医療法人よつ葉会

医療法人よつ葉会は、神奈川県の湘南エリアに5つの歯科医院（ゆめの森歯科）及び訪問診療を運営する医療法人だ。ファミリーで来院しやすいよう、主にスーパーやショッピングモールなどに立地している。子どもからお年寄りまで年代に合わせた「予防歯科メニュー」が特徴で、総合的な歯科治療を提供できる医療機関として、地域では最大手に分類される。売上高は法人全体で6億円超。

理事長を務める宮前貴記氏は、2002年に鶴見大学歯学部を卒業。その後は、亀田総合病院歯科センター（千葉県）や、横浜市泉区、横浜市港北区の歯科医院で勤務医を経験した。2010年7月、第1号クリニックの「ゆめの森歯科」を伊勢原市にして開設して独立し、2012年11月に法人化し、その後も、各分院設立をスピード展開してきた。

総合病院に勤務していたとき、宮前氏は、町の歯科クリニックでは治療困難な子どもたちを数多く診療してきた。一般的に、子どもは歯科への恐怖心が強い。その時から、宮前氏は、このような想いが、強くなってきた。「子どもたちにとって、最初に出会う歯科医院が怖い場所ではなく、楽しい場所だったら、どんなに素晴らしいか」そして、患者様やスタッフ、クリニックに関わるすべての人たちの夢や想いが集まって、森のように広がってくれる場所になってもらいたい！
このときの想いが、揺るぎない「ゆめの森歯科」のコンセプトになっている。

加えて、今後の医療について宮前氏はこう語る。今後の日本は、高齢人口のさらなる増加による「訪問診療ニーズ」、個性化時代による「審美治療ニーズ」、少子化による「矯正治療ニーズ」、健康意識の向上による「アンチエイジングや予防、さらに食育や噛み合わせなど全身の健康に対するニーズ」が本格的に顕在化するだろう。医療機関には、最高度のサービスとホスピタリティが期待されるだろう。

この多様かつ高度なニーズに応えるため、医療機関は総合化や高度化、医療スタッフの安定的確保、教育など絶えざる改善、新たな投資が必要となる。時代のニーズに応えながら、地域医療に貢献すること。この課題は、個人医院では十分に対応できないおそれがあり、経営基盤の安定化が期待できる法人化が欠かせない。組織が大きくなれば、本部事務局が果たす役割も大きくなる。求人の要点はここにある。

よつ葉会が運営する5つの「ゆめの森歯科」は、小さなどもから年配の人まで、安心して通えるホームドクターを目指している。虫歯治療や歯周病治療などをおこなう一般歯科はもちろん、予防歯科、審美歯科、矯正歯科、インプラントに至るまで、あらゆる診療科目に対応。特に口腔内の予防ケアを重視し、しっかりとした予防処置や生活指導に気をつけている。

口腔内環境が良い/悪いは、乳歯の状態で左右される場合もある。いずれ生え替わる歯であっても口腔内の細菌が棲み続けるため、小さなころからの定期的な予防処置が大切なのだ。また、最近では子どもの顎の成長が未発達で、歯ならびが乱れるケースも増えている。保護者にとっては日ごろから子どもをよく観察し、親と子が一緒に歯を育てていく、という意識が重要となる。

宮前氏の独立への想いでも触れたように、「ゆめの森歯科」は、子どもが怖がらずに来院できるクリニックがコンセプトだ。ネーミングもかわいらしくて親しみやすく、やさしい雰囲気のオリジナルキャラクターもある。院内には、小さな子どもが、待ち時間を楽しく過ごせるよう、キッズルームも完備。もちろん、スタッフのホスピタリティや接遇教育にも力を入れている。

また、患者数の想いを聞く姿勢を大切にし、各クリニックにはカウンセリングルームを設け、カウンセラーが初診から、時間をかけて、患者様の想いをヒアリングしていく。

医療の質も、おろそかにはされていない。CTなどの最新設備の導入、MRC（小児予防矯正）などの最新治療法、新素材のTAM（タム）を使用した補綴メニュー、インプラントオペに対応するためにオペ室を完備するなど、時代に合わせた最新歯科医療の提供を心掛けている。

組織面では、（1）「総合歯科」を運営するため幅広い診療が可能な人材の確保、（2）院内オペレーションの品質を保つスタッフ教育、（3）全体のマネジメントをおこなう事務局の整備、などを進めている。今回の採用は、組織の要となる「総務マネージャー」だ。事務局をより強化し、「ゆめの森歯科」グループとしての強みを発揮できる基盤をつくる。具体的には、神奈川県内のどのエリアでも、「ゆめの森クオリティ」の歯科医療を受診でき、地域に根付いた、愛される医院作りを目指す。

2020年9月時点の従業員数は、法人全体で83名（歯科医師16名、歯科衛生士20名、歯科助手22名、受付8名、歯科技工士2名ほか）。本部事務局は、理事長1名（男性）とスタッフ5名（すべて女性）で構成される。平均年齢は約38歳だ。組織は、理事長の下に総務と広報がある。人数も少ないため、柔軟に連携しながら業務にあたっている。

医療に携わる組織ということもあり、組織風土はやさしさ、思いやりにあふれている。コミュニケーションと助け合いによる「仲の良さ」が特徴だが、地域医療がより一層進化できるよう、新しい取り組みに次々とチャレンジする前向きさもある。理想は、「スタッフ満足」と「顧客満足」が両立した、心地よい経営だ。

採用ポジションの「総務マネージャー」については、学歴は大学卒以上で、総務のマネージャー経験者など管理職経験者を想定している。必要な事務を担当しながら、その一方で理事長の右腕として組織をマネジメントする、プレイングマネージャー的なポジションだ。事務仕事の速さ、正確さはもちろん、女性が多い職場ということもあり、性別に関わらず朗らかなコミュニケーション能力が求められるだろう。

よつ葉会は、医療機関としての社会貢献性と同じくらい、スタッフの幸せを大切に考えている。「玉磨かざれば光なし」ということわざがあるが、どんなに才能や素質、想いがあっても、その原石を磨く舞台や機会がなければ、玉は光らない。総務マネージャーは、その舞台環境を整えて機会をつくる仕事、とも言えるだろう。

診療部門のクオリティを支えるためには、事務局のマネジメント能力が欠かせない。「縁の下の力持ち」的な存在ではあるが、働く医療スタッフや数多くの患者のために、舞台裏から地域医療を支えるポジションにある。「21世紀を代表する歯科医院をつくる」という法人の目標を目指し、新しい形のグループ歯科をつくり上げていくうえでも、おもしろい仕事ができるはずだ。