インターノウス株式会社

ITエンジニアの人材紹介・派遣、ITアウトソーシング・コンサルティング、採用代行、教育、メディア運営など、IT×HRの領域で幅広い事業を展開するインターノウス株式会社。

「世界の人と仕事の架け橋となり、人と文化の交流に貢献する」「仕事により誰もが自己実現できる社会を創造する」「勇気と若さをもった挑戦者を支援する」という3つの理念をもとに「機会創出」にこだわり、未経験からエンジニアを目指せる無料スクールの運営や、フリーランスエンジニアの支援や成長企業向けのアプリやシステム開発などを行っている。

「すごく大きな話をすると、世界の人と人をつなぎたいんです」と話すのは、代表取締役の中舘宏輔氏。

「だから、人材ビジネスは私にとって理想的な仕事でした。IT業界の成長率の高さに加え、金を掘るのではなく『金を掘る人に何かを供給するビジネス』という視点で、世の中にエンジニアを供給する仕事をビジネスにしようと考えました」（中舘氏）

そんな同社の創業は2005年12月。実は業界の中でもいち早く、「未経験人材を育成して紹介する」という事業に力を入れてきたパイオニアなのだ。

「創業当初は転職サイトを立ち上げ、人材紹介や人材派遣事業を中心に展開していました。その中で、すごくいい人なのに未経験であるがゆえに何社受けても採用に至らないというケースがありました。それならばと当社でその人を採用しエンジニアとして育成したところ、ものすごく活躍してくれたのです。この時の経験がきっかけで、もっと本気で採用してくれる会社を増やすためにも、ちゃんと教育できる体制を作ろうと考えたのです」（中舘氏）

転職サイトの運営で培った「集客ノウハウ」を活用し、未経験からITエンジニアを目指したい人材を集客し育てようと決意。そのための場所として都内に研修所を設け、実際に講師を雇い、スクール運営を開始したのが2011年のことだ。現在は、毎月の入校者数は150人以上、常時300～400人の受講生がいる。同社のIT研修受講後は転職支援サービスを活用し、自己実現できる仕事を見つけていく。この分野では業界トップレベルの実績を誇る。

また、ITアウトソーシング事業部では、インターネット大手、スタートアップ、大手システム会社など常時350人のエンジニアを派遣している。

2019年からは、日本で唯一のCTO/VPoEの育成講座・転職支援サービスの「OCTOPASS(オクトパス)」を開始し、ミドル/アッパーミドル層のエンジニアに対し、マネジメント理論、システム設計理論、プロダクト開発理論などの講座を提供している。OCTOPASSのイベントや講座には、日本を代表するインターネット企業のCTOが複数登壇しており業界でも注目を浴びているサービスだ。

これ以外にも、ITエンジニアのスキルアップを支援するエージェントサイト「プロエンジニア」や、オンラインプログラミング学習サイトの「4each」「プロエンジニア」は月間120万PVを超えており、メディア全てを合わせると月間200万PVにも迫る勢いで成長中だ。

インターノウスの「強み」について伺うと、中舘氏は「チームワークの良さ」だと語る。

「うちはリンク＆モチベーションのエンゲージメントを計測する『モチベーションクラウド』では、偏差値が常に70以上です。これは社員のモチベーションがかなり高く導入企業全体の上位5%に入っていないと取れない数字です。本格的に人材業に取り組んでから入社したメンバーのほとんどは、いまだにずっとうちで働いてくれています。」

その理由は、採用基準を妥協せず、厳選採用を行っているからだ。同業他社で成果を上げていれば誰でもいいというような基準ではなく、企業や求職者に対する姿勢のとり方など、インターノウスのやり方に合う人しか採用しない徹底ぶりだ。

「私自身が、みんなで頑張って大きな目標を達成することに楽しさを感じているため、社内は『チームプレーで勝ちにいく』という考え方の人しかいません。学歴とか社歴、実績や経験の有無といったことは一切気にしておらず、カルチャーマッチが最も重要視しているポイント。」と話す中舘氏。

評価制度・給与制度は、個を確立しながらチームとして成果の最大化を目指せる仕組みが整う。営業会社にありがちな個人の成約目標に対するインセンティブだけでなく、カルチャーに沿った行動をしているか、チームへの貢献度、チーム全体の成果など複数の評価指標を設けているのも特徴だ。

結果、プロフェッショナルとしてかなりの報酬を得る社員もいるという。「プロ野球の一流選手のように、社長（監督）である僕以上に稼いでる社員もうちにはいますよ」と中舘氏は笑う。

多くの人材系企業は、自社内にシステム開発チームやマーケティングを持っておらず、
業務管理システムは人材業界向けのSaaSを利用し、集客には人材業界向け集客メディアを利用している。

「当社は、社内に開発チームとマーケティングチームを保有しており、必要なシステムやプロモーションは全て内製化なんです」と代表の中舘氏。

例えば、求職者との面談予約をするためシステム。
カレンダー型予約システムから、その後の面談日の前日確認や当日確認のメール・SMS・LINE配信も全て自社製。
また、顧客管理システム、顧客への求職者推薦、履歴書・職務経歴書作成ツール、
面談進捗管理、社内チャットなども全て自社製だと言う。

マーケティングにおいても、LandingPage制作、コンテンツマーケティングなども全て内製化。
日々の0.1%の成果改善の為に、PDCAを高速に回しており、結果、
他社が利用する人材業向け集客メディアや集客ツールを利用することなく、
独自の集客経路を確立することに成功しているのが特徴的だ。

インターノウスにはGrit、Respect、Open、Wellnessの頭文字を取った「GROW」というバリューがある。

Grit：仕事をやりきる。行動量、成果にこだわる。

Respect：社員に上下関係はなく、互いを尊重する。マウントを取るのは禁止。言葉遣いも丁寧に。

Open：経営情報、顧客情報、成功・失敗経験は全て共有。悩んだら即相談すること。

Welness：心身ともに健康でいること。

これらのバリューに沿ったカルチャーを形成。
単なる掛け声で終わらない為に、バリューに沿った行動ができているかどうかが評価制度に組み込まれている。