代表取締役社長 室伏 勇二氏
大学卒業後、電気通信会社に関わるSIer企業でエンジニアとしての業務を約8年間経験した後に、大手外資系コンサルティングファームに転職。2019年、国内中小企業へのITコンサルティングに取り組むため、株式会社クラウディオを共同設立。同社での活動の中で、中小企業支援のための開発サービスの必要性を実感したことから、2020年12月に同社を設立した。御社設立の経緯について教えてください。
大手コンサルファームでの業務を経験する中で、私は国内企業の99.7%を占めると言われている中小企業へのIT支援に取り組みたいと思うようになりました。日本という国を活性化するためには、中小企業が元気になる必要があるという思いから、当時の先輩社員、同僚と三人で、株式会社クラウディオを共同設立しました。 クラウディオの事業において、私達は実際に中小企業の支援を始めましたが、IT化の遅れが予想を上回っていることが分かりました。そこから、システム開発力を備えた組織として中小企業を支援することこそが重要であるという考えを持つようになったのですが、その時期はちょうどコロナ禍が始まったタイミングでした。 コロナ禍においては、様々な事情で都心を離れた優秀なエンジニア達も多いだろう。その人材達の力を活用できる場として、フルリモート専門開発企業をつくろう。その思いから、私は当社を設立したというわけです。
御社にはどのような特徴があるとお考えですか？
社員にアンケートを取ることがあったのですが、その中で社員が感じていることとして多かったのが「風通しがいい」「言いたいことが言える」「上層部との距離が近い」「社員を大切にしてもらえているとすごく感じられる」という意見でした。その意見に表れている当社の文化は、私自身、社員に大切にしてほしいと考えていますし、常に言葉にして伝えるように心掛けています。 メンバーに対しては、各チームのリーダーが1on1ミーティングを定期的に実施して希望を聞くようにしていますし、手を挙げたら必ずその思いを叶えるような取り組みができるのも当社の特徴だと思います。また自由度の高さも当社の特徴の一つですが、その自由度がある分、自己管理能力が身に付いていると思っています。自分を律しながら意欲的に仕事ができるからこそ、自由な雰囲気でチャレンジできる。それも当社の特徴なんです。
企業をマネジメントする上で大切にしていることを教えてください。
当社では、「前向き」「感謝」「受容」という三つのバリューを掲げています。そのバリューを大切にしていますし、そこに共感できる人間性の高い社員達と一緒に働きたいというのが私の思いなんです。 私が常に思っているのは、「スキルはキャッチアップできるが、人間性は後から身に付かない」ということ。共通の価値観を持つことができる素養があれば、スキルは後からでも追い付くと考えているので、共に働く仲間に共感してもらうことを大切にしているんです。 もう一つ大切にしているのは、ハラスメントは絶対に排除するという姿勢です。これは社内だけではなく、お客様が相手であってもハラスメントを受けたらすぐに報告するように伝えています。 そして、そうしたメッセージを出し続けることも大切だというのが、私の考えなんです。
今後については、どのような企業を目指して活動しようとお考えですか？
全社会議でも常に言っていることですが、当社のスローガンは「日本一のリモートに企業になる」というもの。そこで、どうやったら日本一のリモート開発会社と言えるか、ということを去年の全社会議で各チームに分かれて議論してもらいました。最終的には、従業員やその家族、お客様、我々の発注先であるベンダーさん等、関わる全ての人に高い満足を提供できるという観点において、日本のリモート会社で一番になろうという目標を設定したんです。その“関わる人”に優先順位はなく、全てが輪で繋がっています。しかし、その起点は必ず従業員とするということも、併せて定義しました。 従業員が頑張って、従業員の満足度が高ければ、お客様やベンダーさんにも繋がるはず。とにかく従業員と向き合い、ニューノーマル化が進む日本で一番のリモート開発会社なり、今まで経験したことがない価値を世の中に与えていきたいですね。
最後に、転職者に向けたメッセージをお願いします。
物事に前向きに取り組み、感謝の気持ちを忘れずに、他者の意見を否定するのではなく受容する。その当社の価値観に、まずは共感していただきたいと思います。その上で、何かやりたいことがある、成し遂げたいことがある、という人に来ていただきたいですし、全力でサポートしたいと思っています。 やりたいことがあれば、“指示待ち”のような仕事の仕方ではなく、目標を見据えた上で能動的に動けるはずです。当社では、そんな人材を歓迎する価値観も共有していますので、是非当社でチャレンジしていただきたいと思います。 また、当社では「こうしたい」という思いを持つメンバーの意見は、必ず通す社風があります。その社風があるからこそ、働くメンバー達は前向きになることができるのだと思います。稚拙な言い方かもしれませんが、仲の良さも大切にしながら、思いを共にする仲間と努力したい方には、是非入社いただきたいです。
