信頼の絆でココロを繋ぐ創造的なソリューションサービス・カンパニーを目指し挑戦しつづける
"情報革命の年"と言われた1994年6月にスタートした株式会社ロココは、今年27期を迎える。しかしその歴史の上にあぐらをかくことなく、“ITアウトソーシング”、“BPO”といった従来サービスから、“HRテック”、”ServiceNow"、"顔認証“、エンタテインメントサービス”といったデジタルトレンドなクラウドソリュ―ソンまで幅広く挑戦を続けている。その動きは、業界の注目の的だ。
例えば、顔認証システム『AUTH』シリーズ。これは人の“顔”をアクセスキーに、人の導線管理の安全・迅速・快適な運用を実現し、導入も簡便な生体認証ソリューションサービスである。スマートフォン・タブレットだけで導入可能な顔認証チケットサービス『AUTH TICKET』。ビジネスシーンの入退館の本人確認に対応する、顔認証入退館管理サービス『AUTH me』。そして、イベント・コンサートのチケットソリューションのノウハウを軸に自社開発した、“手ぶら”の顔認証システム『AUTH thru』では、2020年1月に全国紙の新聞で全面広告を打ち、話題となった。
2020年3月には、顔認証PCログインソフトウェア『AUTH SIGN(オースサイン)』を新製品としてリリース。
また、ServiceNow Japan株式会社との強固なパートナーシップも同社の特徴だ。シングルプラットフォーム“Now Platform”を中核に、企業向けのサービスクラウドを提供しているアメリカ・ServiceNow Inc.。その日本法人であるServiceNow Japan株式会社が設立された2013年からパートナーシップを結び、現在はプレミアパートナーに認定された。“ServiceNow”の導入支援を通して、クライアントの課題解決に取り組んできた。その成果として、2019年6月には"2019 ServiceNow Asia Pacific Accelerated Growth Partner of the Year"を受賞している。
しかもこの話には続きがある。株式会社ロココの自社HRソリューションと、”ServiceNow”との連携が正式に発表されているのだ。次項で改めて触れよう。
HRTechカンパニーとして。そして ServiceNow×ロココHRソリューション。
同社は、HRソリューションとして、数多くの自社開発パッケージを手掛けている。日本の商習慣を網羅した高機能な勤怠管理システム『Times』。企業の人材情報を強力に可視化するデータ・ドリブン型のタレントマネジメントシステム『Gemini』。研修担当者の業務負荷を圧倒的に軽減する研修管理システム『Cancer』。社員が定めた目標の設定・評価を簡単に行える目標管理システム『Scorpio』…等々、幅広いラインナップでクライアントに貢献している。
前項で触れた表彰発表の翌月(2019年7月)、同社はServiceNow Japan株式会社との共同記者会見に臨み、ServiceNow社の “Now Platform” 上で自社のHRソリューションを展開していく構想を明らかにしたのだ。まず、ServiceNow社が提供する“ServiceNow 人事サービスデリバリー”に、日本市場向けのカスタマイズ機能を追加した『HR Workflow for ServiceNow』を提供。その後、自社開発のHRソリューション『Scorpio』等を順次展開していくことが発表された。
このような様々な取り組みを行い、HRテック・ServiceNow・顔認証といった、クラウドソリューションへシフトしながら、社員のキャリアパスも広げてきたロココ。エンジニアの経験値・価値を上げるには最適な環境であるとも言えるだろう。
新しいことにチャレンジするベンチャースピリットが特徴
同社の特徴でもう一つ触れておきたいのが、風土として根付いているベンチャースピリットだ。27期目を迎える同社だが、新しいことにチャレンジする意欲が旺盛で、スピード感もある。
例えば、社内から「新しい技術や製品を発掘しよう!」という声が上がれば、すぐに社員5名でキャラバンを組んでイスラエルに飛ぶ。そして、訪問先で見つけてきた技術の一つが、顔認証システム『AUTH』シリーズに活かされているそうだ。
また“ServiceNow”の開発には億単位の資金が投入されているが、会議で何度も議論を重ねて…という経緯ではなく、「投資はこうやって回収します」という社員のプレゼンテーションで早々にGOサインが出たとのことだ。
同社のベンチャースピリットは、社内の制度にも反映されている。その一つが「ロココビジネスアワード」だ。2年前からスタートした制度で、社員のアイデアを幅広く募り、優秀なアイデアに対しては表彰し、報奨金も支給している。日々の業務改善に向けた提案を募る「ロココビジネスカイゼンアワード」と、役員審査を経て事業化を視野に入れた「ロココビジネスアイデアアワード」に分かれており、2年目の2019年には前者で金賞(及び報奨金50万円)を獲得した社員もいるとか。
そのほかにも、50種類以上の資格を対象に手当が支給される資格手当制度、350種類以上の講座をオンライン上で受講できるe-ラーニング制度、知り合いを紹介して採用された場合、3ヶ月で30万円の紹介料が支給されるリファラル制度等、現状に満足することを良しとしない同社のスピリットが反映された制度は、挙げればキリがない。
「このベンチャースピリットの源泉は、“社員にはやりたいことをやってもらいたい”という社長の思いです。常駐・受託の2軸で印刷・出版大手の要望に対応しながら、エンジニアを育てていくこと。顔認証システムをシリーズ展開すること。“ServiceNow”でエリートパートナーの認定を取得すること。その“ServiceNow”と自社開発のHRソリューションをかけ合わせていくこと。全て、社員がやりたいことをすぐに形にしていった結果と言えます」(執行役員 井上夕飛氏)
2020年は、同社にとって更なる飛躍の年となるだろう。そして、そんな同社の一員になることを選んだエンジニアにとっても、飛躍のチャンスが訪れるのではないかと感じた。