メディア総研株式会社

メディア総研株式会社は、高等専門学校（高専）生および理工系大学生向け採用・キャリア支援サービスや、Webサイト等の企画制作、Webマーケティングサービスを手掛けている、福岡市を本拠地とする東証マザーズ・福証Q-Board上場企業である。同社は、企画制作部でWebサイトの企画・構築・制作・運用を手掛けるメンバーを求めている。

同社の事業内容は、次のとおり。

●高専生向け採用・キャリア支援サービス

・『高専生のための合同会社説明会シリーズ』
同社主催による高専生に限定した合同会社説明会（合説）を年1回、全国7地区で開催。加えて、土木・建築系に特化した合説も加えて計8回を運営（2020年3月以降は一部をコロナ禍によりオンラインで開催）。
就職を希望する高専生の約60%を動員。一方の企業側は延べ約940社が参加するという、高専生向け合説としては日本最大級の規模を誇る。

・『高専プラス』
高専生向けに特化したキャリア支援のための情報サイト。企業の紹介ページや大学・大学院の進学情報も包括的に掲載している。

●理工系大学生向け採用・キャリア支援サービス

地方の理工系学生を募集し、2～3日間のツアーを組んで東京に集め、大手企業と繋ぐ就活イベント『理工系業界研究セミナー』等を運営。学生に時間割を指定し、適性を考慮した企業との効率的なマッチングを図る点が特色。

●企画制作サービス

・採用コンテンツ制作
採用ホームページや入社案内パンフレット／動画等の企画制作。

・各種Webサイト制作
コーポレートサイト、ECサイト、サービスサイト、LP等、Webサイト全般の企画制作。
高専生向けサービスのクライアントは各業界の大手著名企業が多く、そうしたクライアントからも「高専生採用にノウハウのあるメディア総研に頼みたい」との声から受託案件の引き合いがある。

そのほか、高専の魅力を発信するWebマガジン『月刊高専』や各大学オリジナルの就活手帳の制作も手掛ける。

●Webマーケティング

Web広告の運用、マーケティング施策立案、Webコンサルティング等。

「当社の企画制作部では、自社企画のプロダクトとクライアントワークの両方を手掛けています。取り扱う制作物の幅も広いので、多種多様な案件を経験することができます。これは大きな魅力ではないかと自負しています」と企画制作部 WEB制作グループ課長の川﨑純子氏は言う。

同社は、1993年3月に代表取締役社長の田中浩二氏が福岡市中央区で進学情報誌の発行や就職情報イベント等を手掛ける企業として設立した。田中氏はそれまで同業の企業に在籍しており、就職情報ビジネスの意義や収益性の高さに可能性を感じ、自分の力で事業を手掛けたいと独立した形だ。

順調に事業を進め、2005年には東京事業所を開設。そして2009年3月、『高専生のための合同会社説明会』を初開催した。その経緯は次のとおりである。
九州地区の大学生や高専生を集めた合説の運営を受託した際のこと。企業の人事担当者は大学生に優先してアプローチを行い、高専生とのマッチングを上手く図ることができなかった。そこで、高専の進路指導担当の先生から「高専生だけを集めた合説も是非やってほしい」と要請される。これが大きな契機となった。

次の大きなエポックは、2019年6月。Web制作会社である株式会社マグネッツの吸収合併だ。同社代表であった野本正生氏（現・メディア総研取締役副社長）と意気投合し、メディア総研のWeb制作に関する事業基盤の拡充を目的に合併した。旧マグネッツはそのまま企画制作部内のWeb制作チームとしてメディア総研の一部門となり、以前からのWeb制作サービスを継続している。
「以前からの受託業務に加え、新たにメディア総研の自社サービスのサイト制作や広報も行うようになりました。これまで受託では得られなかった企画立ち上げのスタートから、エンドユーザーの反応を見るゴール、そしてその後の改善まで手掛ける経験ができて面白さを感じています。」と企画制作部 アド・マーケティンググループ課長の勝毛哲也氏は話す。

この合併直後、期せずして合併効果を存分に発揮する大きな出来事に遭遇する。コロナ禍の発生である。同社最大の事業である『高専生のための合同会社説明会シリーズ』の九州会場は、例年3月に開催されてきた。
「2020年も会場開催で準備を進めていましたが、コロナ禍の状況が悪化し、開催2週間前になって急遽オンライン化することを決断したのです。当社の主力事業につき、中止による過大な損失を避けねばなりませんでした。合併間もない、まだ融合の進んでいない時期でしたが、会社の未曽有の危機と一致団結し、各企業の紹介ページを掲載するWebサイトをゼロから2週間でつくり上げたのです。コロナを奇貨として、一気に両社が融合できました」（川﨑氏）。

2020年度の『高専生のための合同会社説明会シリーズ』は、当初からオンライン化を想定しZoom等オンラインツールによる双方向イベントの形で運営。
「企業・学生双方から会場で直接出会えるイベント開催を求める声も多数いただいており、今後は感染症拡大の状況をケアしつつも、会場開催を基本に運営していきます。しかし、都心の企業と地方の学生を、距離に関係なく繋ぐことができるオンラインイベントにも高い可能性を感じております。『高専プラス』等の自社Webサービスの拡充や、クライントのネットでの採用活動を後押しするWeb制作の受託拡大は当社の成長戦略の大きな柱となっており、この『Green』で採用する新メンバーへの期待は大きいです」と川﨑氏は呼び掛ける。

2022年1月現在、社員数は32名。年齢層は20代31%、30代41%、40代22%で、男女比は4対6という組織だ。
「当社では営業や編集、デザイナー、エンジニアなど色々な職種が在籍してますが、フランクに連携し合いながら仕事を進めています。一人ひとりできること・やるべきことはバラバラですが、個々人が得意分野を活かして成果を上げるべく取り組んでいる印象です。個性的な人が多く、多様性があると言えますね。」と川﨑氏は話す。

コロナ禍の現状にあって、社内コミュニケーションは東京事業所も含めてオンライン会議システムやチャットツールを頻繁に活用して推進されている。

また、田中社長の人柄は社内の明るい雰囲気づくりの強力な発信源になっているという。
「社員に対して非常にフランクに接してくれる一方、必ず敬語で話してくれるので、気持ちよくコミュニケーションできています」（勝毛氏）。
「誰よりもお茶目で、誰よりも砕けた接し方をする人です。当社は外からは堅い会社というイメージがあるようですが、内部は決してそんなことはありません」（川﨑氏）。

なお、人材育成の観点では、企画制作部には経験10年以上のスペシャリストが少なくなく、「できるだけ分かりやすく納得できるような説明を心掛けている」と勝毛氏が言うようなきめ細かいマネジメントが行われており、経験が浅い人材でも成長しやすい環境があると言えるだろう。

そんな同社では、自らが得意とする領域に閉じこもることなく、他の領域にも積極的に関心を広げ、チャレンジするような人材を求めている。
「前述のとおり、自社サービスと受託業務の両方があり、つくるものも多種多様です。そんなチャンスを是非ポジティブに活かしてくれる方に来ていただきたいですね」と川﨑氏は期待を寄せる。