コクヨビジネスサービス株式会社

文房具・オフィス事務用品のリーディングカンパニーであるコクヨ。いままでメーカーの立場から『物』の切り口で企業活動を支えてきた同社が、新たに『付加価値サービス』の提供というミッションを掲げ、スタートしたのがコクヨビジネスサービス株式会社である。<br /><br />コクヨビジネスサービスは、人事・経理・総務・情報システム業務といった企業の管理部門の業務プロセスコンサルティングからＢＰＯの有効活用の提案から運用まで総合的にワンストップでのサービスを提供している。<br /><br />BPOとはBusiness Process Outsourcingの略である。お客様の業務コストを最適化し、本来かかわるべき業務にかかる時間を増大させて、組織の構造的変革を担う業務改善を行う。つまり、単体の業務を請け負うアウトソーシングではなく、前後左右などのより広いプロセスを請け負うことで、業務改善を行うアウトソーシングをBPOと考えている。

同社の特徴はＩＴソリューション事業部の吉城グループリーダーのコメントによく現れている。<br /><br />「ERPの導入といったプロダクトベースの発想ではなく、自社開発ベースでもない、ＳＩerやシステム会社とは全く違う視点で事業会社の立場や視点を大事にしています。そして、本当に必要なシステム、コストに見合った効果というのを検証し、ユーザーオリエンテッドのサービスを提供していくことにこだわっています。」<br /><br />上記のコメントの背景には、同社特有のポジションニングがある。同社はクライアントに対して業務改善の提案後、案件によっては運用面においても中長期にクライアントをサポートしていく立場にある。クライアントへの改善提案は直接的に自分達が責任をもって運用し、効果を上げなければいけないというわけだ。<br /><br />また、クライアントへのBPO提案の過程には「クライアント自身も気づいていないような『答えのないサービス』を提案する」という難易度の高い提案力が求められる。それは、お客様の声をしっかりと吸い上げるということ以外に、いかに当事者意識を持った提案ができるか、というのがポイントになる。

設立５年で売上１００億と堅調に成長している同社。コクヨのグループ会社の管理部門で培ってきた実績やノウハウといった信頼をベースに、対外的なサービスにも力を入れている。<br /><br />そのような背景から、外部の知識・経験を積極的に吸収していこうという一環として、力のある方の中途採用にも力を入れている。BPOソリューション部の松崎部長は「これまで培ってきた組織力やリソースをうまく利用しながら、事業立ち上げに一緒に取り組んでくれる方と一緒に働いていきたい」と言う。<br /><br />しっかりとした組織基盤や実績をベースに、更にステップアップしていくためのチャレンジをしている同社は、中途入社の方の知識や経験をサービスに融合させることで新たな付加価値の高いサービスを提供していきたいと考えている。管理部門でいままでの自分の経験を対外的にクライアントに提供していきたい、試してみたい、という志向性を持った方にとって、同社には機会やチャンスがあふれていると言えよう。