ロードスターキャピタル株式会社取締役 兼 ロードスターインベストメンツ株式会社代表取締役社長　成田 洋氏

ご略歴をお教えください。

学生時代、卒業後は海外に関わる小規模企業で働きたいと考えていました。そんな自分がたまたま見つけたのが、金融商品の保証業務を行うアメリカの企業。社員数は全世界で300名ほどでした。2006年に入社後、日本の地方債および証券化商品のリスク分析をはじめとした保証業務に携わります。ところが、2008年に発生したリーマン・ショックの影響をもろに受け、日本でのサービスを縮小することに。そこで転職活動を行い、不動産投資会社に入社しました。ここでは、顧客である海外のファンドに対し、日本の不動産の購入やリノベーション、テナント誘致、売却といった一連の不動産投資業務を支援するアセットマネジメント業務に就きました。 同社で働いている時、大学時代のテニスサークルのOB会を通じて知り合っていた先輩でありロードスターキャピタル代表の岩野達志から『OwnersBook』を始めるから手伝ってほしいと誘われました。当時、自分としてこの業界で輝いていくためにはオンリーワンの強みを持つべきと考えていたのですが、『OwnersBook』に関わることでインターネットの知見や技術を身に付けることができ、強みになると感じたのです。そこで、誘いを受けることにしました。 2014年7月の入社以来、『OwnersBook』の開発プロジェクトに従事しています。自分はエンジニアではないのでコードは書けませんが、それ以外の仕様やサービスモデルの策定、規制当局とのネゴシエーション、開発ルールの策定といったプログラミング以外の全てを担ってきています。業界初のプラットフォームなのでまさしく暗中模索でしたが試行錯誤を重ね、ローンチさせました。素晴らしい経験ができたと自負しています。

『OwnersBook』や、その運営を担うロードスターインベストメンツをどんな存在にしていきたいと考えていますか？

上場株の世界は、テクノロジーで色々なことができるようになりました。例えば、アメリカのETF（上場投資信託）は、多種多様なテーマの商品組成が実現し、個人でも簡単に低価格でアクセスできるようになっています。一方、非上場のプライベートな対象に投資する商品はまだまだそこまで進化できていません。そんな中にあって、『OwnersBook』はいち早く当該商品に一口1万円から投資できるプラットフォームとして確立させています。今後は、これをさらにメジャーな存在に発展させることで、個人の資産形成の間口を広げると共に、不動産投資業界の発展に貢献していければと考えています。

成田さんの仕事観をお聞かせください。

1日のうち3分の1の時間を費やすことなので、楽しくできた方がいいと思っています。一方で、お金を稼がなければならないので仕事は甘いものではないとも思います。つまり、厳しくもあり楽しくもあるという存在ですが、私としてはそんな仕事を通じて自分や会社が成し遂げたことを世の中に示したいとの思いがあります。その手段としてテクノロジーにこだわっているのは、不動産とテクノロジーが自分の存在意義との自負があるからです。その成果の最たるものが『OwnersBook』であるわけですが、この存在が不動産業界に知れ渡ればいいですし、これを通じて世の中の多くの人を巻き込んでいければなおいいと思っています。 では、そのテクノロジーで何をやりたいのか。一言でいえば、問題解決です。不動産投資の世界には数々の問題・課題がありますが、これをテクノロジーの力で解決し、その結果リターンが得られればいい。ですから、常に最初に問題解決に着手する存在でありたいですね。

社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。

当社に縁があって入社してもらえたからには、一人ひとりに輝いてほしいと思います。輝き方は人それぞれなので、自分のオンリーワンの分野を見つけ、誰よりも努力して磨いていってほしいですね。そして、その分野における第一人者になることで、誰かも一目置かれる存在となり、自らが思う通りの人生を過ごしていってほしいと願っています。 この『Green』を見ている方に対してのメッセージとしては、当社は少数精鋭でフラットな組織なので、入社したその日から意見を言い、実行することが求められるということ。自分のやりたいことがある人には、うってつけの環境だと思います。不動産や金融は人々の生活に密接にかかわる領域なので、世界が広がると思います。こうした領域に関心がある方ならば、仕事にドライブがかかるのではないでしょうか。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

何かにハマると2～3年のめり込むタイプで、以前はワイン、その次は筋トレにハマってせっせとお金と時間を費やしていました。そして今はもっぱら2歳半の娘と過ごすことがオフタイムの大半を占めています。出不精なので家でブロックで遊んだり、ビデオを見たりといったことですが、正直言うとゴロゴロしているという感じですね。