松倉氏は17歳でギタリストとして渡米。世界最高峰のコンテンポラリー音楽の大学として名高いBerklee College of Musicに入学する。在学中からアメリカ東海岸を中心にフリーランスの作曲家としてグラミー賞歌手のLuis Enriqueのライブや、Whitney Houstonのトリビュートライブのアレンジ、その他メディア・CM楽曲制作などに携わる。
そこで松倉氏が選んだのは、ゲーム会社であるKLabのサウンドディレクター。ゲーム会社には3D・2Dデザイナーやエンジニアといったクリエイターがいて、音楽に軸足を置きつつ他の領域にも関われる点が魅力であった。「将来の起業も意識していて、急成長していたソーシャルゲーム業界を内側から観察できる点も魅力に感じた」と述懐する。KLabでは『Age of Empires』『テイルズ・オブ・アスタリア』等の作編曲を手掛け、自身がサウンドディレクターを務めた代表作『BLEACH』では全世界5,000万ダウンロードという大ヒットを記録した。