CEO著書が国内外で累計10万部を突破、SNSプロモーションのトップランナー

神戸・東京・福岡・名古屋を拠点に、SNSに特化したプロモーション事業を手掛ける同社。

2016年の創業以来、300社以上のクライアントのプロモーション事業を手掛けてきた。
神戸・東京・福岡・名古屋を拠点に、SNS運用代行やSNS運用支援ツールの開発等、SNSに特化したプロモーション事業を手掛ける株式会社ROC。
2016年の創業以来、「人と人がつながる機会を創造する-Relationship Opportunity Create-」というコーポレートアイデンティティを掲げ、ミッションとして「最適なつながりによって、最良の選択を実現する」こと、ミッション実現のためのビジョンとして「SNSマーケティングを民主化する」ことを目標に、現在までに300社以上のクライアントのプロモーション事業を手掛けてきた。
同社の代表取締役CEOである坂本翔氏は、日本国内およびアジア圏でこれまでに5冊のSNS活用書を出版しており、その累計発行部数は10万部以上に及ぶ。中でも2019年に発売された著書『Instagramでビジネスを変える最強の思考法』は、Instagramマーケティングのノウハウを集約した1冊として人気を集め、10回以上の重版がかかっており、現在も大ヒット中。多数の講演会や研修会で講師を務める他、ITジャーナリストとしてテレビや雑誌の取材を受けることも多く、SNSプロモーションの第一人者として注目を集めている人物だ。
坂本氏は高校時代、バンド活動で食べていくことを決意するも、来場者が3名のイベントを経験。集客の重要性を痛感し、当時ブームだったブログを活用した集客法で、高校生ながら赤字続きだったイベントを黒字へ転換した経験を持つ。その後、23歳で兵庫県内最年少の行政書士として起業し、士業の認知度向上等を目的に『士業×音楽=LIVE』を主催。延べ1,100名以上をSNS経由で費用をかけずに集客し、この実績をきっかけに、SNSコンサルティング事業を創業した。
「私がSNSを使い始めた頃はまだInstagramの普及前でしたが、ブログやFacebook等の力で多くの人達をライブに動員できたことに、大きな手応えと可能性を感じました。現在、SNSは企業のプロモーション手段として注目されていますが、広告代理店やIT事業者の中でも、SNSの活用術を確立できている企業はまだ少ないと感じています。同業者から仕事を依頼されるケースも多く、弊社の実績とノウハウが、業界全体をリードしていると自負しています」(坂本氏)。
同社は2020年に、InstagramやFacebookなどのSNS分析レポートツール『Reposta』をリリースした。フォロワー分析やアカウント分析、投稿や広告、ハッシュタグに対する反応の分析等、詳細なレポートを自動で作成することができるサービスで、リリースからわずか1年で、導入企業数が700社を突破した。企業が自社アカウントの分析に用いる他、SNSの運用代行やコンサルティングを手掛ける同業者の利用も目立つという。
「コロナ禍でユーザーがSNSを見る時間が増え、企業側もSNSマーケティングを積極的に活用したいと思っていますが、ユーザーの目が肥えたことで、片手間の運用では結果を出すことが難しくなりました。運用に頭を悩ませる企業が増える中、弊社が持つノウハウやサービスが今後、より多くのお客様から求められる存在になると確信しています」と、坂本氏は自信をのぞかせる。
上場に向け本格始動。急成長する新市場でチャンピオン企業を目指す

同社の代表取締役CEOである坂本翔氏は、日本国内およびアジア圏でこれまでに5冊のSNS活用書を出版しており、その累計発行部数は10万部以上に及ぶ。

2020年のSNSマーケティング市場は5,519億円に上り、2025年には約2倍の1兆1,171億円に達することが予測される中、坂本氏は同社をSNSマーケティングのチャンピオン企業に育てることを目指している。
SNSマーケティングの市場は近年成長が著しく、Webマーケティング企業である株式会社サイバーバズと株式会社デジタルインファクトの共同調査によると、2020年のSNSマーケティング市場は5,519億円に上り、2025年には約2倍の1兆1,171億円に達することが予測されている。さらに、InstagramやPinterest等がEC機能を強化させる動きを加速させており、SNSが人々の購買行動に、より大きな影響力を持つようになることが確実視されている。
「私達は今、SNSマーケティングのチャンピオン企業になることを目指しています。SNSはデジタルマーケットの中でも新しい分野なので、そこに特化した企業はまだ多くありません。参考にできるモデル企業がない中、私達は自分が先頭を切って業界のモデルになるんだ、という意欲を持って、日々の仕事に取り組んでいます」と、語る坂本氏。
さらに、同社は業界のトップランナーを目指す過程の一つとして、株式の上場を目指している。2021年には、上場企業の経営企画やベンチャー企業の管理責任者を歴任し、企業を上場に導いた経験も持つ久保陽介氏がCFOとして同社にジョインし、上場に向けた本格的な準備を開始した。
事業の方向性として同社がこの先目指すのは、SNSプロモーション事業の強化と、自社プロダクト開発事業の拡大、教育事業への参入という3点だ。
SNSプロモーション事業は現在、市場の大きなニーズを受けて順調に伸びている分野だが、上場に向けて成長をさらに加速させるため、営業力を強化する計画だ。既存のプル型営業に、プッシュ型営業を加えることで、潜在顧客の獲得を目指す。
自社プロダクト開発事業においては、昨年リリースした『Reposta』の海外展開を視野に入れている。既に、坂本氏の著書が台湾などでも翻訳出版されて人気を集めており、『Reposta』に対する問い合わせも寄せられていることから、台湾での事業展開も実現したいと考えている。
さらにその先に企画しているのが、教育事業への参入だ。これから数年間はSNSマーケティングの外注が主流になるが、その後、内製化を目指す企業が増えると坂本氏は予測している。そのニーズに対応するため、教材の開発や、新たな資格の運営にも取り組みたいと考えている。
「変化が非常に激しいSNSの世界では、クライアントのニーズも目まぐるしく変化しています。その変化に誰よりも早く対応できるよう、私達も成長し続けたいと思います」(坂本氏)。
リモートワーク+フレックスタイム制の柔軟な環境。主体性の高さが成長のカギ

同社はSNSプロモーション事業の強化を軸に、自社開発プロダクト事業の拡大や、教育事業への参入にも取り組む計画だ。

上場に向けた準備も進め、SNSマーケティング市場のトップランナーとなることを目指している。
同社では2021年11月現在、役員・社員合わせて12名が在籍し、業務委託と合わせて約20人のメンバーが活躍している。2016年の創業当初からリモートワークを導入しており、出社は週に1日程度。さらにフレックスタイム制で、6時から22時の間であれば好きな時間に勤務することができる柔軟性に富んだ環境だ。2017年には、テレワークの導入や活用を進めている企業の中でも十分な実績を持つ企業として、「総務省テレワーク先駆者百選」に選出されている。
テレワークであっても社員同士のコミュニケーションはとても活発で、チームコミュニケーションツールがバーチャルオフィスとしてしっかりと機能している。社長の坂本氏がチャットで投げかけた言葉に対して、入社1年目の社員が「承知でーす!」とフランクに返信することもある等、上下関係の壁を感じさせないフラットな社風も特徴的だ。
「チームコミュニケーションツール上にはサンクスチャンネルを設け、社員が感謝の気持ちを気軽に伝え合えるようにしています。先日、そのサンクスチャンネル上に、入社してからの自分の気持ちと仲間への感謝を長文で綴った若手社員がいたのですが、その文章の最後が『仕事が最高に楽しいです』と結んであって、とても嬉しい気持ちになりました。この先、会社が大きくなっても、気持ちを素直に伝え合えるこの雰囲気を、大切にしたいと思います」(坂本氏)。
社員一人ひとりが主体性を持って、積極的に仕事に取り組んでいることも同社の特徴の一つ。周りの動きを見て、その中で自分はこういうポジションで動こう、これをやろう、と見つけ出す力が求められるという。実際に今活躍しているメンバーは、自ら問題や課題を見つけ出し、それを自分で解決することに、大きなやりがいを感じている。マニュアルに沿って仕事をするのではなく、試行錯誤しながら自分でノウハウを構築したい人には、最高の環境だ。
ユニークな制度としては、社名を出したSNSを運用することで、フォロワー数に応じた手当が支給されるSNS手当を導入している。社員一人ひとりがアウトプットの経験を積むことでSNS運用の実践的なスキルが身に付く他、事業のPRや採用活動にも効果が期待できるため、今後さらに、制度を充実させたい考えだ。業務中だけでなく、プライベートでも新しい技術やサービスに興味を持って、学ぶことを楽しめる人と一緒に仕事がしたいと、坂本氏は願っている。
「どれだけ時代が進んでも『人対人』という構図は、決して変わらないと思います。ネットの向こうにいる『人』を大切にして、人と人が繋がる機会を創出するために、一緒にチャレンジしてくれる仲間に出会えることを、楽しみにしています」(坂本氏)。
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