CPAエクセレントパートナーズを立ち上げた経緯は?
私が起業したのは22歳の時。大学3年生で公認会計士試験に合格した私は、チューターとして公認会計士の育成に関わっていました。教育事業にやりがいを見いだし、大学を卒業後、公認会計士を育成するCPAエクセレントパートナーズを立ち上げました。最初の教室は、日吉でした。私の通っていた慶応義塾大学が公認会計士を最も多く輩出する大学で、キャンパスの近くに教室はあります。そのキャンパスに通う学生をターゲットにしたスクール運営からスタートしました。 人にフォーカスした経営を心掛けてきました。働いている社員の幸せ、さらにその先にいる受講生の幸せを常に目標にしています。長くビジネスを続けていると、目的や目標が外れてしまいがちですが、当社は受講生やメンバーが喜ぶことを、自分達にできる範囲で愚直に追求してきた結果、教室と受講生の数が増えました。今後もそれを社員がやり続けていけば、今の成長軌道を維持できると考えています。
CPAエクセレントパートナーズをどんな組織にしたいですか?
お客様や他のメンバーのことを、社員各自が自発的に考えて動く組織が理想。給料のために働いている人が増えるほど会社は停滞します。だからこそ、メンバーが幸せであることを重視しています。従業員第一主義を貫いて、メンバーがやりがいを感じて働いていれば、自ずとお客様に対して最良のサポートができます。当社のミッションは「人の可能性を広げ、人生を豊かにする応援をします」。まずは社員自身が幸せになって、家族、仲間、お客様、関わる全ての人の順に幸福の輪を広げていけば、会社は自ずと成長していくと信じています。 資本主義の中心にいる公認会計士の発言としては不適切かもしれませんが、会社は株主の物だとは思っていません。そこで働き暮らす社員の物です。株主はお金を出したかもしれませんが、社員は人生の貴重な時間を費やして会社を成長させてくれます。だから当社が大切にする順番は、メンバー、お客様、株主です。ただ、お客様満足がないとメンバーはやりがいを持って働くことはできません。その意味では「お客様第一主義」を徹底して、特に『CPA会計学院』では「受講生ファースト」「合格ファースト」でサービスを提供しています。
『CPAラーニング』で簿記検定2・3級の学習を無償化した理由は?
数年以内に簿記2級レベル程度の教育コンテンツは、全て無償化されると考えていました。YouTube等のインターネットメディアで、専門家を含めた多くの人が色んな情報を発信している現代。簿記2級レベル程度の勉強を教える人が出てくるでしょう。それならば、先んじて高クオリティーのコンテンツを提供しようと考えたのが理由です。簿記検定を受験する人は年間50万人程度いるといわれていますが、教材を無償化すればその人数はもっと増えると予測されます。 100万人規模のユーザーを集められれば、収益化の方法はいくらでも考えられます。仮に月額1,000円のハイクラス向けのコンテンツを用意して、1割の10万人が利用してくれれば売上高は10億円です。100万人の会計ファイナンス人材が会員の人材紹介事業は、多くの企業にとって魅力的なものとなります。マネタイズの方法は後から考えるとして、まずは会計・経理を学びたいという人に、無料の教材が手に入るプラットフォームの構築を目指しています。
YouTubeチャンネル『CPAくにみんチャンネル』を開設した狙いは?
OB・OGに発信する場として『CPAくにみんチャンネル』を開設しました。企業の名前ではなく、私個人のネームで活動しているのは、その方が思いを伝えられて、説得力が増すと考えるからです。 現在の日本の資本主義は、富が一局集中しがちな経済システムです。公認会計士は監査法人で働いたり、企業のCFOを務めたり、社会に影響力のあるポジションで働くことが多く、富が公平に分配される世の中を作るために彼らが動いてくれると、より良い社会を作ることができると思います。私達としても、OB・OGの活躍を通じて公平で豊かな社会の実現を目指したいと考えます。 受講者向けのコンテンツを配信する時もあります。昨年まで私も講師として教壇に立っていましたが、経営に集中するために教壇を下りました。教壇に立たなくなると受験生との接点が一気に減ったため、受験生との繋がりをつくるためにもYouTubeチャンネルを活用したいと考えています。会計業界で働く人材が、みんなポジティブに楽しく生きてくれればいいなと思っているメンバーが沢山います。当社の思いに共感してくれる人材と働きたいです。是非、よろしくお願いします!
