生産性の高さによる利益創出力においては、徹底的なBPRによる業務効率化や、高い給与水準により優秀な人材を多く採用できている要因が大きい。BPRにおいては、人材派遣の営業工程における「求人票作成」や「契約処理」等、様々なバックヤード業務を分業化すると共に、RPAの活用等自動化・仕組み化を行い、営業担当者が顧客接点に集中できるようにしている。加えて、個々の人材の能力開発においてもリクルートグループ共通の強みであるWill Can Mustの合致を大事にするマネジメントや、組織単位としてもマーケット単位の「ユニット」に経営を任せて当事者意識と利益を追求する環境も構築。「結果的に、人材派遣業界で最も給与水準と労働生産性が高い存在になっている」と中西氏は胸を張る。
なお、この利益創出力で5社に及ぶ海外の人材派遣会社のM&Aを実施し、Recruit Global Staffing B.V.として各国での人材派遣事業を展開。同社は、その中核を担う存在でもある。