アグザルファ株式会社

アグザルファ株式会社はAmazonに特化して、出品者向けの専門コンサルティングサービスを提供する企業だ。同様の事業を展開する企業が存在しなかった2011年にいち早くサービスを開始して、多くのクライアントの売上拡大に貢献してきた。

現在提供するサービスはセラー向け運用代行・コンサルティングを筆頭に、ベンダー運用代行や商品撮影の代行・画像加工、Amazon海外販売サポート、Amazon DSP広告運用代行等と幅広い。豊富な知見と実績を活用した総合的なサポートで、個人から大手企業までAmazon出品者の売上拡大を実現する。

Amazon出品者・利用者ともに急増する中、さらなる成長を見据えて新たなメンバーを募っている。

代表取締役の比良益章氏は2006年に楽天株式会社に新卒で入社し、楽天ダイニング事業における飛び込み営業において、社長賞である楽天賞を受賞している。その後、楽天市場事業の新規開拓営業やECコンサルタント、レンタル事業における編成・マーケティング担当と幅広い業務を経験した。

2009年にはアマゾンジャパン株式会社に入社。法人・個人向け出品者の新規開拓営業とコンサルタント業務に従事して、5期連続でトップセールスを獲得する。最前線でクライアントと接する中、「どうやって売上を伸ばしていいか分からない」「米国Amazonのサイトを見ても翻訳が必要でよく分からない」との声を聞く。当時のAmazonは成長途上。サポート体制が整っていなかったこともあって、大手メーカーが出品を止めてしまうケースが見られた。

そんな状況を目の当たりにした比良氏は、培った知見と経験を最大限に活かしてクライアントが抱える課題を解消したいという想いから、2010年11月に同社を設立。

設立当時、Amazonに特化したコンサルティングサービスは存在していなかった。同社は国内初のAmazon専門のコンサルティング企業である。支援するクライアントは、以下の通り数々のアワードを受賞している。

・年間で最も活躍した出品者に贈られる「Amazonマケプレアワード」の連続受賞
・年間の売れ筋ランキング上位商品に贈られる「Amazonランキング大賞No.1」を多くの商品で受賞
・Amazon内でビッグワードを含めた「検索結果No.1」の獲得実績多数
・「Amazonマケプレアワード」、「Amazon.co.jp販売事業者アワード2022」や「Amazon.co.jp販売事業者アワード2023」を受賞

豊富な知見と経験をベースにした、確かな実績だ。
同社はAmazonコンサルティングのパイオニアとして10年以上にわたり、Amazonに最適な施策を追求してきた。ここ数年同種の事業を展開する企業は一気に増えたが、ここまで長期にわたってクライアントの支援を行い、多くの成功事例も併せ持つ企業は他にないといえるだろう。

昨今、Amazonの成長は著しい。商品を購入する利用者はもちろんだが、出品する事業者も急激に増えている。競争が激化する中、Amazon内部ばかりではなく外部からの流入を増やす対策が重要だ。そう判断した同社はAmazon広告の中で唯一Amazon外部から顧客を呼び込める「Amazon DSP広告運用代行」のサービスを2021年6月に開始した。

価格や運用面で参入障壁が高いとされていたAmazon DSP広告の運用支援をサービスラインナップに加えることで、Amazon専用の総合サポート企業として一層充実した体制とした。
同社はこれまでに蓄積した知見を活かしながらも、社会情勢やEC市場の変化をキャッチアップして、常にサービスのブラッシュアップに努めているのだ。

比良氏に企業としての強みを聞くと、「Amazonを熟知しているからこそ可能な独自の施策と、社員一人ひとりが力を発揮する組織であることです」との答えが返ってきた。

ミッションに「個の力の最大化」を掲げる、その背景とは？

「Amazon自体が事業者である個が集まって成り立っています。個とは大手や個人を問いません。個の力の最大化に注力して売上拡大に繋げていくのが私たちのやりがいの一つです。サポートする側の我々も同じ。双方ともに個の力が大事だという考えです」（比良氏）。

同社は個の力として、自主性をまず挙げる。自発的に学び、目標達成に向けて取り組む姿勢だ。フルリモート勤務が主体になった今、自発的行動の重要性はより一層増した。同社には多彩なキャリアと個性を持つメンバーが集うが、仕事に対する主体性は全員に共通する要素だ。

比良氏は「あれこれ指示はしません。各自が設定した目標に向けて、個人の判断で裁量を持って進めてもらうスタイルです。やりたい人にやってもらいたいと思っているので、チャンスは平等。意欲があれば入社してすぐ、大手クライアントに関わることも可能です」と話す。裁量を持って大きな仕事がしたいと望むならば、最適な環境だ。

今後は好調な既存事業を伸ばしつつ、成長領域を見極めて新たな事業を立ち上げていく計画である。新規事業に携わりたい気持ちがあれば、是非手を挙げてほしいと話す。

Amazonは変化が早いため、社内で最新情報を収集して共有し合い、クライアントの施策に反映することが重要だ。そのため情報のキャッチアップとスピード感のある行動が大切で、その結果がたとえ失敗でも成功へ向けた経験だと捉える。

同社は社名にある「X」を「かける」として風土を言語化。五つの行動指針「5x Value」を策定した。

【掛ける】志高く成果の最大化を心掛ける
志高く決して現状に満足せず、情熱的に成果の最大化を目指し努力する

【描ける】プロ意識で自ら成⻑戦略を描く
プロ意識で自発的に行動し、経営者目線で自ら成⻑戦略を描き実践する

【懸ける】新たな視点で常に挑戦に懸ける
新たな視点で改善を繰り返し、常に挑戦する思いを大切にして邁進する

【駆ける】スピード感を持ち先陣を駆ける
他に負けないスピード感を持ち、やり遂げるべく先陣を切って行動する

【架ける】相手を尊重し信頼の橋を架ける
個性を理解して相手を尊重し、相互における信頼関係の構築を実現する

社員の自主性を重んじるが、社員教育と働きやすい環境づくりに注力をしている。

新入社員は入社後、新人育成部に所属して業務に関する基礎から応用、実際に担当店舗を持ちながら3カ月間の研修を受ける。その後はコンサルティング部へ異動し、先輩のサポートを受けながらも、引き続きAmazon運用の知識を習得する。マニュアル通りにはいかない業務のため、実践的に学ぶ必要があるのだ。

リモート勤務が基本のためチームコミュニケーションツールやWeb会議でのやり取りが主だが「コンサルタントは丁寧に分かりやすく説明するのが仕事です。確実な情報を適切に伝える癖が染み付いているので、新人含め仲間に教える時も細部まで教えてくれる人が多いです。コンサルティング気質が現場にも活きていますね」と社員は話す。

面倒見の良いタイプが多く、「ここまで手厚くサポートしてもらえると思わなくて、いい意味でギャップがあった」と新入社員は言う。

上司との1on1や毎月実施の全体会議、スキル共有の勉強会等、コミュニケーションの機会を定期的に設けている。「個の力の最大化」を掲げる中で助け合う風土が醸成され、結果として個の集合体である組織が強化された形だ。

比良氏は社員のwell-being（ウェルビーイング）に心を寄せる。

「社員には心身ともに幸せで健康であってほしい。仕事もプライベートも楽しく、ストレスを軽減して働ける環境づくりを心掛けています」と話す。

在宅勤務はコロナが急拡大する前の2020年2月にいち早く導入し、ワークライフバランスと業務効率・生産性の向上を目的にフレックスタイム制度を導入した他、コロナ収束後も在宅勤務の継続をしている。

毎年開催している周年記念では、社員全員に記念品を贈ったり、昨今ではオンラインでの開催となっているが忘年会や新年会など、カジュアルな場を設けたりと、リラックスして楽しめる取り組みを積極的に取り入れている。

「働きたくてしょうがない。会社がそんな場所であってほしいです。少なくとも入社して良かったと思ってもらえたら嬉しいですね」（比良氏）。

自分で考えたことを主体的に実行していきたい人に適した会社だ。