派遣人材の供給力と、生産性の高さによる利益創出力が強み
株式会社リクルートスタッフィングは、リクルートグループの大手人材派遣会社。同社では、派遣スタッフやクライアントが利用するWebサイトの企画・開発・運営に携わるディレクターを求めている。
同社の事業内容としては、一般的な人材派遣や紹介予定派遣、アウトソーシング(業務委託)のほか、多様な働き方に応じた次のようなサービスを提供。
・『キャリアウィンク』:若年層を対象にした事務職の無期雇用派遣
・『ZIP WORK』:育児や介護等で時間に制約があっても、培ったスキルや知識を活かせる、短時間×高時給な働き方
・『Ability STAFFING』:うつ等の精神障害を持つ人と障がい者雇用を促進したい企業をマッチング
・『Japaning』:外国人留学生向け人材派遣サービス
・『Jobマ!』:介護職に特化した人材派遣サービス
同社の強みについて、人事部長の中西敦氏は次のように説明する。
「大きく分けると、派遣人材の供給力と、生産性の高さによる利益創出力の二つが強みで、いずれもデジタルの活用がキーポイントです」
派遣人材の供給力においては、業界でいち早く「オンライン登録」を始めた先進性や、派遣スタッフ向けポータルの優れたUI/UX等により、派遣会社におけるWebサービス満足度調査で例年No.1に輝いている点が大きい。「この点で、Webサービスに長けているリクルートグループのノウハウやテクノロジーを享受できるメリットがある」と中西氏。
生産性の高さによる利益創出力においては、徹底的なBPRによる業務効率化や、高い給与水準により優秀な人材を多く採用できている要因が大きい。BPRにおいては、人材派遣の営業工程における「求人票作成」や「契約処理」等、様々なバックヤード業務を分業化すると共に、RPAの活用等自動化・仕組み化を行い、営業担当者が顧客接点に集中できるようにしている。加えて、個々の人材の能力開発においてもリクルートグループ共通の強みであるWill Can Mustの合致を大事にするマネジメントや、組織単位としてもマーケット単位の「ユニット」に経営を任せて当事者意識と利益を追求する環境も構築。「結果的に、人材派遣業界で最も給与水準と労働生産性が高い存在になっている」と中西氏は胸を張る。
なお、この利益創出力で5社に及ぶ海外の人材派遣会社のM&Aを実施し、Recruit Global Staffing B.V.として各国での人材派遣事業を展開。同社は、その中核を担う存在でもある。