破壊的イノベーション!CtoBの中古車ネットオークションサービス
クイック・ネットワーク株式会社が提供するサービス『SellCa』は、CtoBのネットオークションサービス。ユーザーが出品した中古車を、全国の中古車販売業者が競り、最低落札価格を超えて最高値を付けた業者が買い取ることができる。従来の中古車流通を劇的に変える破壊的イノベーションを業界にもたらそうとしている。
同社が目指す破壊的イノベーションを理解するために、中古車流通の一般的な姿を見ておこう。中古車が新しいオーナーの手に渡るまで、色々な事業者の元を通過する。買い取り業者が中古車を買い上げ、業者専用の車のオークションに出品する。そこで中古車販売業者が希望のクルマを落札し、自社の利益を上乗せして販売する。
ところが、クルマを売却するユーザーが『SellCa』を利用すると、中古車販売業者がユーザーから直接クルマを買い取ることができる。当然、中間マージンが少なくなるため、中古車販売業者は安く商品を仕入れることができ、ユーザーは高く車を売却することができる。
「月曜日と金曜日にオークションが開催されます。全国6,000社を超えるバイヤーがオークションに参加するため、競争原理が働いて、ユーザーにとっては売却価格が大幅にアップします。中間業者を大幅にスキップすることで、買い取り業者やオークション業者等の手数料が必要ないため、バイヤーも安く仕入れることができる仕組みとなっています」(代表取締役・田畑翔利氏)。
中古車市場はマーケットが大きく、これまでにも数多くの会社が、業界の流通革命を目指してあらゆるアイデアでプラットフォームを作り上げようと格闘してきた。CtoBあるいはCtoCの中古車ネットオークションへチャレンジする会社もある。しかし、どこも上手くいかずに消えていく。しかし、『SellCa』は中古車ネットオークションの最大の問題点を解決した。
「メルカリやヤフオクとは違って、中古車をネットで買うには安心できる確たる情報が必要。これまでのサービスはそこを担保できないから成功しませんでした。その点『SellCa』は認定査定士を有しているので、バイヤーが安心して入札できます。明確な評価基準を定めて、徹底的な研修を行い、バイヤーに代わって査定代行します」(田畑氏)。
ユーザーにとっても『SellCa』は使いやすいサービス設計が施されている。面倒な手続きは一切不要。自宅で査定を受け、そのまま自宅にクルマを置いたままオークションに出品することができる。そして、売却が決まったときに必要な書類を提出すれば、後は査定の依頼から売却の手続きまで全て『SellCa』が代行する。
「中古車流通を根底から揺さぶる破壊的イノベーションを起こせるサービスです。しかも、『SellCa』が狙っているのは、海外の中古車マーケット。日本発の世界的な中古車プラットフォームを作るという大きな目標があります」(田畑氏)。