが、そういう若者の成長を見ますと、日本の未来も安心だなと感じます。

求める人物像をお話しください。

根本には、当然ながらビジョンに対する共感が必要です。その上で、私は“強くて優しい人は素晴らしいな”という考えを持っています。例えば「NPOは良いですよね。私、夜まで働きますよ」というのは優しさです。しかし戦略を作ったり、外部としっかり交渉したり、ビジネスパーソンとしての強さがなければ、ビジョンを達成することはできません。ビジョンを達成するには、事業収入があることも一つの前提です。そのためには当然、ビジネスパーソンとしての強さが必要です。 ただ、そうは言っても、自分がビジネスで勝って、沢山の給料をもらって、他の人がどうなってもハッピーだという考え方は良くありません。自分や自分の家族さえ良ければ良い、という姿勢は、我々の文化ではありません。しっかり自分の足で立てることに加え、少しでも周りを見渡せる優しさも必要だと思っています。 社員によく言いますが、バトンリレーだと思うのです。人類の歴史が3万年だとしたら、1世代30年として1,000世代が繋いできてくれたバトンを持って、我々も30年走るわけです。そのバトンをしっかり良い30年にして、次の世代に渡さないといけません。周りに対する優しさや、全体に対する貢献等、世の中が良くなるために、自分は何をすれば良いのか。そのために自分がしんどくなれとは言いませんが、そういうことも意識できる人、そういう意味で「強くて優しい人」であることが大切だと思います。 また、我々はベンチャーですので、「強くて」という部分には、ゼロイチのビジネスを作れるという強さや興味は欲しいですね。自分で起業したいという人でも良いので、そこに興味を持っている人を採用したいです。よく言われるように、努力は夢中には勝てません。好きでがむしゃらにやっている人に、義務感だけで夜も寝ずに頑張っている人は、一生勝てないのです。気付いたら寝食を忘れてやっているような人には勝てません。また、やらされていたら、つまらないですよね。ゼロイチを好きでやれる人が、やはりベンチャーには向いていると思います。

求職者の方へお伝えしたい御社の魅力をお話しください。

我々は、純粋にゼロイチのスタートアップです。ミッションから積み上げてきていますので、実際にやっていることが分かりやすいと思います。だから自分が何のために、何をやっているかが、明確に見えると思うのです。そういう意味では、納得感を持って取り組みやすい環境だと思います。 また、グローバルのビジネスに興味がある人にとっても、非常に魅力的だと思います。グローバルのプラットフォームを、ゼロイチで作る現場に立ち会える機会は、なかなかないはずです。百発百中で成功するとは限りませんが、上手くいけば、誰もが知っているプラットフォームに育っていく可能性はあります。その立ち上がりの時期に関われますので、醍醐味は感じていただけるはずです。 しかも、そんな環境の割には、祖業である商社のビジネスがありますので、経営は安定しています。「今月、売上がなかったら解散です」というようなひ弱さはありません。そういった安定性も大きな特徴です。 また当社は現在、若い人材にご参画いただきやすい環境を整備しているところです。その一つが評価制度です。当社は11年後に、売上を1,000倍の1兆円にしようという計画を立てています。この計画を遂行するには爆発的に成長する必要がありますので、旧来型の年功序列で社員を評価していたら到底間に合いません。そこで、完全にスキルと成果で評価する考え方に切り替えるべく、制度を構築し直しています。年齢は一切関係ありません。若い人でも、成果を上げればどんどん評価します。そういう意味でも、「我こそは」という若い人は働きやすい会社になっていると思います。

求職者へのメッセージをお願いします。

私は、人生で二つのことができれば素晴らしいと思っています。一つは、精一杯楽しむことです。楽しくなければ意味がありません。 もう一つは、何か意味のあることができたらいいかなと思います。それは私の哲学です。 当社は、人生を楽しみながら、仕事という社会と触れ合う窓を通じて、歴史に残るような、意味のあることにトライしています。そのこと自体が、非常に面白いことだと思っています。親会社や顧客に言われてやっていることではありませんから。この事業にのめり込みながら、歴史に残る仕事を、皆さんと一緒に取り組めたら良いなと思います。この話を聞いて、楽しそうだと思った人はぜひご入社下さい。 さらに加えるなら、とにかくグローバルな視野で仕事ができることです。世界的な視野で見た時に、日本はこのままではまずい、何かできることがあるはずだろう、と思っている人はいるはずです。今、ニュースを見ても新聞を読んでも、どこかの国に抜かれるというような話ばかりです。日本は凋落する一方で、閉塞感から永遠に抜け出せないかのような雰囲気です。当社は、そんな空気に抗おうとしている組織です。そこに一つの意義があるのではないかと思います。「日本はこんなもんじゃない」ということを示したい、そんな思いを表現する場として活用していただいても良いと思います。

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