株式会社アデックス

株式会社アデックスは現代表取締役である鈴木氏によって2002年に設立された。鈴木氏は、前職では中規模の独立系ソフトハウスで技術マネジャーや営業担当者として働いた経歴を持つ。会社員として働いている中で、「人」を大切にした労働環境の必然性を感じ、それを実現すべく自ら起業した。<br /><br />同社は特定の顧客と優良な関係を築いており、現場は、神奈川県内がほとんどである程度固定される。10名（2016年4月現在）のスタッフはいくつかのグループに分かれ決まった現場毎に就労し、様々な分野での業務系アプリケーションの設計・開発・保守案件に携わる。<br />現在までの実績としては、船舶運行システム（川崎汽船グループ）、地上波デジタル情報処理システム（民放放送局）や大手生命保険支払管理システムの開発に携わっている。対応する環境や使用する言語、データベースなど求められる技術スキルも案件毎で様々であるが、グループとして案件を担当するため一人ひとりの特性を活かして対応している。<br />同社の社名「ADeX」には、＜a due（いっしょに）、extended with technology（技術により成長する）＞「皆様と一緒に成長していきたい」と言う鈴木氏の願いが込められている。皆様とは顧客のみでなく社員を含めアデックスと関わる人々全てを指し、「共存共栄」を目指す。

同社は、数年後には社員を約20名規模に増やし、経営基盤を安定させることを当面の目標としている。「リーダー社員も育ってきており、いずれ彼らにも会社の経営面に関わってもらいたいと考えています。」と鈴木氏は成長を続けるスタッフに更なる期待を寄せる。<br /><br />リーダーとして活躍中の山崎氏は、ＳＥとして約20年の経験を持つ。「自分のグループのことは任されているので、自由にのびのびと仕事をさせてもらっています。」と山崎氏。<br />「今いる社員をスキルアップさせ、団結し、グループとしての力も強めたい。」と目標を語る山崎氏からは、自分が会社を引っ張ろうという意識の高さが伺えた。<br /><br />社員の会社への帰属意識を保ち横の繋がりを強化するために、月例会を開き全社員が集う機会を持っている。そこでは、社員で構成する委員会毎に議題を持ち、話し合いや勉強会が行われる。「普段顔を会わせない社員も多いので、こうした機会を持つことが大切だと考えています。」と鈴木氏は言う。<br />　同社では、社内での研修体制もあり新卒者や第二新卒者など未経験者の採用実績もある。未経験で入社した場合はいずれか１つの言語を選び、約2～3ヶ月間研修し、ＯＪＴに臨む。中途採用者の場合は、人間性やコミュニケーション能力に加えある程度の技術力が求められ、入社時にテストを行う場合もあるという。

業界においては珍しく、同社は女性の比率が高い。10名いる社員の内、女性が3名いる。社員の平均年齢は32.4歳。仕事面だけでなく私生活でも変化の多い年代の社員が多くいることになる。実際、近郊への引越し先にあわせた案件を開拓するなど、社員の生活の変化にも会社が寄り添って応えてくれる。<br /><br />そんな会社を「働きやすい会社。草食動物系の人が多い、とげとげしていない会社。」と山崎氏は言い表す。会社として成長中であり、社員一人ひとりの頑張りが形で表れる段階にある同社。働きやすい環境がその成長を支えている。