株式会社アール

株式会社アールは、楽天市場、Amazonなどにおいて、コスメ、衛生用品、インテリア雑貨、ガジェット、アウトドアグッズなどを扱うECサイトを運営している。

同社がEコマースをはじめたのは、まだインターネットショッピングが広く認知されていない2010年。スマートフォンも一般的ではなく、ガラケーが主流の時代だった。同社代表の堀川氏は、美容室の経営をしていた際に美容室専売シャンプーの可能性に気づき、Eコマースを主軸事業とする株式会社アールを創業した。

今でこそ美容室専売シャンプーのインターネット販売は一般的になったが、アールが創業されたころは美容室でしか買えない商品だった。それを世に先駆けてインターネットで入手できるようにした。

「美容専売シャンプーは取引をはじめるために許可が必要です。そのために厳しい審査があります。美容室経営の中で、美容専売シャンプーへの消費者のニーズには気付いていました。狙い通り、美容専売シャンプーのEC販売が成功し、ECサイト運営の可能性を実感しました」（堀川氏）

美容専売シャンプーの成功を皮切りに、アールのEコマースはいろんな商品へと広がっていった。その際にポイントとなったのが、堀川代表の豊富なアイデアとトレンドを察知する感度。

Eコマース市場全体の成長も相まって、アールの業績は右肩上がりを示した。世の中のニーズに敏感な堀川氏が、自ら何度も足を運んで海外にネットワークを築いて、日本にない商品を探し出してはECで販売してきたのだ。

アールはEコマース事業を進める中で、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、いわゆるECモールを活用している。同じ商品を複数のECモールで取り扱うことで、消費者との接点が増え、売上機会を創出することができる。

複数のECモールで商品を販売するのは、Eコマース事業では王道なやり方。多くのEコマース業者が同じようなスタイルを採用している。複数のECモールへの出店は効果的なやり方ではあるが、管理に手間がかかるのが難点。もちろんその課題を解決するために一元管理できるシステムがいくつも開発されている。しかし、そのどれもが、ECサイト運営会社を満足させられるレベルではないと、堀川氏は指摘する。

「いろんなECモールに同時出店するのは、日々の管理がとても手間です。単純化していえば、1つの作業を出店するモールの数だけ繰り返す必要があります。そんな手間を省いてくれるシステムをたくさん試しましたが、どれもこれも一長一短はあるものの、現場から見たときに満足できるものではありませんでした。そこで、自分たちが求める『EC一括管理システム』を自社開発することにしました」（堀川氏）

EC一括管理システムを自社開発することで、スピーディーに、柔軟に対応していきたい

「システム開発で重要なのは『要件定義』です。どんな課題をどのように解決するのかを開発がスタートする前にしっかりと定義しておけば、開発はスムーズに進みます。実際にECサイト運営で課題を感じている当社だからこそ、痒い所に手が届く要件定義が可能です」（堀川氏）

ECサイト運営会社がPythonエンジニアを求める背景には、EC一括管理システムを自社開発するというチャレンジがあるのだ。今回入社するエンジニアには、技術的なパートナーとして、ECサイト運営を劇的に変える画期的なシステムを、一緒に作り上げてほしいと堀川代表は語る。

「最近はECモールのアップデートが早く、管理システムもそれに合わせてアップデートが必要。外注ではスピーディな対応ができないため、自社エンジニアの採用に踏み切りました。最初は自社で使うシステムを開発しますが、ゆくゆくはパッケージ化して同業他社への提供も考えています。Pythonを開発言語に選んだのは、人間が手掛けている作業を機械学習させ、AIに任せたいと考えているから。ECサイト運営の自動化という大きなチャレンジに取り組みましょう！」（堀川氏）

EC一括管理システムの自社開発、それが今回、アールがエンジニアを募集する理由。しかし、その先では「システム開発事業」の新設も見据えている。

「エンジニアが集まれば、開発案件も集まってきます。私はエンジニアではありませんが、モノづくりが大好き。エンジニアのモノづくり精神に多大なリスペクトを払っています。自社エンジニアが増えれば、システム開発事業を新しい事業の柱に据えることも可能です」（堀川氏）

堀川代表はこれまで、数多くの事業を経験してきた。そのなかで芽生えたのが「自己満足だけではなく、関わる人たちすべてを幸せにしたい」という思い。消費者が満足して、事業者・生産者に「ありがとう」と思えるサービスや仕組みを提供できれば、きっと世の中は好循環するはず。堀川氏はそんな思いを実現するために、会社を成長させていく。

「すでに人々の生活に深く根づき始めているEコマースや日々進化を続けるIT技術など、私たちが関わる事業には、世の中は好循環に導く可能性があると信じています。AIとIoTの組み合わせによる新しい製品やサービスが普及し始めている昨今、IoTが収集したデータをAIが分析し、何らかの有用な情報や新たな価値を生み出す。そんな未来を創出すべく、社員一同、高い志を持って力を合わせながら、より便利な社会づくりに貢献していきたいと考えています。
アールには、仕組み化されすぎていない『自由度の高さ』があります。経営者的な視点で考え、行動することでやりがいの大きな仕事を、自身の手で創っていくことができます。今回の募集に関しても業務効率性が重視し、本社勤務以外にも自宅などで環境が整った方にはリモート勤務も可能で、東京や大阪からも募集をしています。」（堀川氏）