株式会社トライビート

東京・南青山に本拠を置く、株式会社トライビート。
「私たちは単にお客様からご依頼いただくシステムを開発するだけのシステム開発会社ではありません。我々が飛び込む先は、整えられた設計図もチュートリアルもない、お客様自身も答えを持たないカオスの渦中です。10年後、65％が今は存在しない仕事になるとも言われ、AIに任せられるような、過去の知見から妥当と思われる答えを言い当てる仕事は人間が生み出すべき価値ではなくなる世界の中で、不確実性の中に意気揚々と踏み込んでいく知恵と勇気こそ、私たちが大切にしているものです。」

「メーカー系SIerの下請けはやりません。お客様と直接向き合い、ビジネスの伴走者として"何を作るべきか"から共に悩み、決断し、実行する。それが我々のスタイルです」

そう語るのは、同社の取締役CTOを務める高桑克幸氏。同社のプロジェクトは、そのほとんどが「決まりきった作業は一つもない」不確実性の高いものだという。

「私たちが対峙する『不確実性』とは、単なる技術的な難易度のことだけではありません。新規事業の立ち上げのようにゴール自体が曖昧なものもあれば 、社内の人間関係が複雑に絡み合い、誰も手を付けたがらないようなシステムの刷新もあります 。多くの企業が避けて通るような、リスクを伴う面倒で根深い課題の解決にこそ、価値があると我々は考えています 。なぜなら、そうした困難な課題を解決してこそ、取引先という表面的な関係ではなく、お客様と未来を共にする真のパートナーになれるからです。そのような取り組みの結果として、多くのお客様様と深くて太い、長いお付き合いをさせていただいています。」

不確実なプロジェクトに挑むからこそ、得られる成長は計り知れないと高桑氏は続ける。

「ハードスキルが伸びるのは当然です。でも、ここで得られる本質的な価値は、むしろソフトスキルかもしれません。人を巻き込む力、信頼関係を築く技術、カオスな状況でも最善手を見つけ出す胆力。これらは、どんな現場でも通用する、一生モノのスキルだと確信しています」

このような厳しい環境に挑み続けるからこそ、採用にも強いこだわりがある。現在、採用ターゲットと実際の応募者との間にギャップがあることが、会社の課題だと高桑氏は率直に語る。

「ありがたいことに応募は頂けるのですが、私たちが本当に届けたい層に、我々の魅力がまだ伝わりきっていないのが現状です。今、私たちが求めているのは、単なる労働力ではなく、私たちの価値観に共鳴してくれる仲間なんです。世の中には『上流工程に関われます』と謳う企業が溢れていますが、私たちは、多くの企業が避けたがるような、リスクが高く面倒な課題にこそ価値があると考えています。AIには決断ができません。だからこそ、意思決定に関与し、その決定を成功に導く主体となることに価値が生まれる。この哲学を共有できる仲間を探しています」

では、トライビートが求める「仲間」とは、具体的にどんな人物なのだろうか。

「コロナ後の多くの企業は、希薄な人間関係やコミュニケーションが生み出す強烈な遠心力に喘いでいます。そんな環境に強いフラストレーションを抱えている方ですね 。『もっと挑戦したいのに、会社が認めてくれない』『狭義の市場価値や自身のキャリアに囚わた価値観の中で創造的な仕事ができない』『今のままで、10年後もエンジニアとして生き残れるのか』といった、切実な課題意識を持つ方です。特に、実務経験3～5年以上のジュニアミドルからミドル層の方々で 、一般に言われる市場価値評価、ご自身の市場価値のあり方に疑問を持ち始めているような方とお会いしたいと考えています 」

「『自分のスキルを切り売りして年収を上げていく働き方』に、限界や虚しさを感じ始めていませんか？」と高桑氏は続ける。

「私たちは、スキルが商品であるという考え方を一種の"呪い"だと捉えています 。その呪縛に囚われていると、今の価値が10年後も保証されるはずもなく、むしろ強烈なインフレに見舞われるリスクに晒されていることに気づけません。だからこそ私たちは、スキルを『何かを成し遂げるため、価値創出ための手段』として捉え、狭義の市場価値を高くすることよりも『何かを生み出すこと』自体に喜びを感じる方と出会いたいのです 」



この価値観は、採用の現場にも色濃く反映されている。

「面接では、"なぜ？"を深く掘り下げます 。『上流工程をやりたい』と聞けば、『なぜですか？それで何を成し遂げたいのですか？』と。私たちは、給与を上げるためだけの転職を否定しませんが、それが主目的の方には恐らく当社は合いません 。あなたのそのフラストレーションは、より本質的な成長への渇望の裏返しのはずです。面接では、綺麗にまとまった経歴書よりも、あなたが抱えるその生々しい想いや、言語化できていないモヤモヤを、ぜひ私たちに聞かせてください」